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1. プロローグ

 大手製薬会社でプロセス研究をしている鈴木梨香子(二十八)は大学の理学部を卒業し、大学院修士課程を修了し、現在勤めている製薬会社に就職した。

 大学病院勤務医の佐藤愛奈(二十八)は、鈴木梨香子と同じ大学の医学部を卒業し、そのまま入職した。

 鈴木梨香子が勤務している大手製薬会社で創薬研究を行っている高橋礼子(二十八)は、鈴木梨香子や佐藤愛奈と同じ大学の薬学部を卒業し、大学院修士課程を修了し、現在勤めている製薬会社に就職した。

 この三人は中高女子一貫校時代の同級生でもある。

 また偶然なことに三人の誕生日は同じ日であった。

 誕生日に三人でディナーでもという話になり、当日、待ち合わせの場所に梨香子は急いでいた。三月になったが、まだ冬の寒さが残り夕方はコートと手袋は必須だった。

「ごめん、待った~」

白い息を吐きながら梨香子は愛奈と礼子のもとに早足で近寄って行った。

「全然、私たちも今着いたとこだよ」

「じゃあ、行こっか~」

 三人は横断歩道が青信号になったことを確認すると歩き出した。その時、赤信号の車道を大型トラックが信号無視かそれとも運転手が気を失ったのか、猛スピードで交差点に突っ込んできた。梨香子たちがそれに気が付いたときに、三人の意識は途切れた。


 ここどこだ?天井は白?くもない。暖色で明るい。梨香子は思考を巡らせた。

 なんか人は多いし悲壮感があるわけでもない。そういえば自分の体は何処も痛くない。聞こえてくる言葉は日本語ではない。自分は一体何処にいて何をされているのだろう?考えても考えても分からない。自分の手を見てみると、小さな紅葉みたいな手。このことを考慮して考えられることは、

「もしかして異世界転生してしまった?」

声に出していってみたが、周りにはそれは赤ちゃんの産声にしか聞こえなかった。


 御子の誕生の知らせのために執事が皇帝の執務室に入って行った。

「皇帝陛下、ご報告申し上げます」

「どうだった」

「第二皇女殿下がお生まれになられました」

皇帝は顔を輝かせ

「おおそうか、それで皇后と皇女の状態は?」

「健康でございます」

「よし様子を見に行こう」

皇帝は皇后の寝室へと向かっていった。

皇后は出産の疲れの色を見せていたが、まだ起きていた。

「皇后、でかしたぞ」

「ありがとうございます、陛下」

「事前の相談の通り、御子が皇女であったため、名を「カトリーヌ」にしようと思う。いいだろうか?」

「はい、陛下」

「ここに宣言する、第二皇女の名は「カトリーヌ=ケミストリヤ」である」

 帝国歴2124年3月3日、こうして梨香子はケミストリヤ帝国の第二皇女として転生したのであった。


同日、同刻、ケミストリヤ帝国のドクトリヤ公爵家、ファルマシヤ侯爵家でも女の子が生まれた。

名は、ドクトリヤ公爵家の令嬢は「セレーナ」、ファルマシヤ侯爵家の令嬢は「クリスティーヌ」と名付けられた。


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