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人殺しの丘

作者: 華世歪 歪



 愛してくれるなら居て欲しいし、愛してくれないならどっか行って。ちりちりとくゆる文句の火種を噛み潰す、夕暮れの丘の上。


 愛を定義しよう、愛とは愛である。哀だの逢いだの言葉遊びは許さない。愛は一文字、愛としか表せない。

 意味のない問答だと笑うか? 悪いがとても大事なことなんだ。ストーカーじみた愛も、神に捧げる愛も、等しく愛と呼びなさい。


 愛を忘れたかった、愛を伝えて終わった。ここは人殺しの丘、葉が枯れた針葉樹と赤い雪。

 ぱちと爆ぜて、枝が胸に刺さる。愛しき神の死因となった。


 ここは人殺しの丘、うぐいすのさえずりが寂しい、雪解けは来ない、冷たい春風が吹く。

 夏になったら、死ねるだろうか。


 愛のない人生を私は、愛せるだろうか。

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