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96話 攫われた王女

こちらの作品は、小説サイト「カクヨム」の方で最新話を更新しております。

是非そちらでもお読み頂けると妹達が喜びます。

『ルルさん、こちらシスハレナインです。聞こえますか?』


『聞こえるワン! 九女のキュウカ、隊長の具合はどうワン?』


『今の所変わりはありません。それで、状況は?』


『アシュレイ王女殿下を攫った奴は北上して今は森を走ってるワン! 一応尾行してるけど多分気付かれてるワン!』


『相当な手練れですね……暗部の方々の尾行に気づくとは……』


『多分、アポカリプスの奴らワン。隊長が言ってた、人間でも何でもない感じがしたワン』


 ハーピを除いたシスハレナインは、アーシェを攫った者達を追う。

 既に暗部のルルとララが尾行を行なっているので、合流するためにポチの背に乗って移動していた。


『足止め出来る感じじゃないワン! 魔法も阻害されてて転移も使えないワン!』


『そのようですね。こちらでも試みましたが魔法で干渉出来ない空間となっているようです』


『すまないけど早く来て欲しいワン!』


『わかりました。急ぎます』


 念話で緊迫感が伝わってくる。


「状況は良くないようです。急いでください!」


「わかりましたキュウカの姉御!!」


 ポチはスピードを一段階あげて、夜空を翔る。


 ———————————————————————


 ルルとララは草むらの影に隠れて、アーシェを攫った奴らを見ている。

 奴ら、と言う通りアーシェを攫った者は集団に合流したのだった。


「何者だワン……」


「わからないニャ……でもヤバいのだけはわかるニャ……」


 ルルとララは、集団から圧倒的な存在感を感じていた。

 その集団から身を潜め、会話を聞く。


「お疲れ様カマリ。お使いを頼んでごめんね」


 黒マントの集団の一人が、カマリと呼ばれる者からアーシェを受け取っていた。


「片割れはいずれ回収するつもりだった」


「そうだけどね、みんなも来てくれるなんて律儀だね」


「イレギュラーがまだ生きている可能性もある。あれは厄介だ」


「あれが覚醒するのも時間の問題って言ってたけど、覚醒したからってなんなの?」


「我々が単独では危険ということだ」


「舐められたものですわね。私は一人でも負けませんわよ?」


「自惚れるなスピカ。これ以上星を失うわけにはいかない」


「あれはアンタレスの失態じゃん。あれは僕らの中でも最弱だしね」


 ルルとララは自分の命の危機を感じながらも必死に情報を集める。


「……何の話をしてるワン?」


「わからないニャ……星?」


「それよりもどうやってアーシェ王女殿下を救出するワン」


「あんなの無理だニャ……シスハレナインでも厳しいニャ……」


「でも救出しなきゃダメワン」


 この後どう動くかを決めかねている二人。だが——


「そういえば、そこにいる2匹の獣人はどうするの?」


「別に、殺してもいいんじゃない? 計画には関係ない養分だし」


 圧倒的なプレッシャーを向けられるルルとララ。

 自身の死を連想してしまうほどの圧に、声を出せずにいる。


「じゃ、ボクが頂こうかな」


 そう言って一人の黒マントが近づいてくる。


 その時——


 上空から8人の人影が、二人と黒マント集団の間に舞い降りた。


「アーシェを返して貰おう」


「あなた方は何者ですの?」


「やるならやるデス!」


「にいさんがいなくても……負けない」


「痛い目見る前にうちに帰った方がいいよ?」


「お仕置きですわね」


「おいたが過ぎますわよ」


「一応義理でも姉なので、助けに来ましたわ」


 不気味な黒マントの集団の雰囲気に一切動じないシスハレナイン達。


「ここで巫女かぁ。厄介だね」


「まだ養分を蓄える。殺すのは惜しいな」


「アンタレスのバカは殺そうとしてたけど」


「あいつは自分の養分にしようとしてただけでしょ。ほんと見境が無い男はやだね」


 だが、シスハレナインの登場にも全く動じない黒マントの集団だった。


 その中で一人が前に出てくる。それは、アーシェを抱えている黒マントの者だった。


「噂には聞いているよ。君達がシスハレナインだね」


「あなた方はアポカリプスですね。アーシェを攫ってどうするつもりですか」


「アーシェと親しいようだね。嬉しいよ。君達みたいな歳の近い子達が友人で」


「あなた……何者ですの?」


 アーシェのことを知っているような口ぶりで話す黒マント。フードを脱いでその顔を露にした。


 その顔をみたシスハレナインは驚きの表情を隠せない。


「あなたは……」


「なぜあなたが……」


 そこにいたのは、アーシェが世界で最も愛した人。


 暗殺されたはずのアレイ第二王子だった。


長い作品になりますので、よければ【ブックマーク】してお楽しみください。

またページ下部の【☆マークで評価】していただけると、ハジけるほど喜びます。

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