43話 妹の成長(肉体)
こちらの作品は、小説サイト「カクヨム」の方で最新話を更新しております。
是非そちらでもお読み頂けると妹達が喜びます。
今回、少し下ネタ回なので苦手な方はご注意ください。
読まなくても進行上問題はありません。
こういう話が割と好きだと思う方は、是非神回とつけてレビューをお願いします。
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とある日の夜。
俺は一人露天風呂に入っていた。
露天風呂はいい。夜空を見上げながら風呂に入る。
今日の疲れが全て洗い流されていくようだ。疲れは無いが。
「ジーコ、覗きはダメだよ」
とりあえず、草陰に身を潜めこちらを見ているジーコに声を掛ける。
ジーコはそのまま何も言わずに草陰から逃げてしまった。
最近妹達は、なんというか直接がっついて来なくなった。
前は俺が風呂に入ってるとみんなが突撃して来るなんてことが頻繁にあったが、それも大きくなるにつれて無くなってしまった。
少し寂しい。いや、すごく寂しい。
そのかわり、先程のジーコのように覗きなどを行うことが多くなった。
ちなみに今覗いているのはジーコだけではない。
サンキとロッカとチセは風呂場のドアの隙間から覗いている。
シロは透明化の魔法で通路にポツリと座ってこちらを見ている。バレてないと思っているのだろうか。
ウドはキュウカとハーピにお願いして監視魔法の映像を見せて貰っている。もちろんキュウカとハーピもこちらを見ている。
そしてイクスは……
「兄上、私も失礼します」
そう言って白く細い足からお湯に入ってくるイクス。
覗きばかりする妹達がいる一方で、唯一未だにがっついて来る。
騎士団にいるからだろうか。大胆な性格はこういうところでも発揮されているようだ。
「みんなも入ってくればいいのにな」
「兄上に裸を見られるのが恥ずかしいみたいですよ」
「恥ずかしがることなんてないのに。イクスは恥ずかしくないの?」
「はい。私の体も心も全て兄上の物ですので」
あぶねっ。
そんなこと、目を見ながら微笑んで、顔を傾けながら言われたらマガジンをリロードしちゃうだろ。
「俺のってことは無いだろうけど、嬉しいよイクス。ありがとう」
「いえ、私の方はいつでも受け入れる準備が出来ておりますので」
イクスさん、顔が赤いのはお風呂が熱いからですよね。温度下げましょうか?
あと、何の準備でしょうか。ナニですよね。俺もそこまで馬鹿じゃありません。
ただなぁ、先生と生徒という禁断の関係だし、婚約者であるアーシェがいる手前妹に先に手を出すわけにはいかない。
しかし、俺のリビドーが歳を重ねるごとに増している。
賢者時間魔法でなんとか誤魔化してはいるが、使用頻度が半端じゃ無い。
恐らくこの世界に転生して一番使用回数が多い魔法が賢者時間魔法だ。一番長いのは監視魔法だが。
「兄上」
考え事をしていたら、イクスが隣まで来ていたようだ。
もちろんタオルなんて巻いていない。幼いころから発育が良かったが、今のイクスはまずい。
白い肌、すらりとした脚、魅惑の腰、程よく筋肉のついてすっきりとしたお腹周り、そしてエベレストが二座。
そんなイクスが人差し指で俺の体をなぞる。
賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間、賢者時間——
「こらぁぁぁぁぁ!! そこまでですわ!!」
「ダメデス!! その先はずるいデス!」
「みんな一緒だと約束したではありませんか! 抜け駆けは許しませんわ!」
露天風呂の扉がバンッと開かれると同時に、サンキ、ロッカ、チセが侵入してきた。
助かった……イクスに食べられるところだっ……なぜみんな服を脱いでいる。
助けに来てくれたんじゃ無いのか。
「恥ずかしくて兄上と一緒に入れないと言ってたはずですが? 兄上は寂しがっていますよ」
「イクス……ずるい」
シロさんも脱いでたんだね。あ、服はしっかり畳んだんだね。えらいえらい。
「黙って聞いていれば! そこまでは許して無いよイクス!」
「ウド、風呂場では服を脱ぐのがルールです。キュウカもですよ」
「私はルドと入るぅ」
「ハーピ、お風呂に入る前は体を洗ってからね」
「イクスの行動は契約違反です!! お兄ちゃんもデレデレしない!!」
あははははははは。突発型、妹ハーレムパラダイスボーナスタイムだぁ。
「ほら! 服脱いだから文句ないでしょ!」
「うぅ……お兄ちゃんこっち見ないでよ!」
「完全に入るタイミングを失いましたわ……」
「ルド、体洗ったよぉ」
「ハーピ、飛び込むデス!」
「サンキ! ハーピに危ないことをさせないでくださいまし!」
「イクス、少し横にずれてくださる?」
「ダメだ。兄上の隣は一番乗りの私の居場所だ」
「私は……にぃさまの……上」
あぁ、そうか。今わかった。
妹達が恥ずかしがっているからではない。俺が守られていたんだ。
最強の敵、リビドーから。グッバイ理性。
「にぃさま……この……固いのは……何?」
いやぁぁぁぁぁぁあああああああ!!
転移。
危ない危ない。シロにはまだ聖剣の存在を知られるわけにはいかない。
修行が足りないな。ちょうど風呂の途中で裸だし、この美しい滝に打たれるとしよう。
邪な心を洗うのだ。
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俺はそのまま5時間滝に打たれ続けた。
気づけば空はうっすら明るい。
もうシロとジーコと散歩の時間だな。帰るとしよう。
家に着くと、シロとジーコがエントランスで散歩の準備を完了させて待っていた。
「すまない、待たせたか?」
「大丈夫……今来たところ」
「……」
あれ、ジーコが何も言わない。どうしたんだろ。
すると、シロが俺の方に近づいてきて目の前でしゃがみ込んだ。
そのまま俺の聖剣が納められている聖域の方を向いて言う。
「にぃさま……腫れは……引いた? 痛いの……痛いの……とんでけっ」
クリティカルヒットぉぉぉぉ!!
誰だシロに変なことを吹き込んだやつは!
「ぷぷっ」
「ジーコ、何があったか言わないと、マッサージの刑だよ」
「私じゃないですわ!! イクスとキュウカが!!」
ふむ。まだそういった知識のないシロを、なんとか誤魔化したということか。
「シロ、俺はもう大丈夫だから散歩に行こうか」
「わかった……痛くなったら……また言って」
シロは優しいな。うん。
いつものように散歩を終えて帰宅した俺は、イクスとキュウカを呼び出す。
「イクス、キュウカ、来なさい」
「はい……」
「うん……」
朝食後、二人を連れて俺は自室へと来ていた。
「単刀直入に言う。シロに間違った知識を教えたね?」
「すみません兄上……誤魔化すのが一番かと思い」
「シロにはその……早いのかなと思って……」
早いも何も皆同じ歳じゃないか。
だが、この国ではどうやってそういったことを教えているんだろうか?
思い返せば魔法学園でそういったことは一切教えないしな。
「イクスとキュウカはどこでそういう知識を覚えたんだ?」
「それは、文学です」
「文学? シロも本は好きだよな?」
「お兄ちゃん、シロが好きなのは魔法とか歴史とかの本だよ。文学は、どちらかと言うと娯楽だから」
言われてみれば、シロは知識を得るのが好きで本を読んでいた。
そういえばこの世界にも詩とか小説などの文化はあったな。
「シロは文学に興味を持たなくて知らないということか。二人はどこまで知っているんだ?」
「そ、そうですね……男女がまぐわうと快楽が得られるとうことしか……」
「私は一応、子供を作るために必要なことって認識だよ。恥ずかしいけど……」
それだけの知識しか無いのか……これはいけない。
こういうことは、正しい知識が必要なのだ。間違った知識を持っていると、相手を傷つけたり自分が傷つけられたりするだけではなく、悪戯に命を生み出してしまう可能性もある。
今は興味だけが先行している状態だろうが、しっかりとした知識がないといけないのだ。
「決めた。今夜から保健の授業を特別に行う」
「家で授業ですか?」
「保健? 一体何を教えるの?」
こうして俺は、妹達に保険の授業を行うことになった。もちろんアーシェとメイド妹達も強制参加だ。
この知識をつければ、妹達も無闇に俺を誘惑することはないだろう。
そう、神聖なものなのだ。簡単にしていいことではないのだ。
妹達も数回の授業を重ねた今、理解してくれたはずだ。命を育むこととは、尊いことだと。
ところで妹達よ。
なぜ今日も一緒に風呂に入っている。




