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今更十年前の超人気ラノベにドハマりしたらめちゃくちゃ悲しくなってしまった話 〜人気作品は人気なうちに読もう〜

作者: プラム博士


 私はつい先日、かつて十年近く前に絶大な人気を誇ったライトノベルを今更ながらに読んでみた

 そして強い後悔に襲われた


 なんでもっと早く読まなかったんだろう、と

 

 その作品の一巻が出たのが約2009年4月、最終巻が出たのが2014年3月

 四年間、大学に入ってから卒業するまでの期間くらいだ

 

 全部で12巻出て、二回のアニメ化の他、映画化やコミックなど様々なメディア展開まで行われた正真正銘の人気作品だ

 クセが非常に強く、賛否は分かれる作風ではあるものの、当時のオタクの方々はかなり読んでいたと思われる


 ラノベをあまり読んでこなかった私だが、思わずクスっと来るようなギャグの雰囲気と魅力的なキャラの掛け合い

 アニメはちら見した程度だが、キャラソンやOPは何度も聞いている

 終わってから随分経ってはいるものの、読んでよかった……と心から思う


 だが、だからこそもっと早く出会っていれば、と思わずにもいられない

 今回はそんな心境をざっとまとめてみる


●誰とも感想を話せない

 

 既に完結している作品を後から追う際の利点として、一気に読めることがあげられる

 たとえ完結までに数十年の時をかけたものでも、終わってからなら全部まとめて読むことができる

 現に私は四年かけて生み出された12巻分を僅か一月足らずで夢中になって読んでしまった


 しかし、それとは引き換えに【感想を共有できない】という欠点に苦しむことになる

 話す場所も、人も、もうどこにもないのだ


 大して人気がなかった作品なら、そういうものだとわかっているのでそんなに寂しくはならない

 でも大人気作品の場合、かつての賑やかで楽しそうな形跡があらゆるところに残っているのだ


 アニメのコメント、OPやED・キャラソンの動画にMAD・歌ってみた

 個人ブログや最終レスが数年前で停まったままの掲示板

 原作者のスレは昨年9月ごろに落ちてしまったいるし、作者が最後にツイッターでその作品の触れたのは6年前だ

 誰か話題にしている人はいないかとツイートを検索しても、出てくるのは同じことを繰り返す大量のbotに、『定期』#このアニメが好きな人RTという文言を繰り返す抜け殻だけ

 

 そういった廃墟と化したものを見るたびに胸が締め付けられそうな寂しさに襲われてしまう


 一冊読み進める度些細な展開に一喜一憂し、どのキャラも愛おしくなってくる

 これが全盛期ならネットで感想を語り合うことや、新しく生まれる二次創作を楽しんだりもできたろうに、今では新しい供給は望みようもない

 みんなにとっては過去のものだから当然ではあるが、私にとっては限りなく今のものなのに

 世界にたった一人みたいな物寂しさがある



●人気作品は人気なうちに読もう


 これはどんな人気作品にも言えることだ

 鬼滅の刃だろうが、かぐや様は告らせたいだろうが、ソードアートオンラインだろうが同じこと

 人気作品が人気なのはその作品が生きているからであり、供給が途絶えて時間が経てば忘れられていくのは世の常だ


 作品を楽しむということは他者に依存しなくても一人で楽しめることではあるが、誰しも誰かと共有したくはなる

 

 1年、2年でアニメは過去のものになる

 5年もたてば供給は途絶える

 社会現象を起こした作品でも10年経てば大抵寿命を迎える


 人気な作品ほど人気のあるうちに読もう

 そんなお話でした

 



※余談

 誰しも共通する話なので本分ではぼかしたが、当該作品は『這いよれ!ニャル子さん』というもの

 平凡(言うほど平凡じゃない)男子と、這いよる混沌という禍々しき実態を持った銀髪碧眼の美少女が出合うところから始まる…… 

 という王道ボーイ・ミーツ・ガールで、パロディ多めでギャグが主成分ではある者の、時たま見せる恋愛描写やシリアスな雰囲気がまたすばらしい


 電子版セール中だから是非読んでみて欲しい!今度一気見Blu-ray出るし!

 そして読んで面白かったなら、是非とも感想を語り合いたい!

 あと読んだことある人も当時の感想とか聞きたい!



 ……という日記でした●

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― 新着の感想 ―
[一言] これ面白い……。作者さん表現が好きかもです。 なるほど、そう言われるとまだ若いうちにラノベに触れて、周りに少数ながら話せる人がいるってのは恵まれているのかもしれないですね……。 『廃墟と化…
[一言] ニャル子さん、私も今日、最終巻を読み終わりました。 ですが周りには語り合える人はほとんどおらず、寂しさに打ちひしがれ、何をとち狂ったかなろうの検索窓に「ニャル子」と打ち込んでしまうほどでした…
[一言] ハルヒの話かと思ったらニャル子さんの話だった。 すみません、不躾な話になりますが。 私より下の世代、特に小中学生からインターネットや携帯電話?に触れている世代は、自分の好きなもののファンや…
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