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94.ミラという少女が見た夢

 夢を見る。それは彼女の始まり。彼女が生まれた日の夢。 


 ――――――

 ――――

 ――


 青空の下、咲き誇る花々。

 ここは深い森の一角に存在する小さな小さな天然の庭。自然が作り上げた千紫万紅の花畑。

 そして、色と薫りが満ちるこの場所で遊ぶ少女が1人。

 10にも満たない少女が小さな手を使って花の冠を作っている。


『―――んー……出来た!』


 そして少女は自分が編み上げた花冠を見て満足げな笑顔を見せる。


『ミラ。やっぱりここに居たのね』

『あ、お母様!』


 娘の様子を見に来た母親。

 大好きな大好きな家族が来て、ミラと呼ばれた少女は顔を綻ばす。

 しかしそれも直ぐにむくれた顔に変わる。


『……もう、お母様。私、今忙しいの。だから用があるなら後にしてくださる?』

『ふふ、おませさん。忙しいだなんて何をしてるのかしら?』


 母は娘が何をしているのか知っているが、態と知らない振りをする。そして手元を覗き込もうとすると、ミラはそれを自分の胸に抱えて隠す。そんな娘の行動が可愛くて仕方が無い母はクスクスと笑う。


『―――ミラ。クスマ』

『お父様だ!』


 ミラは父が来たのを見る。母と自分を迎えに来たのだと考え、ミラは父の元へ走り出す。


『お父様ー!』

『おっと……。ミラは何時までも甘えん坊だな』


 飛び付いてきたミラを父は優しく受け止める。


『あなた』

『やあクスマ。君達は揃ってここが好きだね。……まぁ私も好きだが』


 ミラの父ラトナ、そして母のクスマ。2人は我が子を愛おしそうに見詰める。


『お父様見て見てー!』

『おや、これは花冠か? 上手だね』


 ミラは色取り取りの花で作られた冠を自分の頭に乗せる。


『どう? これで私も立派な大人の女よ。もう坊や(こども)扱いは止めてね!』


 花冠を被った小さなお姫様は父親にしがみつきながらそう言う。父はよく娘を子供扱いする……それを強く感じていたミラは一番に彼に見せたかったのだ、自分が綺麗になった姿を……一人前の女性に成ったのだと。

 そんな我が子の幼気な様子に両親は微笑む。


『……そうだな。ミラは立派な女性だ。何たってクスマに良く似て美しく、そして聡慧だ』

『ええ。ミラは素敵な大人よ。あなたに似た強さ、そして“輪を描く女神(シュリーシェシャ)”の血が流れているのだから』


 両親から褒められミラははにかみながら笑う。


『そうよ。私はお父様とお母様の娘なんだからだから。旦那様ともきっと上手くいくわ。……良い人なのかまだ知らないけど、それでもきっと、お父様とお母様みたいな素敵な関係になれるわ!』


 10歳に成る年、ミラは村に住む一族の中で最も優秀な男と夫婦に成る。

 ミラは笑顔でそう言った。その言葉には、『だから自分は大丈夫だ。心配しなくてもいい』という気持ちが込められていた。

 ミラは両親の手を取ると引っ張り、力強く足を踏み出していく。


『さあ帰りましょう、お父様お母様。今日は私、未来の旦那様とお顔を合わせる日なんでしょ? 早く行かないと遅れてしまうわ』

『ははっ。時間ぎりぎりまでここに居てたのはミラだろ?』

『お父様、大人の女性はおめかしに時間が掛かるのよ。ねえお母様』

『そうね、ふふふ。……あら、力が強いのはあなたの遺伝ね』


 ―――家族は自分達が住む村へと歩いて行く。

 この幸福が何時までも続きますようにと祈りながら。


 ――――――

 ――――

 ――


 陽は沈む。

 祈りは踏み躙られ、幸福は終わりを告げる。


『アァアアーッハッハッハッハッハッ!! 良いわ! 良いわよ! 貴方達、とっても良いわ! もっと血を! 悲鳴! 憎悪を! そのぐずぐずの赤黒い臓腑の底から吐き出しなさい!!』


 夜空の下で耳障りな女の高笑いが響く。

 赤紫色の霧に包まれた村の中。その夜天には霧を通して輝く紅い月が昇っている。

 そして女の哄笑を彩る―――苦痛の合奏。


 ―――痛い痛いぃいいっ苦しいよぉぎぃいい止めてもう止めてぇえぁああああああっ助けて助けてあがぁああ殺してもう殺してげあはははははは嫌っ嫌よっお願い死なないでぇ何で何でこんなぎひひひ殺す殺してやるっ許さない絶対に許さないがぁああああっ―――


『贄! 貴方達のその苦痛! 絶望! 怨嗟! その全てが悪神(アンラ・マンユ)様の贄となるの! さあさあ! 崇めなさい、讃えなさい! 来たる日にこの世を支配される悪神(アンラ・マンユ)様をぉおおお!! アァアアーッハッハッハッハッハッ!!』


 赤が混じる群青の髪、波打ったその長い髪を振り乱すように女は狂乱する。

 美しい、誰もが目を奪われるような美しい容貌を、目の前の凄惨な光景を前に恍惚に染め上げる。その女の頭部には3本の“漆黒の角”が生えている。

 上半身に真っ黒な修道服を着た悪魔(デーモン)の女は自身が引き起こした惨状に、得も言われぬ快感を覚え、身悶えしている。


 村には大勢の人が倒れている。その殆どが生きているが、それでも僅かに息を引き取った者も居る。―――そして生きている者達は一様に、想像を絶する苦しみに藻掻いている。

 目は見開かれ血の涙を流し、食い縛りすぎて砕けた歯のある口からは胃液や血泡を吐き、肌の至る所に毒々しい色の斑紋が浮き上がる。苦痛から逃れる為に頭が砕けるほど壁に叩き付け、爪が剥がれようと地面を掻き毟る。狂ってしまえば笑い声を上げる。苦痛が極まれば殺してくれと哀願する。痙攣するだけの物になってしまった子供をかき抱いて慟哭する親が居る。そしてこのような地獄を作り上げた女悪魔に対して憎悪の声をぶつける。


 その全てがこの女悪魔にとっては心地良い旋律でしかない。

 女悪魔は12本の毛深く太い大きな足を踏みならし、鮫のような大きな尾を地面に叩き付ける。股座に相当する場所からは濡れたような毛皮を持った巨大な犬の頭部が6つ生え、そのどれもがこの悪魔の哄笑に呼応するように大きく遠吠えを上げる。


『やっぱり良いわね、この『毒』。こんなに喜んでくれるなんて、貴方達にプレゼントした甲斐があるわ』


 怪物。悍ましき怪物から美しい女性の上半身が生えたような姿。その見る者全てに忌避感を抱かせる姿はまさに悪魔と呼ぶに相応しい。

 そんな女悪魔は手に持った瓶に舌を這わせる。その瓶の中には村人達が苦しんでいる原因である『猛毒』が入っている。その毒は赤紫色の霧と化して村に立ちこめており今も彼らを苦しめている。

 女悪魔は口角を吊り上げて笑みを浮かべ、苦しみ藻掻く者達へ理解出来ない醜悪な言葉を紡ぎ続ける。


『これ? 知りたい? 知りたいわよね、この毒が何から出来ているか。何と! この毒は彼の有名な邪龍アジ・ダハーカの“千変万化の毒牙”から提供された毒なのよ! 素晴らしい効き目だと思わないかしら!? 貴方達が身を以て体験しているこれは史上最凶の毒なのよ!? こんなことってある!?  辺鄙な森の片隅で生きる貴方達に態々この私が持ってきてあげたのよ!? これは悪神(アンラ・マンユ)様の素晴らしさを介さない長虫共には勿体ない代物よ!? ああ、ああ、御代は結構よ! 私はただ貴方達にも悪神(アンラ・マンユ)様の素晴らしさを知ってもらいたいからこうして見返り無しで差し上げたの! っっ!! いえ違うわ!? 御代はもう頂いているぅううううううっ!!?』


 犬の頭の一つが動く。近くで慟哭を上げていた者から子供を咥えて奪い取る。そうして持ち上げられた小さな命を女悪魔はその細腕で掴み上げる。


『ほらほらほらほら!? 見なさい!? 見なさい!? 見ろよっ!!? この痛苦に染まる苦悶の表情!! 血反吐や糞尿を垂れ流す穢らわしさ!! 幼気な子が無残を晒す無情!! それなのに救うことが出来ない絶望!! そして、この自体を引き起こした私に向けられる憎悪ぉおおおおおおおおおおおっ!!!』


 女悪魔は手に掴んだ『それ』に指を突き出す。両方の眼孔に刺し込んだ2本の指を無茶苦茶に掻き回す。激痛に激痛を重ねられた『それ』はもう呻き声さえ上げない。それは承知の上。何故ならこれを見せ付けているのは足元に居る『それ』の親であり、周囲で立ち上がることも出来ずに苦しむ全ての者に対してなのだから。


『その全てが悪神(アンラ・マンユ)様の供物ぅううううううっ!!!』


 刺し込んだ指を骨に引っ掛け、持ち上げる。それを親の目の前で揺らす。痙攣が起きていることでしか生存を確認出来ない『それ』を見せ付ける。


『崇めよ! 讃えよ! 然すれば貴方達にも悪神(アンラ・マンユ)様の偉大さが理解出来るでしょう!! 救いを。救いを! この地に住まう全ての命共よ!! 悪神(アンラ・マンユ)様の救いを求めよ!! アハッ、アハッ、アハハハハハハハハッ!!』


 手に持っている『それ』を、血涙を流して睨み付けながら這いずってきていた親へ投げ付ける。地面が揺れるほどの衝撃、それだけの威力が込められた投擲。

 そして目の前に2体分の肉塊が出来上がる。

 異常。この瞬間、この場所に、何一つの救いも有りはしない。この場に有るのは、覆せない地獄が目の前に横たわるだけ。

 例え一筋の希望が有ったとしても、この女悪魔は摘み取る。


『ハハハハ―――あ? ……まだ立てるの? 流石は“手脚無き長虫(シュリーシェシャ)”の血を引いているだけはあるわねぇ。念入りに毒を浴びせたのに』

『…………』


 男が1人、女悪魔の前に立つ。そんな彼に女悪魔は笑みを向ける。その笑みは異性なら虜にしてしまえるような陶然とした笑み。しかしそんな笑みもこんな凶行を引き起こした相手が浮かべていると思えば不快さしか抱けない。

 この村を統べる立場で有る男は拳を構え、悪魔と相対する。


『まあ、立っているだけで限界でしょうね』

『黙れ……っ』

『今、子供と男を逃がしたわね? もしかして貴方、囮のつもりなの? そんな状態で? そんな状態じゃあ小鬼(ゴブリン)の方がまだマシよ? ……そんな無駄なことはしないで、貴方も悪神(アンラ・マンユ)様を崇め奉りなさい。そうすれば逃がした子もきっと救われるわ』


 ラトナは毒の霧の中でも、その毒に体を蝕まれた状態で尚、地に立ち女悪魔を睨み付ける。


悪魔(デーモン)めっ……貴様らの救いなど―――求めるものかっ!!』


 全身から血を噴き出しながらラトナは女悪魔に跳び掛かる。振りかぶる拳には死に体の我が身から掻き集めた渾身の力が込められている。それは土大猿(トロール)さえ一撃で絶命させる力。

 それが女悪魔目掛けて―――


『救いが要らない? ―――じゃあこれも要らないのね』

『――――――』


 ―――女悪魔はその拳を防いだ。


『……あ……なた……』


 ラトナの妻、クスマを掲げて肉の盾にすることで。

 拳の威力は余すこと無くクスマに伝わり、腹部を弾けさせ、その肉体を破壊した。


『貴方も死になさい、長虫。悪神(アンラ・マンユ)様の素晴らしさを世界に説くこの『背教のタローマティ』の手により』


 肉盾を使い捨てた女悪魔(タローマティ)はその手をラトナへと伸ばした。


 ――――――


(どうして? 何で? 痛い、痛いよ。苦しいよ……)


 ミラを地面を這いながら森の中を進む。その体には毒が巡り、彼女を苛み続ける。

 未だ耳の奥にこびり付く、村に住む皆の呻き声。それを聞かないようにしてミラは逃げる。

 花の冠は既に毒で腐り落ち、ただ残骸だけが少女の翠色の髪を汚す。


(……死ぬ。死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、死んだ死んだ死んだ死んだお母様も、お父様も、村の皆も……全員死んだ)


 家族が死んだ光景は今も目に焼き付いている。

 母は死んだ。盾にされ、その体を上下に千切れさえ。

 父は死んだ。悪魔の手により生皮を剥ぎ取られ、その後に首をねじ切られ。


(あなた……私の旦那様も……死んだ)


 夫になる筈だった男は死んだ。ミラをこの村から、悪魔の手から逃がす為に、村から離れた森へと連れて行った。……その後、悪魔を足止めする為に村へと踵を返して向かい、―――想像を絶するような断末魔を響かせた。

 ミラは必死に這いずり逃げた。多くの死を尻目に。


(何で? どうして? 皆が何か悪いことをしたの? 私が悪いことをしたの? どうしてこんな目に遭わなくちゃいけないの?)


 血と汚物でその身を穢したミラ。森しか映していなかった瞳、草木に埋もれていた視界が開ける。


『あ』


 ―――そこは森の一角に存在した自然の花畑。

 ミラ、そして家族が好きな場所。毒に蝕まれながらもここまで這ってきた。考えて来たわけでは無い。苦痛が止まない体を必死に動かし、無意識にここに辿り着いたのだ。

 村での地獄が嘘で有ったかのように、この場所は穏やかで、美しくて。

 ミラはその変わらぬ姿を見せる景色に手を伸ばす。


『……あ、あ……ぁあああ……』


 少女の瞳に映るのは今は亡き家族の姿。花畑で戯れる自分を中心とした穏やかな記憶。夫になったであろう彼も連れて来てあげようと、将来2人の間に授かる我が子にもこの場所を見せてあげようと誓っていた思い。


『……嫌ぁ』


 だが壊れた。全部、何一つ、少女の大切な者も、大切な存在になったであろう相手も、誰1人残っていない。


『……嫌っ……嫌だ、嫌だよ……お母様、お父様、あなた。……死にたくない……死にたくないよぉ、……ぎぃっ!?』


 咲き誇る花々を目前に、少女の体に骨の奥からくるような深い痛みが走る。邪龍の毒は肉体だけでなく、精神にさえ痛みを与える。


『ひぎっ……いぁ、痛いっ痛い痛い痛い痛いぃいいいいいい……ぅぶっ!? ゥゲェエエエッ!? ッァアアアアアアアアッ!!?』


 少女は血を吐きながら、どうしてこんなことになったのか、誰の所為でこんなことになったのか考える。


『……た…………てぃ……っ!』


 毒が骨の髄まで染み込み、流す血や涙から赤紫色の蒸気が噴き上がる。

 目前にあった花々へ手を伸ばし、叩き付ける。


 ―――手が触れた場所から、美しく咲き誇っていた花々が“死んでいく”。枯れ、腐り、溶け、散り、鮮やかな色が黒茶色にくすんで死んでいく。


『タロォオオオオオマティイイイイイイイイッッッ!!!』


 少女は咆吼する。


『がふっ!! ぐぶ……っ!? ……ぁあああ!! がっ!!』


 手を握り締める。その手に掴まれた毒によって腐った花をミラは口に掻き込んでいく。


 這いずり、掴み、食らい、進む。


 それを繰り返していく。


『んぶっ……おぇ……っ、殺ず。殺ず、殺ず殺ず殺じでやるぅうううううううう』


 全てを女悪魔(タローマティ)に奪われた少女は怨恨を吐きながら、自分から流れ出る血毒に冒された花を食らっていく。


『殺じだいっ!! お父様とお母様、あなだの仇をごの手でぇ……殺ずぅううううううう!!』


 祈る。ミラは祈る。ただ一心に祈りながらその身に毒を巡らせ続ける。

 不純物の無い、ただ一心に捧げられるべき“無垢なる祈り”。それがミラの激しい憎悪に応えるように変質する。


『死んでもいいっ!! 私が死んでも!! 私が私じゃ無くなっだどじでも!!』


 ミラ・ジェード・シュリーシェシャ。翡翠(ジェード)の輝き、女神(シュリー)の愛、そして蛇王(シェシャ)を受け継ぐ少女。


『私はっ!! 今日っ!! ここで死ぬっ!!』


 少女は毒に冒された我が身を糧に……生まれ変わる。


 “千変万化の毒牙”の毒。それが“無垢なる祈り”と醜く混ざり合う。


 思いでの地、そこで咲き誇る千紫万紅の花々を食らいながら。


『タローマティィィイイイイイ!! 私はお前を絶対に許さないっ!! 私はお前を殺すっ!! 生まれ変わってでもっ!!』


 思い出の地を腐らせながら、少女は壊れた自分に新たな名を付ける。


『私はっ!! 毒花を咲かす(ロベリアシ)復讐の禍つ蛇(ールパルナ)だっ!!!』


 ―――腐る花畑。そこに一輪の毒花が芽吹いた。


 タローマティはこの日、己が撒いた種が自身にどんな結末をもたらすのかを、知る術は無かった。



 ―――“無垢なる祈り”により“名”と“能力”が変質。以降“無垢なる祈り”と“真名”は“神聖なる乙女”へ隔離される。―――

『“●の聖女”の権能一部使用不可。暫定的に貴女を“(あらがね)の聖女”とし、これを解除するには“貴女が貴女自身を取り戻す”必要があります』

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