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心に咲いた貪欲説
時空の宴は男女の挿話・・・人の無垢にはまだまだ限りない欲望が渦巻いている。
所構わず人の理想を追って行けば、必ずいつしか新たな挿話をモノにできる!
「創造欲」
人の今まで言えなかった心理が解き放たれる時代が来た。
その中で常人は、その奇人には勝てない。
今日もあの町でその奇人に常人ひとりが殺された。
殺され方が残酷で、手足がもぎ取られ、首がなかった。
またあの町でも、この町でも。そういう時は、まだ終わりそうにない。
それは人の心の奥底でそういう時代を願っているからか。
批判はしながらそういうものが見たい、という意識の中で、時代は進む。
この奇人の常識とは、誰でも持つ理性のもうひとりの欲望の常識か。
勝手を言わせて貰えれば僕はそんな世間に生き続けていたくはない。
また生れたくもなかった。
ただ、両親も一緒にこの場所にいる、ということだけ、頭にちらつく。
こんな創造は捨てたい。
でもそういう事件が起きる度に創造はよみがえる。
まだまだ続きますので、どうぞあなたの本心を以てご笑覧下さい。