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東方幻探課  作者: 犬上高一
とある怪事件にて
8/49

第8話  現実逃避

はっきり言って適当です。

―――――――

~優海視点



――――そこには、青い色をした化け物が立っていた。



「「「え?」」」



3人そろって声を上げると怪物はゆっくりと振り返り



「・・・きしゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


雄叫びを上げて近づいてきた。


「「「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」







―――――――

~陸佐視点



ッ!?今確かに誰かの叫び声が!!


「ええい!こんな時に!!」


さっきの鷲子さん(?)を探し回り校舎内をうろついていると、突如悲鳴が聞こえてきた。


「屋上か!?」


聞こえてきたのが上からなので状況からするに悲鳴の主は屋上にいるのだろう。

とにかく急いで行かないと手遅れになる可能性が・・・

そう思った私は屋上へ走り出していた。







瞬間―――




「!?」

「キャッ!?」




―――何かとぶつかった。


「痛てててて・・・」

「しゅ、鷲子さん?」


そこには、見慣れた彼女の姿があった。


「あ、陸佐・・・」

「あなた・・・何してるんですか?」

「いや、陸佐が化け物に襲われているっていうから助けに・・・」


どうやら、自分が化け物と戦っているのを知ってこちらに来たらしい。


「化け物なら何とかなったみたいです。」

「そ、そうか・・・。」

「とにかく・・・今の悲鳴は屋上から聞こえましたよね?」

「え、ああうん。急いで助けに行かないとな!!」

「・・・そうですね」


そのまま二人は屋上へ向けて走り出した。












―――――――

~優海視点



今、私の目の前にはブルーベリー色をした化け物がいます♪

その化け物はこちらを見つけるとズシリズシリと歩いてきます♪

ああ、私の人生もこれまでカナ♪

今マデ結構タノシカッタナァ〜♪


「ちょっと!!現実逃避してないで早く逃げないと!!」

「こっち!!」

「うゲッ!?」


突然手と首を引っ張られ二人の少女に引きずられる私。さっきまで私たちがいた場所にはいつの間にか化け物が立っていた。


「い、いつの間に!?」

「は、早く逃げよう!!」

「うガッ!?」


上から蓮子ちゃん、メリーちゃん、私の順だ。ちなみに私が変な声を出したのは蓮子ちゃんに首をつかまれたまま引っ張られたためである。


「ちょ!!待っグッ!?」

「こ、こっちきたぁぁぁぁ!!」


どうやらさっきの怪物が追いかけてきたようだ。二人とも一斉に走り出すが・・・せめて首を絞めるのだけはグげッ!?

そのまま首をつかまれ荷物のように引きづらながら前を見ると


「キヤッキヤッキヤッ!!」


そんな声を上げながら怪物は追ってきた。

まるで鳥のような気味の悪い声で生理的に無理だ。

きっと散々遊んでから食い殺すつもりなのだろう。

・・・その前に私は窒息死しそうな気がするが・・・


「きゃッ!?」

「ぐえっ!?」


瞬間、私の腕を引っ張られ思いっきり首が閉まる。どうやらメリーちゃんが転んだらしい。


「ま、メリー!!」

「イタタタタタタ・・・・・・・え」

「げほっげほっ!!は、はぁ・・・はぁ・・・は・・・あ?」


やっと首絞めから解放されたため新鮮な空気をめいっぱい吸っていると・・・目の前にさっきの化け物がいた。


「嘘・・・どうして_____」

「早くッ!!逃げようッ!!」

「天国ってどんなところかな〜?」


上からメリーちゃん、蓮子ちゃん、私の順だ。目の前に大きく口を開けた化け物を見ながらそんなことをつぶやいた私。現実逃避をしていたのは言うまでもない。


そして化け物が私とメリーちゃんを一気に食べようとしたその時――――



「「「え?」」」



――――真下に突如できた穴に落ちていった。









―――――――――

~蓮子視点



「え?」


二人が化け物に食われそうになった時、二人が化け物ごと突然出来た穴に落ちて行った。幸い私は二人から1mぐらい離れていたため穴には落ちなかったが、穴の中心にいた二人は化け物もろとも落ちて行き、そしてそのまま穴は閉じてしまった。


「・・・な・・・何今の・・・?」


いきなり現れた穴。しかもそれは暗く中に目玉がいっぱいあるめちゃくちゃ気持ち悪い穴だった。


「ま、マリー?」


思わず名前を呼んでみる。・・・が返事はない。


「れ、蓮子ちゃん!!」

「あ・・・あなたは・・・」


さっき部屋で私を助けてくれた人・・・。確か鷲子って呼ばれてた気がする。その後ろには背の高い男が立っていた。


「大丈夫かい!悲鳴が聞こえたけど・・・」

「あ、穴が・・・」

「あな?」

「・・・他の人はどうしました?」


背の高い男に言われ鷲子が初めてそのことに気付く。


「いきなり穴が出てきて・・・その中に・・・」

「「?」」


二人そろって?の顔をする。


「もうちょっと詳しく説明できますか?」

「あ、はい・・・」


そう言われて私は屋上で起きたことを話した。初めに化け物の事を話したら二人はすごく驚いた顔をしていたけど、すぐに真剣な顔に戻っていた。その後突然現れた二人が化け物もろとも気持ち悪い穴に落ちて行った事。その穴が閉まってしまい二人はそのまま何所かえ消えてしまった事。全部話し終えると二人ともしばらく黙ってしまった。



「・・・とりあえず、下に降りましょうか、本来なら屋上にヘリなりなんなりを回して助けに来てくれるんですけど化け物殲滅したし・・・わざわざヘリ出すと白い目で見られるのでね・・・」


・・・・・・。

そう言われて私たちは警戒しながらも校舎を降りて行った。








評価とか・・・いろいろしてくれるとありがたいです。

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