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東方幻探課  作者: 犬上高一
こちら幻探課探偵事務所
36/49

第34話  帰ってきたぞ~♪帰ってきたぞ~♪

タイトルのネタを知っている人はもういないんじゃないかな?

―――――



「・・・で、書置きだけ残して消えてしまったと・・・。」


「「「「「「「(コクコクッ)」」」」」」」


そう言って揃いもそろって頷く。ここには探偵事務所の皆とさっき呼んできた慧音さんが居た。


「・・・まぁアリスなら変な事はしないと思うが・・・。」


そう言って腕を組みうう〜んと唸る慧音さん。

実際私もアリスがなんか変な事をするとは思えない。(変な事って何よ?)

もしかしたら、家にすら辿り着いていない可能性もある。


「まぁ一応確認はしないとな・・・。」

「どうするんです?」

「・・・そりゃあ本人の所に直せ「「「うわぁぁぁぁああぁぁぁ!!?」」」!?」


そこまで言いかけた所で庭から3人分の悲鳴と大きな物音が聞こえてきた。

その3人分の悲鳴の内2つは何かどっかで聞いたような・・・。


そしてそれを聞いた私達が庭へ行くとそこには


「イタタタタ・・・・。」

「魔理沙!!あんた飛ばしすぎなのよ!!」

「でも楽しかったろ?」

「しゃんはーい・・・。」


優海さんとアリスと上海とあと知らない女の子が居た。


「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」」」」」






―――――――



あの後気絶したアリスが起きるまで雑談と紅茶を飲んで時間を潰していた。

ちなみになんでアリスが気絶したのかは分からなかった。


それで大体20分くらいかな?

魔法について二人で語り合っていた所に若干顔が赤いままのアリスが起きてきた。


「おおアリス。起きたか。」

「起きたかじゃないわよ・・・まったく・・・。」


そう言いながら近くにあった人形を詰めたりしているアリス。


「何しているの?」

「今日人里で人形劇をやるのを思い出したのよ。その為の準備をね。」


そう言って荷支度を進めるアリス。

そう言えばそんな事も言ってたなぁ〜。


と考えた事いる内にアリスは荷支度を終えて出発しようとする。

そこへ魔理沙が


「なぁアリス。私も人形劇見に行ってもいいか?」

「え、ええいいわよ。」

「あ、私も見たい!!」


アリスの人形劇か・・・。どんなものだろう?実は人形劇とか見たことないんだよね。


「じゃあ二人とも一緒に行きましょう。早くしないと時間に間に合わなくなるわ。」


そう言って3人とも家から出て空へと飛ぶ。

だがここで一つ問題が起きた・・・。


「優海・・・お前遅いな・・・。」


そう、私の飛ぶ速度が本当に遅いのだ。ゆっくりとしか飛べない。

このままでは劇の開始時間に間に合わない。


「しょうがないな〜。私の箒に乗って行くんだぜ。」

「「え?」」

「それじゃあ間に合わないだろ。いいから早く乗るんだぜ。」

「う、うん・・・。」


そう言って魔理沙の乗っている箒に乗って魔理沙につかまる。


「飛ばすんだぜ!!」


「え」


そう言って箒は急発進する。


「ちょっと待って!!」

「ちょ、アリs」


そして箒を慌てて掴むアリス。おかげでバランスが崩れたまま箒は飛び立つ。


「「「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」」」


で、私達はコントロールのできない箒に乗って飛ばされていった・・・。



――――――――




「で、こうなった訳と・・・。」


「「「はい」」」


と、今のが先程の悲鳴の原因だった訳だ。


「えっと・・・どちら様?」

「あ、私はアリス、アリス・マーガトロイドよ。」

「私は魔理沙、霧雨魔理沙だぜ。」


「あたしは海鳥鷲子、よろしく。」

「僕は赤木真人。」

「私は宇佐美蓮子。」

「陸佐です。」

「マエリベリー・ハーンっていうの。長いからメリーでいいわ。」


と、簡単に自己紹介を済ませる。

・・・・・・・・・絶対あの人名前覚えないよね。


「それでアリス。人形劇を始める時間はもうすぐじゃないのか?」

「そ、そうだった!!」


そう言うと慌てて荷物を持って走り出すアリス。

そしてその後を優海さんと魔理沙って娘が追いかける。


「・・・あっさり帰ってきましたね。」

「あの子結構タフじゃないかい?」


うん、私もそう思ってた。突然居なくなって突然帰ってきて・・・取り越し苦労だったかな?


そんな事を考えているとふと蓮子が


「慧音さん。人形劇ってなんですか?」

「ああ、アリスは偶にこの人里に来て子供達に人形劇を見せているんだ。これが中々好評でな、私も結構楽しみにしているんだ。」


そう言われると興味が湧いてくる。人形劇っていうとたまに某放送チャンネルでやっているのを見たことがある。ああいうものなのかな?


「私も行ってみようかな・・・?」


この私の小さな呟きに反応する人がいた。


「奇遇だね。あたしもそう思っていた所だよ。」

「あ、僕も行ってみたいです。」

「私も。」

「・・・じゃあ皆で行きましょうよ。」

「「「「「賛成!!」」」」」





こうして私達は人里で行われる人形劇を見に行くことになった。


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