閉話休題 犬耳君と焼肉とあとその他大勢
このお話は東方流犬録とのクロスオーバー作品であり番外編であり本編との矛盾がありまくるお話です。
だからいろいろと気にしないでください。
―――――
「はいこれ。」
そう言って絶妙な焦げ目の付いた肉を皿に乗せて・・・・・・・。
「すいません。名前なんでしたっけ?」
「真人です!!いい加減覚えてください!!」
に渡していく。え?なんで庭で肉なんか焼いているかって?
本日は焼肉パーティーという訳で簡単な竈(木炭焚いてやるあれ)を作って慧音さんの知り合いが作ったという木炭(厳密には竹炭らしいが)で火を焚いてみんなで楽しくBBQ(バーベキューの事。空を飛ばないものだけを挿す)をしているという訳です。
このお肉は前に助けた娘さん(名前は忘れた)の両親からお礼だという事で貰いました。
その時誰かがじゃあ焼肉パーティーしよう。って言い出して思い立ったが吉日と言うように即竈を作って炭持ってきてよしやろうでこの状態です。
それと以外にれんこんちゃ「蓮子です」
「私何にも言ってないんですけど。」
「いや、なんか言わなきゃいけないような気がして。」
「さいですか・・・。」
女性の感って恐ろしいですね・・・。で、その蓮子ちゃんがアウトドア派だって事が意外でしたね。火起こしとかあっさりとやるもんですから。
ちなみに当の本人は肉を食べまくってます。
と言う事を考えていると、ゴンッ!!と言う音がして見に行ってみるとそこには頭に犬耳をつけて尻尾を生やした人が頭押えながらその場に蹲っていた。
見ると傍にある棒が若干傾いている。
そこでふとあることが頭に浮かんだ。
「犬も歩けば棒にあたる。」
「誰が犬じゃごらぁぁあああああああ!!!」
何かいきなり怒られた。
「で、何かご用ですか?」
「いや、かなり旨そうな匂いがしたから寄ってみたらそこの棒に頭をぶつけて。」
とこの突然現れた犬耳少年はどうやら匂いに釣られてやってきたらしい。
まぁこの匂いだから無理もないか・・・。
「ところで此処はなんだ?食堂か何かか?」
「いえ、ここは探偵事務所ですよ。」
「探偵事務所?」
頭に?マークが浮かんでいるように見えますな。
「ええ、この幻想郷で起こった事件を解決する。それがうちの仕事です。」
「へぇ〜。いつからあるんだ?こんな所。」
「つい最近出来たばかりですから知らないのも無理ないですよ。」
するとそこで犬耳少年の腹が急に鳴り出す。腹ペコですね。
「・・・・・あ、あはははは///」
と、恥ずかしくなって頭を掻きながら笑う少年。
とここでふとあることを考え付く。
「・・・食べて行きますか?お肉。」
「・・・いいのか?」
「まぁ腹ペコは結構辛いですからね。」
それに何か異常に量が多いんですよね。あの肉。実は全員では食べきれないぐらいあるというほどの・・・。
「あ、代」
「あれ?慧音さんどうしてここに?」
っていう訳でこの犬耳少年を連れてきた結果、どうやら慧音さんと知り合いだったようだ。
「まぁちょっとした食事会みたいなものでな。ところでお前はどうしたんだ?」
「あ、いやなんかまぁなんとなくで。」
「そうか。」
・・・匂いに釣られてきた何て恥ずかしくて言えませんからね~。
あ、今そのこと言ってやろうかな?
「慧音さん。誰ですかその人?」
そう聞いてきたのは例の幻特課の新入りのあの子(名前出てこなかった。)
「ん?ああ、白銀狼代といってな。まぁちょっとした知り合いだ。」
「ちょっとした、ですか。」
「彼氏?」
「「ぶッ!!」」
突然の爆弾発言に噴き出す二人。誰が言ったかは言うまでもないだろう。
「ち、ちちち違うぞ優海!!私にはまだ彼氏なんて!!」
「そうそう!!俺らは付き合ってないし恋人同士じゃないから!!」
そう言って必死に否定する二人。
「あれ、そうなんですか?」
どう話を聞いたらそう言う結果になる訳?
と、ここで私もちょっと弄ってみたくなってこう言ったら
「で、ホントの所はどうなんです?」
「違うったら違うんだああああああああああああああああああああああああああ!!」
分かった!分かりました!!分かりましたからそんなに肩揺らさないでください脳が揺れる!!
「ちょ、おま陸佐が!?」
「あ・・・。」
「「「「「「「慧音さん・・・。」」」」」」」」」
上から順に
鷲子さんが慧音さんを止めて
自分のしていたことに気づいた慧音さんが揺らすのをやめ
その場にいた全員からなんとも言えない視線を浴びる
「何もそこまでして否定なくても・・・。」
「可哀想・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
何か一人すごく落ち込んでますけど・・・・。その体勢あれですよね。あの体勢ですよね。
「まぁ、まぁとりあえずみんな早く食べましょうよ。ね。」
そう赤っぽい髪の人(名前忘れた)が言った言葉により各々が好きな所に座る。最初はちょっと空気があれだったがそれも焼肉を食べるうちに次第に軽くなって行き最終的にはもう賑やかな食事会へと変わって行った。
んで、どっかの誰かさんが
「所でさぁ。代君のその尻尾触り心地よさそうだよね?」
何て事を言った瞬間犬耳(ゴメンほんと名前覚えてないの)君の耳がピクッと動いて
「あ、俺用事思い出したから帰「行かせないよ」キャウン!?」
以外にもその彼を引き留めたのは鷲子さんだった。
ちなみに引き留め方が頭を思いっきり鷲掴みするというワイルドな方法だった。
「さっきからずーっと気になってたんだよね、この尻尾。だからもうしばらく此処に居な。」
「え?ちょま」
そう言って問答無用で尻尾を触る鷲子さん(この人はいい加減に覚えた)
「お、おぉ・・・凄いもふもふ・・・。」
その発言をした瞬間
「私も触りたーい。」
「私も~。」
という声が上がってくる。
んでそれを見た鷲子さんが笑顔で
「じゃみんなでもふろうか。」
「「「「「「おおぉー!!」」」」」」
「や、やめてぇえええええええ!?」
なんて事を言うもんだから犬耳君は全員によってたかって尻尾をもふられる。
その後犬耳君は全員の気が済むまで尻尾をもふられ続けた。
ちなみに私もどさくさに紛れて触ったけどあれ結構触り心地よかったね。
―――――――
「大丈夫ですか?」
「もう・・・だめ・・・。」
と言って壁に寄りかかる代君。時間にして約30分間尻尾を揉まれた彼はそのままふらふらと歩いていき壁に寄り掛かり今の状態になった。
「ごめんなさい。ちょっと悪ふざけしすぎたみたいで・・・。」
頭を下げてそう謝罪する。
「あ、いや大丈夫ですから。気にしないでください。」
そう言ってヨロヨロと立ち上がろうとする代君。するとそこに
「二人とも何やってんの?早く来なよ。」
そう言って手招きする鷲子さん。
「なんだろう?」
そう言って私と代君は鷲子さんの元へと歩いていく。するとそこには
「はいみなさん並んで並んで。」
カメラを持った陸佐さんとその前に並ぶみんなの姿があった。
「・・・何やってるんですか?」
「どうせだから記念に写真を一枚撮ろうと思ってみんなで集まっている所です。ほら二人とも並んだ並んだ。」
そう言って背中を押されてみんなの列の中に入る。
「じゃ撮りますよ〜。」
―――――カシャ
「どんなもんです?写真の出来は?」
「よく撮れてますね。これ。」
そこにはきれいに映っている私達の写真があった。
「腕ですよ腕。あ、一枚貰っていきます?」
「あ、ありがとう。」
そう言って代君は写真を受け取る。あ、そうだついでに
「ついでにこれもどうぞ。」
そう言って差し出したのは一つの箱。
「これは?」
「お肉です。食べきれないほどあるから、ぜひ持って行ってください。」
「お、おお悪いな。何かいろいろと・・・。」
「その代りまた今度尻尾触らせてくださいよ。」
「それは嫌だ。」
そんな会話を交わした後、代君はお土産を携えて帰って行った。
「それにしても・・・」
「「「「「「犬みたいな人だったなぁ〜。」」」」」」
「犬じゃねぇ!!!」
あ、聞こえてました?
初めてのクロスオーバー作品でちょっと自信ないんですけど・・・っていうかいろいろ問題あるんですけど・・・。
まぁ温かい目で見てください。
コラボしてくださいました風心剣さん。ありがとうございました。




