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東方幻探課  作者: 犬上高一
幻探課探偵事務所最初の事件
26/49

第25話  幻探課探偵事務所始動!!

新章スタートです。

――――――



次の日、私とメリーちゃんと蓮子ちゃんの三人は寺子屋の前にて慧音さんとお話をしています。どうしてこうなったかというと店(幻探課)を始めるにしてもとりあえず人里やこの幻想郷の事を知らなければないので、手伝いがてら教えてもらおうという事になったのです。


「どうしました?優海さん?」

「ん?なんでもないよ。」

「そうですかー。」

「で、まぁとりあえずみんなで子供達の相手をしてくれればいいっていう訳ですね?」

「まぁそうなるな。子供達と言ってもそこまで数が多いわけじゃないから大丈夫さ。」


確かに、寺子屋に入って行く子供はそんなに多くはない。どちらかというと小さな村だから自然と子供の数も少ないのは当たり前だろう。それでも人が生きている事には変わりない。今日から私達もその中の一員になるのだから。


「じゃ、そろそろ時間だから、三人とも中に入ってくれ。」


そう言われて、私達は寺子屋もとい慧音さんの自宅へと入る。ちなみに彼女は自分の自宅を寺子屋として開放しているため自宅=寺子屋になっている。


さて、幻想郷に来て初めての仕事が寺子屋の手伝いか。頑張りますか!!











――――――――



お、終わった〜・・・。え?授業はどうだったかって?聞いてもつまらない勉強の内容を聞いて楽しい?それにしても慧音さんは本当にいい先生だよ。教え方上手だし、子供達の事をよく見てる。だけど私は勉強が嫌いなんだよね〜。受験とか定期テストは毎回苦労したなぁ〜。


「御疲れ。今日はここらへんにしてまた明日頼むよ。」

「「「はぁ〜い」」」

「それじゃ、一段落したらまた夕食作りに行くから。」

「「「ほんとですか!?」」」


やったね!!慧音さんの絶品料理が食べられるよ!!


「それにまた怪我をされたらたまらんしな。」


あ、メリーちゃんね。あの時はびっくりしたな〜。だっていきなり悲鳴があがるんだもの。そりゃ驚くよ。で、駆けつけてみたらメリーちゃんが手を押さえて蹲ってその横では蓮子ちゃんがあたふたしてたんだ。あとは慧音さんの迅速な処置と外で看板作っていた鷲子さんと真人さんに悲鳴の原因を話したっていうわけ。


「すみません・・・。」

「まぁ誰だって失敗はあるさ。気を付けるんだぞ。」

「はい。」


うん。やっぱこの人は根っからの先生なんだね。言い回しが確実にそうだもん。


「それじゃ、私は寺子屋の片づけと用事を済ませてから行くから。」

「「「お世話になりましたー」」」


そのまま、私達は家に帰った。









―――――



「よ、ようやく出来た・・・。」


目の前には大きな木の板と、黒く色塗られた木材。そしてそれらが組み合わさり結果として


『幻探課』


という至ってシンプルな看板が出来上がったのだが・・・


「なんか・・・木が古いのか僕らの腕が悪いのか・・・めちゃくちゃボロボロになっちゃいましたね・・・。」

「おそらく両方だと思うね。あたしは。」


まぁ、お話の通りすっごくボロボロで今にも壊れそうな状態なんだなこれが。適当にそこらへんに落ちていた木材使ったのが悪かったのかな?・・・思いっきり板に染みとかあるし・・・。怪しさ満載状態だよこれじゃ・・・。


「随分長い間頑張った割にこれか・・・。」

「しょうがないですよ。僕等素人ですし・・・。」


はっきり言って木材工作何て学校の授業ぐらいしかやってないからなぁ〜・・・これはしょうがない。


「まるで魔菓子屋みたいな怪しさだ。」

「それ言ったらおしまいですね。」

「「「ただいま〜」」」


あ、あの三人帰ってきた。









―――――――



「で、どうだった?寺子屋は?」


今僕たちは家の中で寛ぎながら寺子屋についての雑談をしていた。

この幻想郷はどうやら江戸時代の様な感じだから学校じゃなくて寺子屋って言うんだろうけど。まぁそんなことは置いておいて。


「まぁ、しいて言うならばあれは学校がそのまま和風になったっていうだけだったわね。」

「そうそう。鉛筆じゃなくて筆で書いていたわね。」

「その割には私達と同じような勉強の仕方をしてたけど。」


へぇ〜。筆で勉強ね。筆なんて学校の書初め以外はやってないなぁ〜。


「それにしても慧音さん遅いなぁ〜・・・もうすぐ日が暮れちゃうよ。」

「蓮子は慧音さんじゃなくて晩御飯でしょ。」


そんなことを話していると急に扉からトントンとノックが聞こえてきた。


「はぁ〜い。どちら様ですか〜?」


そう言って蓮子ちゃんが扉を開けるとそこには慧音さんが立っていた。この人はメリーちゃんが指を切った(切り傷。決して指が斬り落ちたわけではない。)時に助けてくれた人だ。

特徴的なのでよく覚えている。


「あ、慧音さん。遅かったですね。」

「あ、ああ。ちょっとあってな。お前たち妙見っていう女の子がここに来ていないか?」


慧音さんの質問に全員がそろって首を振る。


「そうか・・・。」

「何かあったんですか?」

「それが・・・」




少女説明中〜




「「「「「ゆ、行方不明!!?」」」」」


五人そろってハモり綺麗な声になったのはどうでもいいとして、


「行方不明って・・・誘拐でもされたんですか!?」

「分からない。寺子屋から帰るところは見たんだが家にはまだ帰ってきていないんだ。」


っていうことは、寺子屋から家に帰るまでに姿が消えたという事になる。


「里の中には居なかったんですか?」

「今、手分けをして探しているんだが里の中では一向に見つかっていない・・・。もしかしたら・・・」

「「人里の・・・外に出ている・・・。」

「それってそんなにまずい事なんですか?」


里のすぐそば程度なら大丈夫だと思うんだけどな・・・。


「いや、人里の外は人食い妖怪やら何やらがいて普通の人間なら簡単に食べられてしまうんだ。」


・・・って言われても実感が湧かないな・・・。


「もうすぐ日が暮れる・・・急いで捜さないと!!」


そう言って今すぐ駆け出そうとしている慧音さん。そして誰かがその腕を掴んだ。


「待ちな。あたしも手伝ってやるよ。」

「しゅ、鷲子・・・。」


慧音さんの腕を掴んだのは鷲子さんだった。それにしても人探しか・・・。そう言う事なら・・・


「僕も手伝いますよ。」

「し、しかし」

「一人でも多いほうがいいだろう?」


そう言った瞬間、優海さんが


「私も手伝います。」

「それを聞いて黙ってはいられません。」

「早く見つけてあげないと可哀想だし。」

「お、お前達・・・。」


蓮子ちゃん、メリーちゃんと・・・全員が会ったこともない他人を探すのに名乗りを上げた。


「それに・・・。」


慧音さんの腕を離し、そのまま腕を組む彼女は



「あたし達は事件を解決する幻探課探偵事務所さ!!」



そう宣言した。




鷲子さんはかっこいいお姉さんっていうイメージなんですけど・・・


ちゃんと書けてるかなぁ?

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