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東方幻探課  作者: 犬上高一
幻想郷の平和な日常
25/49

第24話  じゃんけん

今回はちょっと長いです。

――――



右手には、腕を組み目を細め目の前を睨みつけ怒ってますオーラ満載の蓮子ちゃん。


左手には、腕を組み目を開き蓮子ちゃんを睨み返しかなりやる気満々の鷲子さん。


その横ではなぜか正座し肩を寄せ合ってしぼんでいる僕達3人。










どうしてこうなった・・・・・・













「え〜っと、それはねぇ・・・。初めに名前を決めようってなって、そこから蓮子が「秘封倶楽部にしよう!!」って言い出したら鷲子さんが「それよりも幻特課の方がいい!!」って言い出してそこからお互い一歩も譲らず今の状態になったわけよ・・・。」


メリーちゃんの丁寧な説明によりどうでもいい事でもめている二人の事情を再確認せざるを得なくなった僕達はとりあえず小声でこの場をどう治めるかについての意見を交わす。



緊急会議中〜



「ど、どうするんですか。今すぐ取っ組み合い起こしてもおかしくなさそうですよあの二人!!」

「その原因が仕事場の名前決め何て知ったら他人はさぞ呆れるでしょうね。」

「っていうかなんで名前決めでこうなれるんだ?もうそれは一種の才能じゃないっすかね?」

「なんか急に口調が変わったわね。」

「そんなことはほっといて。兎に角この場をどうするかですよ・・・。」

「他の案を出してやればいいんじゃないですか?」

「あの二人がそれを許すと思います?」


二人そろって首を横に振る。


「だからこの場を治めるにはどっちかの案を採用し片方に諦めてもらう方が安全なんですよ。」

「「どうやって?」」

「じゃんけんです・・・。」

「・・・・・・・・・・・・」」


いやだって他に方法がないじゃないですか・・・。


「だからってじゃんけんっていうのはいいんですか?」

「いいですか?じゃんけんっていうのは天が与えた唯一無二の絶対の決定手段なんです。これは誰もが文句を言えないのです。」

「まぁ確かにそうですけど・・・。」


じゃんけんと言うのはお分かりだろう。子供のころはじゃんけんで大抵の事が決まる。野球の先攻後攻。給食のお代わりのじゃんけんなど。その他様々な事に多用されこの決定には誰も文句は言えない。そしてそれは大人になっても通用する。

つまり何が言いたいかっていうと・・・


「いろいろ考えるのが面倒だからもうじゃんけんで決めちゃおうっていう事で。」

「うわぁ・・・。」

「それただの面倒くさがり屋じゃないですか・・・。」


まぁそうだけどね。


「じゃ、そうしますか・・・。」



緊急会議終了〜



「あ、あの二人とも・・・。」

「「あ゛あ゛ッ!?」」


怖ッ!?


「なんだいいったい!?」

「いや、あのですねぇ。そこまで言うのならじゃんけんで決めたらどうですか?」

「「じゃんけん??」」


あれ?じゃんけん知らないのかな?


「バカにしてんの?」

「冗談です。」


冗談に決まっているじゃないですか〜。あはは〜。


「で、それってどういう事ですか?」


目が怖いです・・・蓮子さん・・・。


「つまりですね。じゃんけんで決めてしまえばいいじゃないですか。それならどちらも公平だし文句のつけようもない。」


二人は若干考え込む。そして


「まぁあたしはそれでかまわないけどね。」

「私もいいですよ。それなら平等ですし・・・。一回勝負でどうです?」

「いいね。気に入った。じゃあ始めるか・・・。」

「のぞむ所です。」

「「じゃんけん――――――――」」










―――――――



結局あの後のじゃんけんは鷲子さんが勝って名前は幻特課に決まった。といっても外の世界にある幻特課をそのまま使うのもあれなので、周りの話し合いにより幻探課に決まった。負けたとき蓮子ちゃんはかなりショックな顔をしていた。


「と言うかなんで名前決めるだけでそんなことになったんだ?」

「そう思うでしょ。私も何でそんなにこだわるのかはわかりませんよ。」

「もしかしたら大切な思い出があるのかもしれないな。」

「そうかもしれませんね。ところで慧音さん。そのお話は本当なんですか?」

「ああ、寺子屋の手伝いの事だろう?いや、いきなり仕事を始めると言ってもまだこの幻想郷に着いては詳しくないだろう?なら私の所で手伝いをしないかと思ってな。ついでにいろいろと教えられるし。」


現在私は慧音さんと寺子屋の手伝いについての話をしている。確かにこちらには頼れる人は慧音さんくらいしかいないし、そういう事なら大歓迎だ。


「確かに私達もあまりここについては詳しくないのでそういう事なら歓迎です。」

「そうか、それはよかった。」

「それで、一つ質問なんですが・・・。」

「ん?なんだ?」

「寺子屋って何するんですか?」










――――――――



「はぁ、とりあえず今日は適当に何か作りましょう。」


現在私は蓮子と一緒に台所でご飯の用意をしているわ。にしても・・・


「竈か・・・。コンロと違うけど・・・上手くいくかしら?」


まぁ何とかなるでしょ。そう思い私は薪を竈の中に入れた。そして火をつけるのだがこれが中々難しい。だって火打ち石だし・・・。


「あ〜もう・・・。なんで付かないのかしら?ちょっと蓮子。見てないで手伝ってよ。」


やっぱり人間一度楽を覚えるとこういう事ができなくなるものなのね・・・。


「って蓮子?聞いてる?」

「・・・えっ?あ、ごめん聞いてなかった。それで何?」

「まったくもう・・・。火が付かないから代わりにやってって言ってるんだけど。」

「あ、火ね。どれやってみますか。」


そう言って私から火打石を受け取り火をつける。何度かやるとうまく火が付いた。


「後はこの上に米を乗せればご飯は炊きあがるよ。」

「蓮子ってこういうアウトドアの事結構うまいわね。」

「こういうのはコツよ。コツ。」


そう言って竈の上に鍋を置き米を焚く。あとは他のおかずを調理するだけだ。二人で、野菜を切っていく。


「ところでさ。蓮子。」

「ん?なに?」

「蓮子はどうして名前を秘封倶楽部にしようとしたの?」


先程からずっと気になっていたことだった。どうして彼女は秘封倶楽部の名前にこだわるのか?そこまでする意味が知りたかった。


「・・・その・・・覚えてる?メリーと秘封倶楽部を作るって決めたとき。二人して必死になって名前考えてようやく決めたのが秘封倶楽部だったよね。」

「ええ、そうだったわね・・・。」


そう言えばそんなこともあったわね・・・。


「私、結構気に入ってるんだ。この秘封倶楽部って名前。それに・・・。」

「それに・・・?」

「二人で一緒に決めた名前だもん。やっぱ大事にしたいし。」

「蓮子・・・。」


貴女・・・そこまで思って・・・。

ありがと。蓮子・・・。
































「ところでメリー?」

「何?」

「それ痛くないの?」


そう言われて指差された方を見ると・・・


指を切っていた・・・。




「あ゛にゃぁぁあああああ〜〜〜〜〜!!!!」


「めりー?!落ち着いて!!ちょっと切れちゃっただけだから!!絆創膏貼っておけば治るから!!」




メリーは指を切ってしまい妙な悲鳴を上げたのはこのお話。


次回!!人里で暮らそうとする一同はどうなるのか!?


そして!!タイトルが幻特課で本当にいいのか!?


すべては次回!!


なんちゃって・・・

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