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東方幻探課  作者: 犬上高一
とある怪事件にて
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第1話  ようこそ幻特課へ

初めまして、三佐です。駄文ですかどうぞぜひ読んでください。

「はぁ・・・なんでこんなところに?」


何でこんなとこに来るはめになったんだっけ・・・・



―――――――



「と、いう訳でお前今日からあっちに転属な」

「へ?」


いけない、いきなり上司から転属の知らせを受けて驚きのあまり間抜けな声を出してしまった・・・。


「いや、何がと言う訳ですかッ!?理由一切説明してないじゃないですか!!」

「チッ・・・・」


いま舌打ちしたよね!?事情も話さず人を勝手に転属させようとしたよね!?


「これは人事課からの命令なんだよ。事情何て俺が知るわけがないじゃないか」

「か、勝手すぎるでしょうッ!!いったい何の権限があって」

「鳥柴巡査!!」

「ッ!!」


いきなり名前を呼ばれて思わず背筋をピシッっとしてしまう。この癖は警察学校の教官から叩き込まれて以来こうなってしまう。まるでお説教を受ける生徒のようだ・・・


「お前がここで頑張っていることは俺も知っている・・・だがな、これは人事部の決定なんだよ。俺程度じゃあどうにもならん。」

「そ、そんなぁ〜・・・・」


警察官になる。その夢を叶える為に親の反対を押し切って上京して必死に勉強して・・・警察学校に入って・・・鬼教官からの徹底的な指導も耐えきって見せたのに・・・念願かなってこの職場についたのに・・・なんで転属なんて・・・


「と、いう訳で鳥柴優海巡査。君を本日付で転属とする。これ辞令ね」


そう言って上司から渡された紙切れを受け取る。そこには嫌がらせのように『辞令』と大きく書かれていた。


「うぅ・・・なんでこんな目に・・・」

「若いうちはそういうこともあるさ。」

「はぁ・・・ところで私は何所に転属されるんですか?」

「・・・・・・・・・・・・」


あれ?いつも明るいのが特徴の上司が思いっきり暗い顔をして黙っている・・・。え?私何か危ないところにでも送られるの!?


「・・・・・特課」(ぼそっ

「え?なんですって?」

「・・・・幻特課」


幻特課?何それ?おいしいの?


「おいしくないよ・・・。正式名称は幻想特殊捜査1課。略して幻特課。」

「幻想特殊捜査1課・・・」


何か名前からして明らかに危なそうな組織だ・・・。


「で、その幻特課なんだけど・・・実はそこ、警視庁の組織じゃないから・・・警察官やめちゃう形になっちゃうんだよね・・・」





・・・・え?



「ちょ!?警視庁の組織じゃない!?どういう事ですかそれ!!」

「俺が知るかよ。とりあえず捜査1課って名称はあるが完璧に警察の組織じゃあない。・・・それと・・・・」


一度あたりを見てから、こちらに向き直る。そして「ちょっと耳貸せ・・・」そう言ってくるので耳を傾けてみると



「いいか・・・あくまでも噂なんだがな・・・」



あからさまに声を低くして話してくる。どうやらあまりいい話ではない気がする・・・



「実はあそこはな・・・やばいらしいんだ・・・」



ほらやっぱり!!名前からして怪しいもんそんなところ・・・



「で、そこで取り扱っているのは警察がお手上げとなった事件ばかりなんだが・・・」

「それって警察で解決できない事件を解決してくれるって事ですよね?」

「・・・はぁ・・・だからお前のあだ名は花畑なんだよ・・・」

「え?」


確かに私のあだ名は花畑だけど・・・それどういう意味ですか!?


「まぁいい・・・そのお手上げとなった事件だが・・・ああ・・・その・・・」


その事件を言いだそうとして思いっきり歯切れが悪くなる上司、そんな上司をせかして説明を求めると


「ああ・・・その・・・猟奇犯罪って言葉を知ってるか?」

「猟奇犯罪ってあの〜犯人の頭がイッちゃっている事件ですか?」

「・・・・・・お前それ誰から聞いたよ・・・」

「警察学校の教官がそう言ってましたけど・・・」

「・・・・・・・まぁいい・・・」


あれ?たしか猟奇犯罪ってそういうものだと思ったけど・・・


「つまり・・・お前がこれから行く職場は・・・まぁそういうことだ・・・」

「え?つまりどういう事です?」

「・・・・・要は幻特課で取り扱っている事件は猟奇犯罪を中心に捜査しているんだ・・」


へぇ〜。幻特課ってそういう事件を取り扱っているんだ・・・


「ってちょっと!!そんなところに転属されるんですか私!?」

「うん・・・」


そ・・・そんなぁ〜!!!





――――――


と、いう訳でなぜか私(優海)は幻想特殊捜査1課(以下幻特課)があるビルの前に来ております。

・・・人事課め・・・あとで呪ってやる・・・



「・・・人事課呪っても始まらないよね・・・とりあえず行くしかないよね・・・」



そう言ってビルの扉をくぐる。もうここまで来たんだ。あとはどうにでもなれよ!!












――――――




さて私は今・・・とあるビルの中にいますが・・・


「幻特課ってどこ?」


この通り幻特課の場所が分からなくて迷っております。はい・・・。そういえば場所はこのビルにあるとしか聞いてなかったな〜・・・。


「あの・・・どうかしましたか?」

「ふぇ!?」


い、いきなり声をかけないでくださいよ・・・。びっくりするな〜もう・・・

そう思って振り返るとそこには一人の若い男性が立っていた。



「え、あ、あの・・・その・・・幻特課って言う所に行きたいんですけど・・・」

「ああ、幻特課ですか。それなら9階ですよ。」

「あ、ありがとうございますッ!」



よ、よかった〜。とりあえず場所は分かったんだし急いで行こう!!



「あ!!一つ言い忘れてました。」

「なんですか?」

「エレベーターは今故障しているのでそっちの階段の方を使ってください・・・」



うぇ〜・・・・・・・






――――――



「はぁ・・・やっと着いた・・・」


階段ってこんなにしんどいものだっけ?・・・最近はエレベーターばっかり使ってたからなぁ〜・・・


「えっと・・・ここが幻特課・・・」



何か・・・普通だ・・・。

もっとまがまがしいものとか、壁中に貼ってあるオフダとか、怪しげな儀式とかあると思ってきたんだけれど・・・



「何か・・・拍子抜けだな〜」

「何が拍子抜けです?」


「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」





―――――


「いやぁ〜すみませんね〜つい癖で」

「は、はぁ・・・」


そう言ってお茶を差し出してくるおじさん。ちなみにあの後、いきなり背後からこのおじさんが声をかけてきて危うく泣き出しそうになった私を必死に慰めてこの部屋に入れた。という状況だ。だって突然背後(約10cmもなかった。)ところから声が聞こえたら誰だってびっくりするよ!!しかも気配も何もないんだから!!



「すみませんねぇ〜今課長もみんな出かけてて私以外ここにいないんですよ」

「そ、そうなんですか・・・」

「えっと・・・徳川家康さんでしたね?」


・・・・・・・・・・・



「あの・・・私の名前は鳥柴優海です・・・」

「あ、優海さんね」

「はい。今日付けて幻想特殊捜査1課に来ました!」

「今日付けですか。それはまたご苦労様です。」


「い、いえいえそうでもないですよ」


実際はいろいろあったが・・・


「あ、えっとここが幻想特殊捜査1課・・・なんですか?」

「そうですよ」


即答だ・・・ついに来ちゃったのか私・・・


「ははは、他の所からは疎まれてますからね。この職場」

「そ、そうみたいですね・・・」


自嘲気味に笑うおじさんと無理やり笑顔を取り繕う私。なんかこの話題は危なそうですね。


「課長ならもうすぐ戻ってくると思うのでしばらく待っていてくださいな」

「あ、はい。ありがとうございます・・・」


何だろう。見知らぬおじさんと二人っきりっていうのは何か緊張する!!

そんなことを考えているといきなり


ドンッ!!


と言う音とともに部屋の扉が開かれた・・・と言うか半ば壊す勢いで開けてきた。



「はぁ〜い。ただいまもどってきたよ〜」

「鷲子、お前いい加減にしてくれ・・・ドアが壊れる」

「いやぁ〜すみませんねぇ〜つい癖で」


そう言いながら二人が部屋の中に入ってきた。一人は老人で杖を使っている。もう一人は女性で・・・なんかすっごい・・・私が憧れるようなスタイルをしている人だ。


「相変わらずですね〜」

「それはどうも・・・ところでこちらの人は?」

「ひゃい!!」


いきなり指名されて思わず背筋を伸ばしてしまう。


「あ、その子は今日付けでこっちに来た新人さんですよ」

「え?新人なんて来る予定あったの?」


そう言って私を指さす女性。それにしても・・・すっごい・・・


「ああ、その子はわしがスカウトした子だ。なかなか素質があるようだ」

「そうなんですか〜」

「まぁ課長がそう言うならそうだろうけど」


老人がそう言うと今度は3人全員がこちらへと向き直り



「「「ようこそ。幻特課へ」」」


原作キャラとの絡みはもう少し後になります

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