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ダークマター・春代
齢50にして、ロサンゼルス転勤を命じられた小林一郎。
マジかよ、なんで俺なんだよ、もっと若くてイキのいいのがウジャウジャいるだろうがよ…。と、ちょっとカッコつけてはみるものの、本音のところでは年甲斐もなくワクワク。ロスでパツキンねーちゃんの尻追っかけるのも悪くねえよなあ。
いくつになってもワクワク、ときめきたいもんだよな。
浮かれ気味で渡米準備を進める小林一郎のもとに、ある日、「ダークマター・春代」を名乗る差し出し人から謎の小包が届く。
ダークマター・春代。忘れかけていた名前。