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「これで任務は完了です」


「二人ともありがとう」


「いえいえ、無事に終わることが出来てよかったです」


喫茶店で二人と会うことにした。

彼女たちはあの事件の後も念のためにと護衛をしてもらった。

死物に関わっていると色々とやなことが寄ってくるのでとオブラートにそう言ってきたが、ようは良くないナニカが近寄ってくると言うことだろう。

仕事終わりや出掛ける際に同行してくれた。しかし、今日が最終日になった。


「お守りは効力が切れるまで持っててください。もし、何かありましたら私にでも連絡ください」


それと美味しいスイーツのお店も紹介してもらえると嬉しいとにこっと笑う南に対して呆れたようにため息をつく北斗の姿を見るのも最後だと思うと寂しさが感じる。


「いいじゃーん!!色々と飛び回って糖分足りないんだから!!」


「でも、一人ではいけないんでしょ?」


「それはそうだけどー。親友の為だと思って一緒に行ってよぉぉぉぉおおおお」


がしっと隣に座る北斗にしがみつく南をはいはいと言って窘める。




「ご馳走様でした!」


「本当にいいんですか?ご馳走になって」


喫茶店を出て北斗がそう訊いてくるが、気にしないでと返す。


「貴方たちには感謝でいっぱいなの。天井利家や母のことを知れたから」


「それなら良かったです。そういえば、円佳さんの思い出のある場所に旅行しに行くんですよね」


「ええ、母と父の思い出があるところを巡るのも悪くないなと思ってね」

休日を使って行くつもりだと話すと二人は目を合わせた。


「……………ちなみにお一人で?」


「ええ」


「………この話って私たちの他に誰かに話しました?」


何故そんなことを聞いてくるのだろうか?そういえば、紅葉とこの話をしていた時にたまたま不動が近寄ってきて日程やらを聞かれたな。

何でそんなことを聞くのか聞いたがはぐらかされたし、謎ではある。


「……………明衣さん。鈍感なのはある意味で罪よねー」


「こういうタイプって押して押して落とすのがいいと思う。じゃないと気づかないよ」


「???」

どういう意味だろうか?




そして、休日。

旅行はまず近場から行こうと思って浅草から回ろうと思い、電車に乗っていた。

二人とも甘党で食べ歩きをしていたようだ。アルバムの中ではおいしそうに料理やスイーツを食べる姿が多く、母が几帳面で日にちやカフェの名前が書かれていた。

ネットで調べてまだそのお店があることは調べてあるし、そこから行こうかと思い歩き出す私を呼び止める声がする。


「天井利!」


「……………不動君?」


たまたまなのか。私服姿の彼がいた。

足を止め、首を傾げる私の元に近づいてくる。


「一緒の電車に乗っていたみたいだな」


「そうみたいだね。不動君もこっちに用があったの?」


だから、あんなに日取りなどを聞いていたのか?自分も行くから食べ歩きとかしようと思ったのかな。

そんなことを考えていると彼はガシガシと頭を掻き、あーと目を泳がせる。


「えっとな。……………一緒に、その」


「?」


「…………一緒に行ってもいいか?」


「え?」


「ご両親の思い出を巡って旅行しに行くって一人だと心配だし。俺も一緒に行きたいんだ」


じっとこちらを見つめてくる。

彼がそんなことを言うなんて思ってもみなかった。


「……………でも、これは私がしたいことだし。不動君からしたら」


「俺はお前と一緒がいいんだ」

私の言葉を遮るように言う。


「お前が嫌じゃなきゃ。一緒に行かせてくれ」

そう真剣に言われた。


「……………う、うん。いいけど」


「!本当か?ありがとう」


そうして、私は不動と一緒に食べ歩きをすることとなった。浅草だけではなく、いろんなところに旅行していく内に彼に惹かれていくことは後の話である。


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