表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

2


「え、えっとお知り合いで?」


坂又がこちらを見て、恐る恐る問いかける。

まあ、一見するとただの女子高生と交流があるのは不思議だろうな。


「……………彼女たちとは長い付き合いでしてね」


そんな話をする中で話を戻すように砂守が話し出す。


「今回の二件に関してですが、恐らく犯人は同一人物だと考えられます」


「ど、同一人物?」


「ええ、詳しくはお話しできませんが人では考えられない現象が起きています」


「な、なにを馬鹿なことを」


「……………南。君なら何かわかっているのではないか?」


「んえ?ここで私に振るの??」

砂守フェーズだったじゃんと言う彼女に皆の視線が集中する。


「我々よりも天井利家(ここ)の詳しい情報も持っている」


「いやー。ここで話すと犯人に目を付けられる可能性があるんだよね」


「ということは何かわかっているんだな」


「あ、カマかけられた?」

まあ、いいけどと南は溜息をついて、口を開く。


「ちなみになんですけど、義子さんが受け取った屏風の絵ってもしかして、()が描かれてませんでしたか?」


突拍子もないことを聞いてきた。どうして、そんなことを?と思ったが、砂守はああ、そうだと首肯した。

返答された答えにああ、やっぱりと呟き、話し出す。


「最初の事件からなんとなくと思っていたけど、今回ではっきりと分かったのがこれは見立て殺人だってことです」


「み、見立て殺人?」

坂又がそう呟くが、そのまま話を進める。


「大貴さんが大釜の中で焼け死んでいて、義子さんは樹に吊るされていた。それともう一つカギになるものが、天井利円佳さんが子どもたちに渡すようにと遺したモノ」


長男には鍋、次男には臼、長女には煙管、次女には人形、三女には屏風。

ここから何か連想するものがあるのだろうか?


「まあ、これだけじゃあ分からないままだけどこれを昔話とかにすれば分かると思うけど?」


「………む、昔話??」


大釜、鍋、火を連想する昔話はかちかち山だ。他にも狸が鍋に化ける話もある。

屏風に縄。また、屏風に虎が描かれているとあれば有名であろう一休さんの話に出てくる虎の屏風を連想する。

え?無理矢理過ぎないかって?いやいや…………。じゃあ、何でわざわざ大貴さんを大釜の中で殺し、義子さんを樹に吊るしたのかが分からなくなる。だから、こう考えると筋が通る。


犯人が見立て殺人をしている。それしかない。


「他のですけど、臼は猿がに合戦。そして、煙管は昔話ではありませんが諸説で蛇が化ける話があります」


「な、成程。だから、見立て殺人と」

坂又が納得するように頷く中で響子が待ったをかけた。


「じゃ、じゃあ人形はどうなのよ!」


「まあ、その前にこの四つですけど共通点があるんです」


それが何かわかりますか?


………………共通点?どういうことだろうか。

昔話?いや、さきほど蛇は昔話では無いし。


「……………どれも化けるとか嘘をつくとかか?」

砂守がぼそっとそう言うと南は拍手をする。


「はーい、そうでーす。まあ、要するに『偽り』ってことです」


「そ、それがなんだっていうんだよ!」


「あれー、もしかして、心当たりあるんですか?」

あまりの動揺する様子に南がこてんと首を傾げて問い掛けると猿彦はがたっと音を立てて立ち上がった。


「き、き、気分が悪い!!すまないが失礼する!!!」


「わ、私も!!!」


ばたばたと二人は去っていった。そして、義子の婚約者であったキヨガも席を外したいと言って、出ていった。


「……………あれじゃあ、何か隠しているのが丸わかりなのに」


「まあ、言えないよねー」


言えない?


「どういうことだ?」


「うーん。これは警察の方では知らない情報ですかね」


ここだと()()()()()()()場所を変えましょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ