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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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不遇令嬢シリーズ

【不遇令嬢はエルフになりたい】ダンジョンに置き去りにされた日【番外編】

作者: 一富士 眞冬

これは番外編です。本編こちら→https://ncode.syosetu.com/n1824ia/

 これは、わたしがレッドと出会う少し前の話だ。

 採取や納品の仕事も板について、少しづつ例の魔石も売れるようになって、余裕ができたことで油断していたのだと思う。


 冒険者としてパーティーに加わること。

 得意な治癒魔法を活かして、回復役として頼られるようになること。

 仲間同士で楽しくクエストをこなして、友情を育むこと――そんな当たり前の幸せを、わたしごときが夢見たりしてはいけなかったのだ。


 一緒にクエストに行ったり、ご飯を食べたりする仲間や友人がいて、治癒魔法をかけたら「ありがとう」って言ってもらえて、食べる物や寝る場所に困らない生活がしたいだけだった。

 寄宿学校の外なら、誰もわたしの素性を知らない。

 右目のことは、親しくなるまで隠しておけばいい。

 最悪、バレてもハーフエルフで通る。

 冒険者街には、多くはないものの亜人種も存在しているから、賎民として蔑まれることはあっても、化け物を見るように気味悪がられたりはしないはず――という期待があった。


 普通の駆け出し冒険者みたいに、パーティーに誘ったり誘われたりすることや、気の置けない友人を作ったり、仲間同士で休日を一緒に過ごしたり――そんな普通の生活に憧れていたのだ。


「君、治癒魔法が凄いんだって? ダンジョンに潜るから、オレたちのパーティーに加わって欲しい」


 だから、とある中級ランクの戦士さんから、そう言ってパーティーに誘われて、嬉しくなかったはずがない。

 正直、浮かれた。

 中級だから無名のパーティーだけれど、冒険者としてそこそこ稼いではいるのだろう。ギルドで何回か姿を見かけたことがある。


 仲間の人たちも見たことがあった。

 スタイルのいい美人の魔女さんと、赤毛の魔法剣士の女性と、わたしと同い年くらいの弓使いの少女、姐御肌っぽい格闘家の女性――女性メンバーが一緒であることを知っていた。

 だからこそ、油断したのだ。


 今ならわかるけれど、あれはいわゆるハーレムパーティーというやつだった。

 大方、女性に貢ぎすぎてパーティーの資金繰りが上手くいかなくなったため、金目当てで裏の依頼に手を出したのだろう。

 そういう、表沙汰にできない仕事を専門に取り扱っているギルドも、あることにはある。

 おそらく義母は、手の者を使ってそのギルドに依頼を出させたのだろう。

 具体的にダンジョンに置き去りにしろ、と命じたかどうかはわからないけれど、わたしを殺したがる人は、あの人(義母)あの人しかいない。


 そう――あの置き去りは初めから仕組まれていたのだ。


 リーダーの軽戦士さん――名前はもう忘れた――彼はわたしをゲストとしてパーティーに登録した。

 そして、やや格上のダンジョンに挑戦した。

「少し格上のダンジョンでレベルアップを目指したいから、専門の回復役が欲しかったんだ。君、中級の治癒魔法が使えるんだろう?」

 言い分は通っていたから、疑いもしなかった。


 でも、いきなり転移装置を使って中階層まで跳んだのには驚いた。

 思えば、彼らは“急いでいた”のだろう。

「ここまでは来たことがあるんだ。なかなかやるだろ、オレたちのパーティー」

 今日こそ最下層のボス部屋まで行くぞ! おーっ! というわけのわからないノリのまま、ダンジョンを進んだ。


 道中、何かおかしいと感じたけれど、その違和感が何かということまではわからなかった。

 なにしろ、こちらは採取依頼しか受けたことがない。魔物との戦い方もわからなければ、パーティー戦での作法もわからない。ダンジョンに潜るのも初めてだ。

 ダンジョン探索に何が必要かもよくわからないまま参加して、迷惑をかけていたからかもしれないと思っていた。


 はっきりとおかしいと感じたのは、何回目かの休憩のときだった。メンバーは誰一人、傷付いていない。わたしがきっちり治したからだ。

 魔法剣士の女性が、じれたようにリーダーに詰め寄っているのを聞いてしまったのだ。

 ダンジョンには水場がないため、水が必要なあれこれは浄化魔法を使って済ませる。お花摘みのために少しその場を離れ、戻ってきたときのことだった。


「まだやるのか? これ以上はあたしらの手に負えないぞ!」

 最下層に近付くにつれ、敵が強くなってきていたから、そのことだろうと思った。

 そろそろ戻るべきか、ボス部屋まで行くべきか、揉めているのだろうと。

 実際、メンバーの負傷率は高い。

 完治させてはいるけれど、前衛の人たちの負担は大きい。


 けれど、魔女さんが言った。

「あの子、異常よ。あれだけ何回もわざと怪我して、繰り返し治癒魔法を使わせているのに、少しも魔力が切れる様子がないわ」

「魔力回復薬を隠し持っているんじゃない? 持ってないとか言って、アタシたちには分けてくれないくせにさ」

 弓使いの少女が、わたしのバッグを開けて中を探し始めた。

「見て! このバッグ、魔法鞄(マジックバッグ)じゃなくて、ただの布袋だよ! 超ウケる!」

「何だ、この小瓶? 魔力回復薬じゃないのか?」

 格闘家の女性が小瓶を取り出し、栓を開けようとした。

「駄目っ!」

 わたしは気づいて慌てて止めた。

「ほらね」

 弓使いの少女が、やっぱり魔力回復薬だ。自分の分だけ隠し持っていたんじゃないか、と蔑みの目を向けてきた。

 そんなことはどうでもいい。

 格闘家の握力でもって、小瓶が割れた。

 栓を捻るために、強く握りすぎたのだ。

 割れた小瓶の中身が手にかかり、格闘家女性は悶絶した。

「テメェ、何仕込んでやがった!」

 リーダーさんが怒鳴った。

「それは麻痺毒よ。人の鞄の中身、勝手に漁るから悪いんでしょう?」

 魔女さんが解毒魔法をかけて状態異常を治そうとしているけれど、上手くいかない。

「どうして!? 全然効かないわ! あなたこれいったい何の毒なの!?」

「この状況で、言うと思う?」

 ちなみに解毒薬はない。


 この瞬間、わたしはこの人たちを敵とみなした。

 理由はわからないけれど、わざと怪我してわたしに治癒魔法を使わせて、魔力枯渇にさせようとしていた。

 こうなっては、安全にダンジョンの外まで帰り着けるとは思えなかった。

 (きびす)を返してその場から逃げる。

 道は覚えているから、転移装置のあるところまで行ければ、上の階層に戻れる。

 けれど転移装置には種類があって、ダンジョンの入り口まで瞬時に帰れるものと、一階層上に跳ぶだけのものがある。下の階層へ跳ぶものは、階ごとのボス部屋にさえ入らなければ遭遇することはない。


(でも、)


 ここから逃れて最初に辿り着ける転移装置は、一階層上に跳ぶだけのものだ。ダンジョンの入り口まで戻る転移装置は、あと三階層上に上がらなければ存在しない。


「逃すな! 追え!」

 絶望的なことに、リーダーさんがわたしを捕らえろと命じていた。


 *


 ダンジョンで戦闘をこなす冒険者と、採取しかしたことのない名前だけの冒険者では、追いかけっこの勝敗はわかり切っている。

 あっという間に捕まった。


 「手間かけさせやがって!」


 捕まって、両手を縛られて、殴られた。

 格闘家の女性を麻痺状態のまま放置しているから、殴られても仕方がないだろう。


 殴られ方はわかっている。

 イーリースお継母(かあ)様が相手なら、打たれる瞬間に歯を食いしばって口の中を噛まないようにすればいい。後で謝罪の言葉を何度も言わされるのはわかっていたから、少しでも喋りやすいほうがよかった。

 寄宿舎の悪ガキどもが相手なら、わざと口の中を切って血を見せつけてやる。いきがってはいても、根は良家の御令息とご令嬢だ。血を見ただけで怖気づく。

 どちらも大事なことは、殴られた後に相手を見据えたりしないことだ。視線を合わせれば、怯んでいないことがわかってしまうため、よけいに激昂させることになる。

 今回は縛られていたこともあって、殴られた衝撃で派手に吹っ飛んだ。

 受け身も何もない。したたかに石畳に頭を打ちつけて、危うく意識が飛びそうになった。


(痛い……)


 さすがに男の力で殴られると、こたえる。

 額が切れて、血が流れていた。歯を食いしばるどころか、失敗して唇を切った。

 リーダーさんと魔女さんが、麻痺を解除するための解毒薬をよこせとがなり立てた。

「……ない」

 わたしは唇から血を流しながら答えた。

 ないものはないのだから仕方がない。

 あれは麻痺毒だから死ぬようなものではない。三日ほど動けなくなるだけだ。

 でも、教えてやらない。

 こういう輩は、何を言っても無駄だ。

 教えても教えなくても、殴るに決まっている。


「素直に言うことをきくなら、ダンジョンに置き去りにするだけで済ませてやろうと思ったが」


 冷たい手が、倒れたわたしの足からブーツを脱がせていた。

 弓使いの少女だ。

 ダンジョンではあまり出番がなかったせいか、魔物の剥ぎ取りや索敵などの雑用をやらされていて、かなり機嫌が悪かった。

 わたしも手伝おうとしたのだけれど、素人は邪魔だと一蹴されてしまった。


 両足から、底の擦り切れたショートブーツが抜き取られた。

 足首にナイフが当てがわれる感触がした。

「やめてっ……!」

 弓使いの少女が軽くナイフを引いた。

 森で捕まえた獲物にやるように、慣れた調子でわたしの両足の腱を切った。

「これでもう逃げられないでしょ」

「なんでっ……! なんでこんなことするのっ……!」

「うるさい」

 口に彼女のスカーフを突っ込まれた。


 痛みと息苦しさで、涙目になって命乞いをしようとしたわたしに、魔女さんが告げた。

「あなたに恨みはないわ。これも依頼なの」

「魔力枯渇にしてダンジョンに置き去りにするつもりだったのに、アンタちっとも魔力切れにならないんだもの」

「おかげでオレらは何回も怪我する羽目になって、いい迷惑だぜ」


 それを聞いて、すうっと頭が冷えた。

(いい迷惑なのはこっちだ)

 騙されたのだと、ようやく気づいた。わたしが彼らに何かしてしまって、恨みを買ったわけではない。

 これはイーリースお継母(かあ)様の策謀の一つだ。

 今度は、冒険者に依頼したのだ。

 その手の裏ギルドから、こいつらは金になりそうな依頼を見つけて、わたしを殺すことにしたのだろう。

 だけど、それにしてはあまりにも方法が杜撰(ずさん)である。

 わたしをダンジョンに置き去りにするのはいいとして(よくないが)、殺した証拠はどうするのだろう。

 死体はダンジョンで魔物の餌になるか、ダンジョンそのものに消化吸収されるはずだ。証拠もなしに報酬を支払ってくれるほど、ギルドは甘くないはずだ。それが裏でも表でも。

 表ギルドの正当な依頼でさえ、証拠としてゴブリンの耳やウルフの牙といった討伐対象の一部が必要なのだ。


 しかも、驚いたことに女たちも全員が共犯(グル)である。

 リーダーの男が主犯だと思っていたが、こうなると実は違うかもしれない。

 女の誰かが依頼を見つけて、リーダーを巻き込んで全員一致で決定された犯行なのかもしれない。

 直接手を下したくないから、わざとダンジョンに置き去りにするなんて、いかにも女らしい陰湿な手口だ。

 わたしを回復薬代わりに使ってできるだけレベル上げをして、魔力が切れたところで足手まといとして置き去りにするつもりだったのだろう。

 男が殺しの依頼を請け負うなら、小娘一人殺すのに、ここまでの手間はかけないはずだ。一人で制圧できる自信があるから、夜道で直接襲って終わりである。


(そうなると……)


 魔女さんと目が合った。


(あ、まずい)


 彼女に、背景を理解していることに気づかれてしまった。

 裏ギルドの依頼を受けて失敗したとなると――しかも、小娘一人を殺すような簡単な依頼を失敗したとなると――ほとぼりが冷めるまで、恥ずかしくて表ギルドにも顔を出せない。


 この女が主犯だ。

 この女は、確実にわたしを殺しにくる。


(タ ス ケ テ)


 こんなところで死にたくない。


 命乞いしようにも、口はきけない。

 傍らでは、淡々と処刑の準備が進行していた。

 縛られていた両手を解かれるが、弓使いが左手を掴み――手首に爪が食い込むほどの力だった――手の平を下に、手を開く形で石畳の床に押し付けた。

 空いている右手で弓使いの少女を押し除けようとしたけれど、無駄だった。


(やだっ、やめて……!)


 何をされるか、わかってしまった。

 こいつらは、依頼遂行(殺し)の証拠にわたしの指を切り取って持って帰ろうというのである。

 リーダーが、ナイフで一息にわたしの小指を切断した。

 ガチンと石畳にナイフが当たる音がして、左手に熱が集まる。痛みと熱さと、流れる血の量に、怯えるしかなかった。


「――!!」


 魔女が言う。

「今すぐ殺しはしないわ。指名手配されていない人間に、直接手を下したりしたら、人殺しの称号が付くかもしれないもの。裏ギルドからの正式な依頼だけれど、それが冒険者カードの称号に対して斟酌(しんしゃく)されるかどうか、疑問だしね」


 だから、これは事故なのよ。

 ダンジョン探索中の不幸な事故。

 魔女は薄らと笑って繰り返した。


 ――ああ、そうですね。典型的な新人狩りの手法を応用した、見事な計画ですね。


(わたしが、属性魔法も使えるちゃんとした魔法使いだったなら、もう少し反撃できたのかな……?)


 そもそも、属性があればお父様から見捨てられることはなかっただろう。

 結局わたしは、イーリースお継母(かあ)様に負けたのだ。

 こいつらに、ではない。

 お継母(かあ)様の計略に、まんまと(はま)ったわたしが悪い。

 冒険者街に出入りしていることを把握されていた時点で、こちらの負けだったのだ。

 なるべく目立たないように、居場所を特定されないように気をつけてはいたけれど、冒険者登録をして依頼を受けている限り、町のどこかにいることは隠し切れない。

 冒険者街や、冒険者全体を対象に罠を仕掛けられたら逃れられない。


 左手を胸元に抱え込んで必死に痛みに耐えながら、義母を恨んだ。

(わたしが何をしたっていうの!? 貴女たちに関わろうとは思わない。放っておいてくれたらよかったのに……!)


 ――違う。放っておけなかったからだ。


 生きていること自体が許されない。

 わたしには、ヴェルメイリオ伯爵家直系の血が流れているから、正当な後継者としての権利がある。

 お兄様を殺しても、わたしが残っている限り、財産は完全にはお継母(かあ)様の自由にはならない。

 お継母(かあ)様としては、すみやかにわたしを毒殺し、お兄様には戦場で都合よく戦死してもらう計画だったのだろう。

 そして、実の娘のシャーリーンに婿を迎えて家督を乗っ取るつもりだったに違いないが、わたしがしぶとく生き延びているせいで、この有様だ。


「こいつ悲鳴も上げないの。つまんなーい!」

 弓使いはそう言って、乱暴にわたしの手を掴んだ。

 力づくでわたしの両手を胸元から引き剥がして、頭の上で拘束し直した。

「リーダー、押さえてるから早くやっちゃいなよ」

 指を一本切断された痛みに、丸まって耐えることも許されなかった。

 小指の付け根から流れる血が止まらなくて、持ち上げられた拍子にぱたぱたと顔の上に落ちて流れた。

 弓使いの少女が両手を拘束し、リーダーの男が脚を掴んだ。


「ふうん、よく見りゃ結構な上玉じゃないか」

 男が右目から頬、首筋、その下へと撫で回しながら言う。

「んーっ! んーっっ!」

 痛みと恐怖で声にならない悲鳴を上げて、嫌だやめてと頭を振って身じろぎを重ねたけれど、両手を押さえている弓使いの力が強くて、ほとんど抵抗できなかった。

 抵抗しようとする意思を見せれば、容赦なく左手の傷口を抉られた。


 女たちが全員共犯(グル)というのは、そういうことだった。

 リーダーが、獲物(わたし)を置き去りにする前に一通り楽しもうとしたところで、誰も止めない。

 むしろ、それも彼の報酬の一部として認められているような雰囲気だった。


 涙が溢れて止まらなかった。

(どうして……こんなことに……)

 髪を振り乱して暴れたから、もう右目なんかとっくに(あらわ)になっている。亜人種(ハーフエルフ)とバレたからには、慈悲はないだろう。


 良くて、乱暴された上で置き去り。

 悪ければ、手酷く乱暴された上で置き去り。


「エルフは買ったことがあるが、ハーフエルフってのは初めてだ。なんなら連れて帰って飼い殺したいところだが」

「リーダー、あと少しでこの部屋の魔物がリポップする。手短かにな」

 魔法剣士の女性が、事務的に告げる。

 彼らにとっては、獣の屠殺や魔物の剥ぎ取り作業と変わらないのだろう。


「悪く思うなよ。これは、手間かけさせられた礼だ」

 一着しかなかった外出用のワンピースが、胸元から派手に切り裂かれた。

救済編書きました。https://ncode.syosetu.com/n5814id/(シリーズ名からでも飛べます)


本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n1824ia/

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