報告会
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「それで? 集まった情報は?」
「はい! ご報告させて頂きます!」
フルーツティーをストローで飲みながら、カオルは怠そうに手を差し出した。配布係の少女がその上にさっとレポートを乗せる。続いてナオミと雪風にもレポートが配られる。
チェキ撮影会から3日が経ったある日の放課後。今日はチェキ会で集まった情報の報告会の日だった。場所はチェキ会が行われたカフェの指定席である。カオルたち3人は座っているが、今回の件に対応する親衛隊メンバー3人は立ったままであったので、気付いた雪風が声をかけた。
「あの……良かったら座ってくださいね」
「お心遣いありがとうございます! けれども問題ございません! こういう時のために鍛錬をしておりますので!」
「たん……れん」
全く意味が分からず困惑する雪風は放置され、発表会が始まった。
「えー、今回カオルさん、ナオミさんお二人のご要望により、学園で噂される『薔薇姫』についてチェキ会を開き情報を収集しました」
「私は頼んでないわ。カオルが勝手にやったのよ」
「オメーは本当に細かいことを……楽しんでたくせに……」
つんとするナオミ、ケッとそっぽを向くカオルをあたふたと雪風は宥める。
発表係はこほんと一つ咳払いをして訂正した。