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薔薇姫の学園  作者: 松野三鶴
空白
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空白



かみさま。


どうか私の身体を砂糖でコーティングして、美しく甘やかなまま、おみ足の傍に置いてください。


あなたがあなた自身を模して私を作ったと言うなら、どうぞ私に完全な永遠をください。




何もないエーテル界。


世界の裏側。月光の差さない真っ暗な夜。


どうか、この時を逃さずに閉じ込める術をお与えください。




手足をもがれ、目をくり抜かれ、耳と鼻と唇を削がれて、あなたの望む鮮やかな花になれるなら、麻酔なんていらないからそうしてください。


どうか私の身体を、あなたの好きなように改造してください。


花でも、楽器でも、蟲でも良い。




柔らかな箱庭の中で過ぎ去っていく一瞬。


何もいりません。


何もいらないから、何も奪わないで。



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