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顔合わせではそれぞれの自己紹介と6年生で一番家格が上の真宮羅奈(らな)が桜会の大まかな説明をした。名前の通り、羅奈は真宮の姉である。少し要注意と愛結花は頭の片隅に置いておいた。


「一年生の皆様、ご入学おめでとうございます。

真宮羅奈と申します。僭越ながら私から桜会の大まかな説明をさせてもらいますね。


桜会とは桜宮学院の特権階級で象徴です。

ですから、家格の事もあって優遇されます。

学校内外で桜会のメンバーであることをひけらかすだけでしたら構いませんが、桜会のメンバーであるからとこれ以上優遇されようとはしてはいけませんよ。

理不尽なこともです。そのような行為を行った場合は退会して頂き、初等部から通っている方の中から別の方を選ばせていただきますので覚えておいてくださいね。

そして、他の方が理不尽な行為をしていたら止めるのも桜会のメンバーの仕事です。

ですから、桜会のメンバー同士での派閥争いもやめてくださいね。卑劣な行いでなければ多少は致し方ないので見逃しますが事が大きくなると両者共にこれもまた退会して頂き、初等部から通っている方の中から別の方を選ばせていただきますので。


それでは説明を終わりますね。詳しくは後程、冊子を配りますので家で読んでおいてください。そして、冊子は高等部卒業までの12年間、なくさないでくださいね。」


(凄いですわね。()()このような事はありませんでしたわ。まぁ、特権階級自体、学校になかったのですがね。ですがあったとしても同じように皆様、互いに揚げ足取りをし、気に入らない者がいたら即退学へと持ち込むなどしている気がしますわ。ですが、()()()そのような醜いものを見る必要がなさそうですわね。良かったですわ。)


前世での人の醜さを思い出しながらもそのようなものを見る必要がなさそうで一安心した愛結花であった。

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