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午後の授業も終わり放課後になると、火曜日と木曜日は習い事にそれ以外は桜会のサロンもしくは図書館に行っている。もっぱら、凛と小夜子のいない水曜日は図書館に行き、月曜日と金曜日はサロンに行っている。


「ごきげんよう、美濃部先生。新しい本ってありますか?」


「あぁ。こんにちは、天宮さん。もう、そんな時間ですか。新しくはありませんがずっと読みたいと仰っていた本ならありますよ。他にも……」


図書館に行ったときは司書の美濃部にどんな本があるか聞いている。美濃部とは一年生の時から仲が良く、図書館に行けばいろんな本の話をしている。美濃部と愛結花は本の虫なため話が合う。とはいっても愛結花が読むのは小学生が読むような本のため、美濃部からしたら少し物足りないかもしれないのだが。


そして、サロンに行ったときは


「わぁ。このケーキ、美味しいですわね。」


「本当ですね!見た目も可愛いし最高です。」


などと小夜子ととりとめもない話をしたり、


「天宮さんってケーキが好きなの?」


「そうですわね、人並みには。」


「ならさ、ここのシフォンケーキが……」


などと真宮と話したりしている。真宮の時は早く話を切り上げようと頑張っているのだが、その前に真宮が新たな話題を出してくるので苦労していた。ついこの間までは、サロンに行ったときに羅奈と真宮との三人で話していたのだがそれがなくなってしまい少し悲しく思っている。愛結花が話したいのは弟の方ではなく姉の方なのだ。


そして、帰宅してからは宿題をしてから本を読み6時半ごろに家族と夕食を食べる。必ずしも両親がいるわけではないがいる時には


「愛結花ちゃん、今日は何がありましたか?」


「お母様‼今日はですね……」


と、このようにその日にあった話や面白かった本の話をして楽しんでいる。


夕食後にはお風呂に入る。そして今日やったことの復習と学校と習い事の予習をかるくして9時ごろ寝る。実は寝る前にこっそりと日記を書いていたりもしている。普段使っているノートに書いているのと保管場所が学校で使うノートと同じ場所なため、だれにもばれていない。日記には今日あった出来事と【初恋の君】に関する情報を書いている。特に、【初恋の君】に関しては近くに主要人物がいるためよく書いていたりもする。

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