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【初恋の君】という少女マンガが愛結花の前世の世界にはあった。


主人公の一条(いちじょう)菜穂(なほ)はとある名家の庶子である。ところが、母親が亡くなったことで引き取られることになった。だが、実父の所は諸事情があり無理であったから実父の伝手で一条家の養子になった。


そして、名家の子女が通う桜宮学院高等部に通うことになったのだ。


そこで出会うのが昔出会った少年ー四宮(しのみや)(かける)である。マンガでの彼は天宮愛結花の婚約者だった。


二人は卒業までの三年間で恋を育むのだがそのことを知って天宮家の人々は大激怒した。そして、四宮家に問い合わせて四宮翔と一条菜穂が会うことを禁止にさせるほどに。まぁ、当然のことである。だというのに、それでも二人はこっそりと会っていた。そのことを知った天宮愛結花は一条菜穂に対しての嫌がらせを始めたのだった。


まあ、最後には断罪されるのだが。


他にも一条菜穂を好きになった神宮司(じんぐうじ)(しのぶ)という男が出てくるなど、盛りだくさんの内容になっている。




そんな少女マンガの世界あるいはその類似世界に愛結花は転生したみたいなのであった。


四宮翔がいるかも分からないのに決めるのは早合点かもしれないが実際に四宮家はある。勿論、一条家も存在していた。そして、四宮家に同い年の子供がいるという事も両親から聞いている愛結花は知っていた。


この世界には宮族というものがあり、宮族にあたる十五家の中に四宮家や天宮家がある。そして、一条家は一宮家の筆頭分家になる。


だが、悪役令嬢に兄や姉がいたというようなことはマンガに書かれていなかった。少なくとも、学校に通う時期が2年被る姉は登場してもおかしくないのではないのかと思いながらも愛結花は自身の幸せで平穏な日々をこれからも過ごせるようにそして、家族に迷惑をかけないために頑張ろうと決意を固めたのだった。


(誰にも、私のこの平穏で幸せな日々は邪魔させませんわっ!だって、私は幸せで平穏な日々を過ごしたいのですから!!)

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