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校門とは思えないほど豪華で大きい門を前に一人、佇んでいる少女がいる。


その少女は今まで関わったことのない世界に入るための初めの第一歩を踏み出したのだった。



そして、校門の直ぐ側にある桜並木に身を隠し、少女を見守っていた者が3人。


「ついに来たわね、ヒロイン。」


「だな。確か、あっちは原作通りだよな。」


「えぇ。そのはずですわ。では、マンガと同じようになるためにおふたりともあちらに話しかけに行かれてはどうでしょうか。」


「そうね。行ってくるわ。」


そのまま残っていた一人もしばらく見守っていたが、話が盛り上がっている様子が見えたところで、その場を立ち去った。



(あぁ、いよいよ始まりますわね。これまでにしてきたことが無駄にならなければ良いのですが。)


そして、これまでのことを振り返っていた。




━━━━━━━━━━━━━━━




とある場所で。


一人の少女の生命(いのち)の灯がまさに今、消え去ろうとしていた。



(あぁ。わたしは死ぬのね。

願わくは、今度こそ幸せで平穏な人生をおくれますように。)



苦しみながらも笑みを浮かべた彼女は自身の死を悟り、一つのささやかな願いを思いながら死んでいった。

そして、神が不幸せな人生を送った彼女を哀れにでも思ったのか、または気まぐれなのかは分からないが天宮(あまみや)愛結花(あゆか)という一人の少女に生まれ変わった。


小説などによくある転生である。


物心ついた時からあるその記憶から言ってはいけなさそうなこと感じ取り、その記憶の事を隠しつつも、今度こそ幸せで平穏な日々を過ごしたいというささやかな野望を胸に抱きながらその少女は愛結花としての人生で幸せな日々を過ごそうと決意したのだった。



そして、決意してから約5年の月日が経った。決意の通り、愛結花は幸せで平穏な日々をおくっている。そして、今日は姉の愛衣菜(あいな)の誕生日なのだが幸せで平穏な日々が早くもなくなりそうなのだった……

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