わりざんのあまり
わりざんのあまり
ボウズ:「なあなあ、7個のリンゴを3人で分けると2あまり1じゃん」
メガネ:「そうだね」
ボウズ:「リンゴ切り分ければよくね? 2と1/3個ずつ」
メガネ:「お前それハムスターでも同じ事言えんの?」
ボウズ:「え゛?」
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Aさん:「おいおいハム公1匹余っちまったぜ」
Bさん:「これじゃ平等にならねえなぁ〜へっへっへ」
Cさん:「そんじゃぁ一丁斬り分けますか、ハムみたいになッ!」
ハムスター:「はむぅぅぃ!?!?」ガクブル
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ボウズ:「ハム公ォォォォォ!!!」
メガネ:「世の中ね、小数や分数じゃ解決しない事もあるんだよ」
ボウズ:「お、おう。ハム公は犠牲になったんだな」
メガネ:「せっかくだから、もう少し余りの話をしようよ」
メガネは急に語り出す。
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先生:「きょうは、みずぐみに、転校生がきました〜」
「「「わー わー 」」」
先生:「ほーらさいくん、あいさつは?」
さい:「えっと、えと、さいです」
とー:「よろしくー」
いいな:「よろしくねー」
にし:「よろしくー」
さん:「…… 」
先生:「みんなー仲良くしましょうねー」
「「「「「はーい」」」」」
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ボウズ:「……なにこれ?」
メガネ:「31を7で割ると余り3でしょ?」
ボウズ:「え、あ、うん」
メガネ:「ある意味31と3は同じクラスと言えるんだよ」
ボウズ:「なんじゃそりゃ?」
メガネ:「えっと次はね──」
話は続く
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「右向けー右」
ピッ ピッ
「右向けー右」
ピッ ピッ
「右向けー右」
ピッ ピッ
合計1億回したらどっち向いてるでしょ?
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ボウズ:「いちおく!!?」
メガネ:「これこそ余りの出番だよ。4回で正面に戻るから」
ボウズ:「ん? どゆこと?」
メガネ:「『4回』と『0回』は同値という事だよ。どちらの行為も同じ向きになるだろ?」
ボウズ:「……ごめん頭痛くなってきたわ」
メガネ:「なんだって、もっと分かりやすく言うとだな──」
ボウズ:「いやもうええわ、また明日なー」
メガネ:「あ、ちょっと待……逃げられた」
メガネ君はルービックキューブをガチャガチャしながら一人でぶつぶつ呟いていましたとさ。
1億÷4=2500万 あまり0
回れ右0回と同じ向きです。つまり正面