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ホモイドリア現象 (心理学)

 本日はホモが心理学的にも至高な存在であることを示す「ホモイドリア現象」について学ぶとしよう。


「ホモイドリア現象」というのは、本来そこにホモが存在しないにもかかわらず、視覚や聴覚からの情報により、ホモがいると認識してしまう現象である。


 例えば、アンデルセンの寓話「雪だるま」のあらすじを読んでみるとしよう。


 むかし、子どもたちによって、ある屋敷に雪だるまが作られた。

 雪だるまがふと気が付くと、近くに番犬が鎖につながれている。

 すると番犬は雪だるまに身の上の話を始めた。

 今でこそ彼は番犬だが、子犬の頃は主人にかわいがられ、屋敷のストーブがある部屋で暖かく過ごしたそうだ。


 雪だるまはなぜか番犬の話に出てくるストーブのことが気になった。

 番犬に示されるがままに雪だるまが屋敷を覗くと、窓越しに真鍮でぴかぴかの黒いストーブが見えた。

 雪だるまはストーブに自分でもわからない妙な気持ちを持つようになった。

 雪だるまはどうしてもストーブのある部屋に入って行きたいと思ったが、番犬はあそこにいくと雪だるまは溶けてしまうと残念そうに伝えた。


 その次の朝はとても寒かった。

 雪だるまにとって寒さは幸せだが、窓が氷で凍ってしまい中のストーブが見えなくなってしまっている。

 なのでストーブに恋焦がれる雪だるまは幸せではなかった。


 そのうちに天気は晴れていき、雪だるまは小さくなっていく。

 そのかわり雪だるまはストーブの姿を見つめることができた。

 そしてある朝、雪だるまはとうとう溶けてしまった。

 雪だるまが立っていた場所には、ストーブの火掻き棒が突き刺さっていた。

 そう、子どもたちは火掻き棒を芯にして雪だるまを作っていたのだ。

「そうだったのか」

 番犬はここでなぜ雪だるまがストーブに恋い焦がれていたのかを知り、涙を流した。


 このあらすじを読んだ諸君は無意識のうちにこう思ったであろう。

「黒光りするストーブと雄々しい火掻き棒と鎖につながれた番犬はホモの象徴である」と。


 これがすなわち「ホモイドリア現象」である。


 ちなみに男性二人が寄り添っているのを見て直観的に「ホモ」だと認識するのは「ホモラクラ現象」と呼ばれる別の心理状態である。


 なお参考として次に参考出典を記載したので、暇なときにこちらも学ぶとよかろう。


 参考出典


「パレイドリア現象」

 自身の記憶にあるパターンを主に視覚や聴覚によってそこに存在しないのに認識する現象を示す。

 例えば月の模様からウサギやカニを認識したり、ある歌詞を聴いていて別の言葉を認識する(いわゆる空耳)などがパレイドリア現象にあたる。

「ロールシャッハテスト」はパレイドリア現象を利用して被験者の精神状態を探る手法である。


「シュミラクラ現象」

 逆三角形に描かれた「点」を「人の顔」と認識してしまう現象。

 これは人類が本能的に相手を認識するために「目」を見る習性があるため、二つの穴を目、逆三角形の頂点を「口」と認識してしまうことから起こると考えられている。

 心霊写真の多くはシュミラクラ現象で説明できるとされる。


 今日はここまで。

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