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ホモンクルス (神秘学)

 本日は中世において至高なるホモを人工的に創造しようとした神への挑戦について学ぶとしよう。


 中世の錬金術師「パラケルスス」がその著書「ものの本性について」にて記載した「ホムンクルス」の生成方法は次の通りである。


・精液を蒸留器に入れ、40日間密閉する。

・すると蒸留器内に透明なヒト型の「物質ではないもの」が生成される。

・ここに毎日ヒトの血液を与え、さらに40日間保温する。

・すると人間の子供とそっくりの存在が蒸留器内に姿を現す。


 パラケルススが生成したホムンクルスは、生まれながらにして様々な知識を身につけている一方で、蒸留器から出ることができないという欠点を備えていた。


 そうした欠点を解消すべく、同時期の錬金術師「マラケルスス」が生み出した存在。

 それが「ホモンクルス」である。

 その生成方法は次のとおりである。


・ガチホモの精液を蒸留器に入れ、40日間密閉する。

・すると蒸留器内に透明なヒト型の「ノンケではないもの」が生成される。

・ここにガチホモの血液を与え、さらに40日間保温する。

・この際、保温された蒸留器を取り囲むように、毎日漢祭りを開催する。

(この「胎教たいきょう」にも例えられる行為が重要である)

・すると人間の子供とそっくりの存在が蒸留器内に姿を現す。

・ここで油断せずにさらに毎日漢祭りを開催する。

(この「新生児教育」にも例えられる行為も重要である)

・蒸留器の中から日々漢祭りに接した子供は、いつしか「至高であるホモ」の自我を持つ。

・そして子供は自らの意思で自らと外界を遮断する蒸留器を割り、自らの足で大地に立つのである。


 マラケルスス以降、ホモンクルスの生成に成功したものはいない。

 しかし旅立った「原初のホモンクルス」が人類の歴史に多大なる影響を与えたであろうことは容易に推測がつく。


 例えば某錬金術師兄弟の父親のように。


 今日はここまで。

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