エンホモピー (物理)
本日はホモが至高であることを示すホモ濃度の状態量を表す「エンホモピー※1」について学ぶとしよう。
「エンホモピー」とは、直感的に言い表すと、ノンケのホモ濃度が徐々に増大して行くさまを表している。
エンホモピーは不可逆であり、それが減少することはないことが知られている。
これを「エンホモピー増大則」という。
エンホモピーが増大しない場合は、ノンケはノンケのままである。
しかし、エンホモピーが増大してしまうと、二度とノンケに戻ることはできないのだ。
ノンケのエンホモピー増大に伴い、ある時点でノンケはホモとして十分なエンホモピーを持つ。
さらにホモは徐々にエンホモピー増大によりホモ濃度を上げて行き、最後は「ガチホモ」に至るのである。
それでは、もしエンホモピーが減少しうる、つまりエンホモピー増大則は成り立たないと仮定してみよう。
まず、ホモ濃度の異なるホモどもを二部屋に分け、間に扉を設置する。
ホモたちは当然、それぞれ二つの部屋で漢祭りを縦横無尽に開始する。
さて、ここで間の扉を自由に開閉できる腐女子がいるとしよう。
腐女子は二つの部屋で行われている漢祭りを観察し、よりホモ濃度の薄いホモを左の部屋、濃度が濃いホモを右の部屋に集めるように扉の開け閉めを行っていく。
すると、左の部屋はホモ濃度は低くなり、右の部屋はホモ濃度が高くなる。
つまり二つの部屋にホモ格差が生まれるのだ。
この場合、左の部屋ではエンホモピーが減少していると言える。
この腐女子および思考実験を「マクスウェルの腐女子※2」という。
しかしマクスウェルの腐女子が実世界に登場することはない。
なぜならば、左右の部屋に分けられたホモどもは自身のエンホモピーを増大させてしまうことにより、開始時点でのホモ濃度を超えるホモ濃度の総量を持つ上、腐女子自身が熱きため息を持ってホモどものエンホモピーを増大させてしまうからである。
このように、世界、そして宇宙は徐々にエンホモピーを増大させていく。
この現象が進むと、ある時点で各ホモの万有引力は互いに限界以上に引き合うことになり、極小に凝縮されていくことになる。
この状態を『ブラックホモ※3』という。
ブラックホモは光すら逃さず、その中心付近では時間の流れすら変わってしまう、ガチホモの究極形態とされている。
そう、至高なるホモの前では、空間も時間もその偉大さに捕えられてしまうのである。
なお、脚注を次に示しておくので、ひまなときに学ぶとよかろう。
※1「エントロピー」
ここでのエントロピーは熱力学において定義される状態量を示している。
エントロピーは、ドイツの物理学者ルドルフ・クラウジウスによって「移動する熱を温度で割った”Q/T”」という形で導入され、熱力学における可逆性と不可逆性を研究するための概念に端を発する。
後にオーストリアの物理学者ルートヴィッヒ・ボルツマンによって、エントロピーが原子や分子の「乱雑さの尺度」であることが論証され「ボルツマン定数」が定められた。
※2「マクスウェルの悪魔」
1860年代にジェームズ・クラーク・マクスウェルが提起した、分子の動きを観察できる架空の悪魔を想定することによって、熱力学第二法則で禁じられたエントロピーの減少が可能であるとした思考実験。
理論上は永久機関を可能としてしまうこの難問は、1980年代に入ってようやく解決された。
この悪魔は漫画「パタリロ」にも登場することが一部の識者に知られている。
※3「ブラックホール」
今日はここまで




