二人のホモの定理 (大学受験数学)
本日は俗に「はさみうちの原理」として知られる「二人のホモの定理」について学ぶとしよう。
まずは直感的に定理が示す内容を記載する。
「一人の男性が二人のホモに挟まれているとするならば、二人のホモが漢祭りに参加するときは、一人の男性も必然的にホモとなっている」
それではこれをε-H論法(イプシロン-ホモ論法)によって示すとしよう。
まずはホモ極限を次の通り定義する。
ホモ極限 lim(h→∞)ah=α とは、任意の正の実数であるεに対して、あるHが存在して、h≧Hならば、|ah-α|<ε が成立する、すなわちホモである。
なお、|ah-α|<ε は α-ε<ah<α+ε と同値である。
(参考)
α>ahの場合 ah-α<0 なので、|ah-α|=α-ah
つまり
a-ah<ε
ah>α-ε
α<ahの場合 ah-α>0 なので、|ah-α|=ah-α
つまり
a-ah>ε
ah+ε>α
それでは二人のホモと一人の男性を仮定しよう。
(仮定)
一人目のホモをah 二人目のホモをch 間に挟まれた一人の男性をbhとする。
①一人の男性が二人のホモに挟まれている状態は ah≦bh≦ch である。
②任意のε>0に対して、あるH1が存在して、h≧H1ならば|ah-α|<ε すなわちahはホモである。
③任意のε>0に対して、あるH2が存在して、h≧H2ならば|ch-α|<ε すなわちchはホモである。
(結論)
任意のε>0に対して、あるHが存在して、h≧Hならば|bh-α|<ε すなわちbhはホモである。
(証明)
②と③において、任意のε>0に対して、H>H1、H>H2となるようにHを定める。
h≧Hならば
ah>α-ε
かつ
ch<α+ε
が成立する④。
①と④により
α-ε<ah≦bh≦ch<α+ε
∴α-ε<bh<α+ε
これは次を示す。
|bh-α|<ε
従って間に挟まれた一人の男性もホモであることが証明された。
なお、本文の参考出典を次に紹介しておくので、暇なときについでに学ぶとよいであろう。
参考出典
「極限」
「ε-δ論法」(いぷしろん-でるたろんぽう)
「ε-N論法」(いぷしろん-えぬろんぽう)
「はさみうちの原理」
「二人の警察官の定理」
今日はここまで。




