平均ってなんだっけ
まだまだ、小説の書き方勉強中です(汗)
なんか、アドバイスください。m(_ _)m
「なんだあれ」
「見えた見えた見えた。あれが、ハララだよ」
やっとついたか・・・ここまで長かったな
村の入口に立つと、何やらこちらに向かってくる人がいた。
その人が目の前で止まった。そこにはツインテール美女が立ち、
その姿は見ただけで天使のような優しさを感じる程だ。
「おかえりなさいユーディ?」
「ただいまー」
気さくにユーディに話しかけてきた。
察するに、母親と息子みたいなものだろう。
なんだかおっとりしている女性だな。
身長は少し女性の方が高いが、だいたい一緒だし、ゆったりとした話し方がユーディと少し似ている。
口調を気にしなければ仲のいい友達同士にも見える。
それにしても、話の進行が非常にスローである。ありきたりな会話内容なのに、専門的な話をしているようにも聞こえる。
ながいながい話の末、ようやくその女性がこちらに気が付いた。
「あら、見たことのない顔ね。そちらの方は?」
「あーこの人は、尽くんだぁよ。僕が、魔物にボコされかけていた彼を救助したんだよ。」
「ども、感凪尽です。初めまして」
「初めまして。ユーディの妹のリリです。」
(妹!?)
どうやら、母親でも友達でもなく姉弟だったらしい。
妹らしいが、どこをとっても彼女はユーディより大人である。
しかし、ユーディは相変わらず、さらっと言ってほしくないことを言ってくれた。
まったく、このどうしようもない恥ずかしさをどうしろというのだ。
「感凪・・・苗字があるんですね。どこか、王都からいらっしゃったのですか?」
しまった、苗字を言うのはまずかったか?
いや、まだ間に合う。修正は効く。
「あるぇー、僕には尽としか言ってくれなかったじゃのいこ。」
「あら、そうなの?」
(だまってろよ変態ぃぃぃぃぃぃぃぃ)
まずったな、こうなるならユーディにも名乗っとくべきだった。
どうする、どうする?
「いやあの、ワザと言ってなかった訳じゃないんだ。」
「じゃあいいや」
「ええ、そういうことは誰にだってありますよ。」
あら?意外と大丈夫そうだな。
「とりあえぇず、僕はギルドに報告してくるよ。」
「わかったわ。尽さんは、どうされます?」
「え、 そうですね。うーむ。」
あんだけ悩んだのに、なんか自分だけあせって、恥ずかしいな・・
恥ずかしい気持ちはさておき、どうしようかな。
休みたい気もするし、ギルドを知るべきだとも思う。
少し悩んだが、まだ元気があるしギルドへ行こう。
「ギルドについていきます。ギルドがどんなところかも知りたいですし」
「そうですか。では、困ったことがあればうちに寄って下さい。出来る限り力になりますので。」
「ありがとうございます。」
リリさんに挨拶をして、その場を去った。
「じゃ、あいくくぁー」
「ああ」
ここの村のギルドは、村の一角にあるらしい。また、ここの村にはあまり冒険者はいなく、ギルドも必要最低限の設備しか備えていないらしい。
大丈夫か?ここのギルド。
「とうつぅくだよん。」
もうついたのか。そう思い前を見ると、たくさんのテーブルと小さな屋台が3つ置いてあった。
いま、俺ギルドにいるはずなんだけどな。なんでグルメを食す人であふれかえった会場が見えるんだ?
不安な気持ちに包まれる中、再確認する。
「なあ、場所はここで会ってるんだろうな?」
「もちろん!ここが正真正銘ハララのギルドどぅえーす。」
どうやら、ここがギルドらしい。確かに、飯食ってる人はごつい人や武器下げた人ばかりだ。
屋台かと思っていたものも、受付らしき人が笑顔でスタンバっている。
でも、イメージと合わないんだよな。俺の知っているギルドは、こう両開きの扉が入口にあって、入ったら酒場みたいなのが広がってて、上に続く階段や依頼の紙で一面埋め尽くされた壁があって。もっとギルドぉぉぉぉぉぉぉぉって感じなんだけどな。
観察する尽にユーディが話しかける
「聞いて驚いてね〜。このギルド、人は少ないけどレベルは高いんだぁよ!」
「お、おう」
「えー」
いや、アバウトすぎて伝わるものも伝わってねーよ。
そもそも、普通はどれくらいなのかさえ知らないしな。
いい機会だし。一通り聞いてみるか。
「─────です♪」
「なるほどなぁ」
まず、そもそもだがレベルはその対象のステータスによって変動する。
レベルというのは、あくまでも強さの目安であって、レベルが上がって
ステータスが上がるのではなく、ステータスが上がってレベルが上がる仕組みらしい。
そして、その人々のレベルについてだが。
レベルは生まれて1年で0から一気に50まで上がる。
平均レベルだが、成人(24歳)でだいたい100らしい。
んで、亡くなるころには500くらいになる。
また、個人差はあるが精々±100が通常の人のレベルらしい。
当然、例外はあるらしいが。
1000レベルくらいいくか?と思ったが、意外に低かったな。
いや、ユーディが変態なだけだな。
そして、ここのギルドのレベルが最低でも500。
今の最高は2000レベルらしい。型破りもいいとこだぜ。
前世の感覚が残っている俺は
成人が24歳って遅くないか?と思ったが、
どうやら、この世界の平均寿命がまず、おかしいようだった。
「なあ、成人が24って遅くねぇか。人生で4分の1は子供なんだろ?」
「ナニヲ言っているんだー?それを言うなら人生の8分の1ジョノイコ」
「ん?」
えっと、24×8=192で、だいたい200か。
どうやら、この世界の平均寿命は200歳らしい。
また一つ、新常識を知ってしまった。
ちなみに、ここのギルドの人たちはおよそ40歳前後だそうだ。
ジンの想像に比べてギルドは人も施設も異なっていたが、雰囲気はギルドそのものだ。
何と言おうと、ここはハララギルドである。
物珍しいものがないか、探すが何もない。
(なんか、面白くないな。)
止まっていても仕方ないから、もっとギルドに入り込んでいく。
進んでいくが、特に珍しいものはない。
時々、わかっていながらも尋ねるが俺の知っている情報が返ってくるだけだった。
どんどん進み今、ギルドのカウンターの前にいる。
「おーすー」
「その抜けた声は、ユーディかい?依頼は達成できたの?」
声を返してきたのは、ギルドの職員でギルドの娘。というより、姉御と呼びたくなるような姉ちゃんだった。
「ぬぬぬ?疑ってぇるのかね?」
「さて、どうだろうね〜」
ユーディはムッとなった!
「あはは、冗談だよ。冗談」
「ぬぬぅ」
ユーディに、冗談を言うその声は楽し気で、ユーディもうねっているが、その表情はとても楽しそうだった。
二人は会話しつつ、依頼の報告手続きを着々と進めていた。
女性の絡む楽しい会話は長いと、前世の記憶が語っている。
このまま、ここにいても暇だと思いあたりを見渡す。
「何だあれ」
尽の目線の先には、2つの人だかりがあった。
よく見るとその人だかりと人だかりの間には文字の刻まれた箱があった。近づいて、その箱の中を覗き込む。
そこにはやや透き通った桃色の液体が入っていた。意外と底が深くにあるのか、底の方は見えない。
何なんだろうか。この液体は?
「おいあんちゃん、そこどいてくれ。」
振り向くと、右の目に傷を負った強そうに見える、覇気のない男が水筒のようなものを持って立っていた。
「ああ、すいません。」
尽がその場を離れると、男は慣れた手つきで近くにあった道具で液体を持っている水筒に入れ始めた。
「よし。これくらいでええか。」
「あの〜それ、何してるんですか?」
「ん、なんや、しらんのか?」
「はい、だから教えてくれないかな〜なんて思ってまして」
それから、男の謎の液体講座が始まった。
話を通じて男こと、片目のおっさんとも打ち明けたころ、ようやく話が落ち着いた。
「なるほど。」
「せやねん、せやからここでポーション汲んでんねん」
片目おっさんの話では、この桃色の液体は20ml以上飲めば【マナ常時回復 1時間〜】というバフのつく、素晴らしい代物らしい。
また、このバフは毎秒100ずつ回復する効果があるにも関わらず、ハララ周辺でしか取れない果実を使っているから、ここでしか取れないとのこと。
このほかにも赤、青色のポーションがあり、それぞれ赤色のモノは、【即時回復 +100】の効果が、青色のモノは【マナ即時回復 +100】の効果があり、どちらも1ml毎にその効果があるらしい。
ふと、ここである疑問が尽の頭をよぎった。
「何で、ここのポーションは人気がないんだ?」
こんなにも素晴らしい効果のあるポーションなのに、なぜこんなにも寄ってくる人が少ないのだろうか。
「まず一つ目やが、めちゃくちゃまずい。」
この世のもんとは思えへんくらいゲロまずや」
「なるほどな」
そりゃ、まずかったら誰も飲まないがな。でも、それに見合う効果はあると思うんだが。
青色ポーションだと同じだけ飲んでも、100×20=2000しか回復しない。
それに比べて桃色ポーションは、毎秒100回復だから、一時間で合計36万の回復量が見込める。それに、工夫すればそれなりにまずさを中和できるはずだ。
「今、「そんぐらいで、なんで集まらんねん!」て、おもたやろ。」
「ああ。いろいろ手の施しようがあると思ったんだが?」
「そりゃ、ありまっせ。ここでは手に入らんけど、他で手に入るもん使えばなんとかなります!」
「じゃあなんで?」
「そこで、2つ目やねんけど・・・。めっっちゃやばいねん」
「どういう風に?」
片目のおっさんは、なにやら困った顔をしている。
「あー、あんちゃん。ちょい飲んでみ。」
「?」
尽は言われるがままに桃色ポーションを飲んだ。
────!!────
なん・・・だこ・・・れ
「え"、嘘やろあんちゃん!」
尽は倒れこんだ
───────んん・・・・・?
目を覚ますと、知らない天井があった
あれ?なんで俺寝てたんだ?
確か、桃色ポーションを飲んで、それから・・・
だめだ、まったく思い出せない。
尽が起き上がった。周りを見渡すも、まったく見覚えがない。
「コンコココンココッコン♪」
軽快なリズムのドアのノックが聞こえる。
「入ってもいいですかーーーーーました。」
「おいおい」
「んれ。起きてったんだ?」
「今起きたところだ。」
ユーディがドアを開けて入ってきた。入っていいかを聞く意味はあったんだろうか。
それはそうと、一体俺の身になにがあったんだ。そして、ここはどこなんだ一体。窓から外を見ると、日が丁度沈んでいる最中だ。
「どう?体調の方は。」
「いや、なんともない。大丈夫だ。それより、何があったんだ?まったく記憶がないんだが」
「へ?そなぬぉ?」
凄く、「心外です」みたいなポーズを取っているが、本当にあのあとどうなったのか俺は知らない。だからささっと教えてほしいんだが。
「嘘でしょん、そんぬぁぶぁかな。」
「ホントだって、嘘ついても仕方ないしさ。早く教えてくれ。」
「おけおけ、まあはやる気持ちを抑えて。よく聞ぃてね。」
「お、おう」
急に、教えられると思ってびっくりしたぜ。
つーか、悪い予感しかしねえ。
「尽君。あんさんはね、止まってたんだよ。」
ちょっと何言ってるかわかんねぇです。
え、つまり俺はずっとポージングthe不動だったッてこと?
「そのとぅうり。」
「心を読むな。」
「いやーすごぉく驚いてたからぁさぁつい」
「それは置いといて、本当に止まってたのか?」
「うん、ポーションの副作用でね。」
そうか、そういう事か。
くそぅ、俺がポーションを飲んだばっかりに。
っていうか、こうなるなら教えてくれてもいいじゃないか片目のおっさん!
まあ、無事だったからよかったけどさ。
「でも、本当に無事でよかった〜」
「いくら何でも心配しすぎじゃないか?」
「そりゃぁ、麻痺【強】、神経毒【強】、マナ停止【強】になってたらこれくらい心配するよ」
「え」
「え?」
前言撤回。何しやがるおっさんんんんんんんんんんんんんん
あいつ、俺を殺す気か!
しらないおじさんの勧める得体のしれない飲み物なんて飲むんじゃなかった!
「おっさんブッコr」
「まあ、落ち着きたもぁえ」
「あのおっさん・・許されざるおえない」
「ルジエールおじさんも、わざとじゃなかったんだしさ」
「わざとじゃないからって、許されることと許されないことがあるぜ!」
「それに、まったくの予想外の出来事だったんだゆぉう」
「だったとしてもそれは、」
あれ、いまなんて言ったこいつ。予想外?いやそれよりも、〜おじさんもわざとじゃなかったって言ったよな?
まさか、まさかの知り合いだったというオチですか。
「?、あぬぉ〜〜。」
「なあ、あの片目のおっさんを知ってるのか?」
「ぬぬ?ルジエールおじさんのこと?」
ルジエールだと。あのおっさん、口調に似合わずかっちょいい名前じゃないか。
「それがどうかしたのでぇすかね?」
「いや、どうという訳でもないんだが」
「ふーん 」ジー
いや、本当に気になっただけなんだけど。
そんなに、怪しいなこいつオーラを出しても何も出ねえぞ
「それよりも、予想外の出来事って?」
「あ、やっぱりぃ〜それ知りたくなっちゃった?」
イラッ
「・・・ああ」
「しょうがないぬぁ〜」
なんかこいつ調子乗ってないか?俺が元気だとしって、だんだんいつもの調子に戻ってきてないか?俺、ムカついてきたんだが。
「それは・・・」
「それは・・・?」
────────
部屋が(なぜか)静寂に包まれた
「分りまs「ご飯ですよ〜」」
ユーディが何かを言いかけたのと少し遅れてリリさんが部屋に入ってきた。
「あら?尽さん起きてましたか。」
「あー、おかげさまですっかり元気になりました。」
「それは良かったです。ご飯の準備ができたのでよければ召し上がっていって下さい。」
「ありがとうございます」
ええ人や。リリさんマジ天使。それに比べてあの変態は・・・
あれ、なんで部屋の隅で体育座りしてるんだ?
なにやら、すごく落ち込んでいる。
「ぬぬぬぬぬぉぉぉぉぉぉぉぉあjskd・・・」
本当に何があった
リビングに行くと片目のおっさんこと、ルジエールが座って本を読んでいた。本のタイトルは・・・「ゴブリンでもわかる!錬金術【基礎編】」だった。
錬金術?そんなものまであるのか。あとで借りよう。
「お、どや体調は?」
「いや、大丈夫だけど。」
ルジエールは特にこの事件を引きずっている様子もなく話しかけてきた。これには、尽も驚いた。人を重症まで追い込んだ本人の様子ではないと思う。片目のおっさんらしいな。まあ、こっちも重い空気より軽い空気の方が楽でいい。
「あのさ、一体何があったんだ?」
「ほな、飯でも食いながら話そか。」
「ごメシ〜」
そうだな。飯のいい匂いが漂っていて、さっきから腹がへって仕方がない。
「尽さんはこちらへどうぞ。」
「はい。」
「ほな、いただきましょ。」
「いただきます」
「いたたきま〜す」
「ごちそうさまでした。」
結局、飯に夢中になり、俺の体がどうこう言ってるスキがなかった。
にしても、あれには驚いた。まさか、魔物を食べるとは。
やっぱり異世界って感じがまったく抜けない。
飯の話はこの辺にしつつ、本題に入ろうと思う。
今、ユーディとリリはそれぞれの部屋にいる。
つまり、ルジエールと尽の二人だけがリビングルームにいる。
二人ともご飯の時とは違い静かである。
ピリピリした雰囲気が続くなか、尽が話を切り出した。
「おっさん」
「ああ」
「話、いいか?」
「いつでもええで」
「それじゃあ───」
まず、ポーションの一件について。
なぜ俺が、止まったのかについてだ。
「なんで、あんなことになったんだ?」
「それはな・・・」
俺の質問に、おっさんは真剣な顔になる。
一体何があったんだ。俺の体に。
「」ゴクリ
静寂が部屋を支配する。
「まず、桃ポーションの効果についてや。」
「確か、20ml毎に100マナ回復/時間だったよな。
あとは、まずいくらいか?」
「そのとうりや。」
「だが、さいごの効果を聞いていないぞ。」
「それや。通常は、ちょっと麻痺して気持ち悪ーなるだけやねんけどな」
「あれのどこがちょっとなんだ?」
「そう、そこでわしは考えたわけや。」
「なるほど」
「考えられるんは主に三つや。」
3つもあるのか。いや、むしろ手遅れではない可能性が増えたという事に感謝しておこう。どうか、ただの事故でありますように・・・
「まず一つ目」
「お前さんの体質や。」
「あのポーションに限ったことじゃないんやけどな、ポーションっちゅーもんは強い効果がある代わりに体に負荷がかかるもんなんや。」
ポーションで体に負荷がかかるだと。
衝撃の事実だな。だが────
「まて、おっさん。おっさんは定期的に飲んでるんだろ?もしそれが本当なら、おっさんも無事じゃないはずだ。」
「せやな。せやけどな、負荷はめっちゃ微々たるもんのはずやねん。」
負荷がないに等しいと?
まあポーションにダメージなんて、あるほうがおかしいんだが。
「えっと・・・つまりは、俺のポーションに対しての耐性が低いから負荷がかかると言いたいんだな?」
「正確には、低すぎる。ほぼほぼ耐性が無いようなもんや。」
「ほう・・・」
ほぼほぼポーション耐性が無い。そんなことあり得るのか?
いや、あっていいのだろうか。
「それに、あんちゃんが飲んだんはわしらでも少しキツイ桃ポーションや。
せやから耐性がないと考えると、納得できんねん。」
まじかよ、早くも希望が1つ断たれた。事故じゃないかもしれねぇ。
俺がおかしいのかもしれない。
尽を大きな不安が襲う中、おっさんは話す口を閉じない。
「次に二つ目。正直、この可能性が一番高い。」
最重要項目かもしれない。
(一体今度は何なんだ)
「ずばり、あんちゃんのレベルが低すぎるっちゅーことや。」
低すぎる・・・?
「え、いや、つまりどどどういう?」
「そのまんまの意味や。大体の悪い効果っちゅーのは、与える側と与えられる側のレベルの差でかかりやすさが決まってくんねん。」
まて、情報が上手く呑み込めない。
耐性の次はレベルの低さだと?
つまり、俺のレベルが低い。
だから、レベル差が開きすぎてやばい状態になったと?
それなりの覚悟はしていたつもりだが、こんなのは予想の斜め真横だ。
尽が悩む中、さらなる疑問が尽の焦りを加速させる。
おかしいぞ。第一俺に悪い状態を与えたのはポーションだぞ?
「おっさん、確認いいか?」
「ええで。」
尽が思った疑問を包み隠さず素直に話す。
「物にレベルの概念があるのか?」
「ない」
これまた予想が外れた。しかも新しく謎ができてしまった。
レベルがないのにレベル差がある?意味が分からん?!
じゃあなんで、おっさんはレベル差なんて言葉を出したんだ?
いや、実際ステータス差という考えも、いやでも・・・・
尽の頭を謎が駆け回る。謎からどんどん謎が生み出されてゆく。
(おちつけ。尽、目的を見失うな。お前の目的は止まった原因を知ることだ。)
尽が必死に落ち着こうとしているなか、ルジエールは質問を投げかける。
「あんちゃん、今レベルなんぼや。」
「い、いや、知、らない。」
「ん、そか。せやったら、今から言うことを驚かずに聞いてくんなはれ。」
「あ、あああ問題ない」コクコク
尽の背中に悪寒がはしり、額には冷や汗が流れている。
とても、何かを受けいられる状態ではないのは明らかである
だが、ルジエールは話すことを、喋ることをやめない。
嫌な予感がする・・・
一体何を伝えられるんだ?
悪い知らせだけはやめてくれ。頼む・・・
「ええか」
「・・・」
ええい、来るなら来い!
何でも受け止めてやるよ!
尽が決意を固めたとき、ルジエールの口がゆっくりと開く──────
「いま、あんちゃんのレベルは、最高でも"1"や」
8000文字書いてました。
なんか話がスムーズに書けません。
早くも壁にぶつかってしまった気がします。
本人は苦戦してるんで、読んでくださってる方は、
温かく見守ってやってください。