表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔道体系学の祖  作者: 五反田鐡ノ進
第2章 奴隷時代の憂鬱
76/83

67.目移り

 

 数日後、ジェーヴォからファラがどんな感じか聞いた。曰く、「筋は悪くないが非力だ」とのことである。剣を使ってジェーヴォと戦っていたら5分も経たないうちに疲れたとのことだ。まぁ、ここにある武器は成人男子向きのものばかりだから使うのは無理だろう。ナイフとかがいいんじゃないだろうか。しかし、もしオークとかを狩るとしても非力では倒せないだろうなぁ。遠距離からならいけるかな?弓を提案してみよう。そう思って2人が稽古するところに行った。


「やぁ、ジェーヴォ。ファラの様子はどうだい?」

「アル。合う武器がやはり見つからなかったからとりあえず体力をつけてもらおうとしている。体力はまぁ悪くないな。」

「弓とか試したか?」

「そもそも弓が引けなかった。その力すらも足りないようだ。」


 ううむ、これはいよいよ困った。魔力を使う魔術具を本当に作らねばならないかもしれない。武器は鍛冶屋がないから作れないし、魔術具を武器として作ってもらうかなぁ・・・。


「何かいいものないか?これでは狩りの役には立たないぞ・・・。」


 うーん、そう言われてもなぁ。非力でも使える武器で重くなくて・・・むずいなぁ。あれ、ファラの魔力はどのくらいあるんだろう?本人に聞いてみよう。走ってるファラを呼んだ。


「ファラ、自分の魔力がどのくらいあるかわかるか?」

「わかりません!興味なかったのでアリストで計った時に聞いてませんでした。」


 おいおい・・・。うーん、魔力を計るところからか?・・・あ、あの供給の魔術具でどのくらい持つかで考えればいいか。


「なぁ、魔力供給の時にどのくらいでフラフラとする?」

「割とすぐにふらふらしますね。」

「これはいよいよ使い物にならんかもしれないなぁ。」


 ジェーヴォがついスパッと言い切ってしまった。同時にファラがガクンと頭を落とした。たぶんご褒美がもらえないとか考えているのかな?仕方ない、本格的に考えてみよう。それを2人に告げて部屋に戻る。ここに来てからつけていた研究ノートを漁りまくる。何かないかな・・・。


 しばらく漁っているうちに何となくいいものが浮かんだ。魔力なしでも使える簡易銃を作ればいいのだ。材料はラッキーなことに頑張れば取りに行ける。コルトスターの協力が必要だが・・・。これを作ろうと思い浮かんでしまったからにはもう作り終わるまで止められない。そのことしか頭になくなってしまった。


 コルトスターに協力申請しに行ったり、道具を準備したり、ジェーヴォの暇な時間を調べたりと素材集めの準備をしていく。そういえば、メタンが完成していないことを思い出した。いつか祖国に帰れたらちゃんと作ろうかな。


 そんなこんなでファラの魔術武具作りを開始することになった。なお、誰にもまだ仕組みについては言っていない。誰でも思いつきそうな組み合わせなので、「自分が発明しました」とか言って自慢してすでに作っている人がいたら恥ずかしい。それにまだ机上の空論なのでちゃんとできるかはわからない。魔術武具に必要な材料はこれだ。


 ファラための魔術武具レシピ

 ・魔鳥スピラプースのバネ足

 ・魔獣ヒュプヌアカンタの棘

 ・魔草アポードシィ

 ・魔木ドリ(オドスドリ)


 割と頑張らないと完成しないので頑張ろう。

つい目先の研究や開発に目が行ってしまい、本題の魔術具はまだまだ全然作れていません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ