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魔道体系学の祖  作者: 五反田鐡ノ進
第1章 幼少期の思い出
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36.材料集め

 

 次の日、魔術の授業が落ち着いてきたのでみんなでメタンを解体してみた。どんなものをつかって魔術システムを構築しているのか探り、解体結果をまとめた。解体する際、エシェルトリアがうきうきしていた。


 解体後、数日間は『魔木大全』や『魔魚大全』などの本を読み材料探しをしていた。みんなで探したおかげか、僕が具体的なイメージ案を持っていたおかげかすぐに何を使うか決まった。


 メタンの改良レシピ

 ・雷獣ムガルの角

 ・グリンターポリンターの皮・爪

 ・魔木タベン

 ・魔木ベラムー

 ・魔魚セピアンの鱗

 ・メタン


 メタンの壊れた部分は魔力を貯蔵しておくところである。ここに魔力を圧縮する木であるベラムーを入れることで貯蔵量を増やす。加えて、セピアンの鱗で質を測る。セピアンの鱗は魔力が当たると当たった魔力の質によって色が変わる。色が変わるのが魔力の質によるというのは推測で、本に書いてあったわけではないが。そのセピアンの鱗は複数人の魔力を受けると割れてしまう。そこでグリンターポリンターの皮を使う。


 グリンターポリンターはウサギのような生き物である。この皮は魔力を弾く性質があり、魔力をふき取るのに最適だ。また、グリンターポリンターの爪は属性を表してくれる。個体によって爪の色が違い、色によって何属性のグリンターポリンターだかわかるのだ。これを応用して、流した魔力が何属性なのかを判定する仕組みを作る。


 雷獣ムガルの角は特殊な電気を作る。この電気に触れると魔力を吸い出されてしまうのだ。しかし、面白いことに致死量まで吸い取られない。これはおそらくムガルが魔力を抜き、弱体化させた相手を食べるためであろう。


 魔木タベンは魔力を可視化する木だ。元々メタンに使われているが、いろいろ改良する際に大きくするため必要である。


 これらの素材は魔木や魔魚、魔獣の一部である。流通しているものが少なく自分たちで取りに行くしかない。つまり、戦って倒さなければならないのである。幸いなことにセピアンの鱗だけは必要量をエシェルトリアが持っていたのでくれるそうだ。これからしばらく休日に材料集めをすることになった。ただし、遠出するため、ユースが監督してつく。また、みながヴォリに乗れなければならないので、まだまだ時間がかかりそうである。ちなみに、僕はもうヴォリを乗りこなしている。


 それと、ケルヴィンだけは一緒に材料集めができない。休日に一日遠出すると家事ができないのと、戦闘能力がそんなにないためである。フランシスカは戦闘能力が最近伸びているらしくついてくることになった。


 とりあえず、みんながヴォリに乗れるようになるまで、武器やら攻撃用魔術具を作っておくことにした。



次はグリンターポリンター狩りです。

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