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魔道体系学の祖  作者: 五反田鐡ノ進
第1章 幼少期の思い出
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35.魔道

 

 最近、魔導書を読み終えた。魔導についていろんなことが学べた。ファンネルに感謝しなければならない。本人は見つからないのだが。今日は休日だが、お父様もユースも忙しいらしいので家で今まで読んだ本をまとめることにした。


 まず、魔力や魔術、魔導、魔法についてまとめる。魔導書によると、魔力をいろいろなイメージに変容させるのは魔導であるらしい。小爆発を起こして動くのも、体に風の魔力を纏うのも魔導ということだ。自然と魔導を使っていたことに驚いた。


 魔導は魔力と体力を使うらしい。体力の総量は個体によって変わる。魔族>>>>>人族>エルフという具合に体力量の差がある。エルフはほぼ使えない。人間には使えなくはないが、体力をとても使う魔導を使うと灰になって死んでしまうらしい。魔族は魔導をバンバン使えるぐらいに体力がある。僕が使っていた魔導は体力をあまり使わないものであるらしい。炎の柱を立てたり、大洪水を起こしたりする魔導技があるが、たぶん使ったら灰になる。


 かといって魔族のスペックばかりが高いかというとそうでもないらしい。魔族は魔法を使えない。魔法は魔力と精神力を使う。精神力は意思の強さと心の安定度に左右される。魔法も魔導同様にリスクがある。精神力を使いすぎると廃人になる。魔族は心の安定度が関係して魔法を使えないらしい。意思は強いらしいのだが、なぜ使えないかは詳しく知らない。基本的に詠唱をしないと魔法は使えない。神に祈りを捧げる言葉を使うとかなんとか。人間にも使えるが、詠唱句を知らないので使わない。僕は無詠唱でできるのだが・・・。


 魔術を使うのは人間だけであるらしい。魔族もエルフも魔術を見下しているとかなんとか。みんなが使える魔術具は人間を反映させた。魔術はほとんどが魔力のみを使い行使できるのだ。リスクが少ない。流通量が少ない魔術具もあるが、基本的生活をする際の魔術具は平民でも持っているくらいだ。


 行使する際に魔術はシステムを重んじ、魔導と魔法はイメージを重んじる。イメージ力のおかげで無詠唱でも魔法を使えるのだろう。また、3つ使える種族は人間だけである。3つを合わせて魔道といい、行使できる人間を魔道士という。これに当てはめると僕はすでに魔道士である。ミトロファンですら魔導が使えず、魔道士にはならなかったという。前人未到の領域にいつの間にかたどり着いていたらしい。ただ、体力と精神力を使いすぎて灰やら廃やらにならないようにしなければならない。


 魔力のイメージだが、人と同様に魔族でもエルフでも水のイメージが基本である。風のイメージ、雷のイメージなど僕のイメージはどこの本にも載っていなかった。スタンガンの時に使う雷のイメージが魔導になっているのか、魔法になっているのか、そもそもただの魔力なのかはわからない。もしかすると、魔道がもともとあって、分化していっただけでもともと似たようなものだったのかもしれない。まぁ、これらのことは今後研究していくことにする。


 他、魔術具の作り方やそれの改案などをまとめた。朝食後から書いていたのだが、いつの間にか夕食の時間になっていた。昼食を抜いてしまったらしい。まとめ終わったので大きく伸びをするとファーレが少しぷりぷりしながら近づいてきた。


「アルチュール様が研究に没頭しすぎて、入室していいか呼びかけても返事がなかったのですよ!お昼を食べましょうといっても聞いてくれないし!」


 ファーレはぶーぶー文句を言っていた。



研究にもいろいろあります。先行研究の検討、考察、実験、まとめるなどなど。

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