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地に足つかぬ僕らの日々を

作者: 夜乃 みぶ
掲載日:2016/11/07

きっともう、うまれたときからきまっていた。

幽霊がみえる

それだけできっと気が狂う理由になると思うんだ。


影がなくてふわふわ浮いてる彼らが、


羨ましい。


あぁ、どこにだって行けるんだろうな。


女子更衣室とか、お風呂場とか。


くだらないけど暇つぶしにはなるんだろうな。

案外生きてる間より楽しいのかもしれない。


こんなくだらない毎日より、

何か僕の知らない世界が見えるようになるんだろうか。


影がないこと以外は何も変わらなくて、

わざと浮いてないやつもいる。

浮けないのかどうか知らないけど、

そんなのはどうでもよくて。


そこにいる彼らは僕には普通にみえて。

中には声を掛け合う者がいて。


重なっている世界を見ているようだった。


なんだか腹立たしい。

どうして生きているはずの僕がこんなに心が死んでるんだ。



僕は生きてるんだ邪魔しないでくれ。


死んでる奴らのせいで生きるのが嫌になるなんて、

こいつらの思う壺だ。


僕のことを考えて何かしているわけではないはずだけど。


とても辛くなった。


ふと疲れてしまったんだろうか。

自由にみえる彼らを羨ましく思ったのだろうか。


本当に死んでしまいたいと思ってしまった。

彼らの世界で生きられたのなら、

少しは心が軽くなれるのかもしれないと本気で思った。


その心ならきっと僕は浮けるはずだと。


そう思った時もう僕は崖から飛んでいた。







死んだら案外痛くなかった

天国なんてないし地獄もなかった

生きてる間の罪くらい死んで償いたかったけど

墓を作ったり事件の犯人調べたり

余計迷惑をかけてる気がした


生まれてこなきゃよかったなぁって死んでから思った

生きてて迷惑かけるならって思った筈なのに

みんな泣いてたし困ってるのが見えた


痛くなる身体なんてないのに

どこかぎゅっと掴まれたような気がした



どこにいこうか


死んでみたは良いものの

死んだ親が何処にいるかなんてわからないし

探してまで会いたくない


女子更衣室なんて死んでまで見たい訳ではなかったし

守りたいような好きな子も居なかった


有名人なんて近くで見たところで僕だけが一方的に見つめるだけで結局テレビを見ているのと何にも変わらない


心配する友達も 心配してくれる友達もいなかった



すべてばかばかしかった。




どこにいこうか




海の底にいった

冷たい感じがして暗くて綺麗な場所だった

空の上にいった

太陽が近くて雲が浮いてて自由な場所だった


この星の外にでてみたいと思った


凄く小さな星だった

こんな小さな星の小さな小さな俺が死んだところで

何も変わる筈はなかった


小さな俺がこの星を見ることが許されるはずはないと申し訳なくなった


やはり死にたかった

消えたかった


太陽をみると痛む目はないけど

焼けるってこうゆうことなのだとおもった

何かが痛くて堪らなかったけど

ずっとずっと近づいた

遠くて近かった


僕の小ささを本当に感じた


本当に本当に僕はちっぽけだった


わかっていたつもりだったのに目の前の事実に愕然とした



どんどん近くにいった




大きな大きな太陽の中で僕は消えた


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― 新着の感想 ―
[一言] 僕もたまにそのようなことを想像することがあります。 そして考えることはこの作品と全く同じことでした。 あまり深く考えても何も変わりません。 そんなときに、僕は「雨ニモマケズ」を読みます。 人…
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