聖騎士の実力
こんにちは、binnです。VS聖騎士
戦闘シーンを書くのは初めてなので分かりにくくかったらすいません。
「邪教徒が……この状況を覆すことができるか?………無理だよなぁ、諦めて首を差し出せ。一瞬で楽にしてやる」
さて、どうする?
この敵の数にどう対応する?攻撃用のスキルも無い、負けゲーってやつか。
とりあえず鑑定だな。
名前 ミブギア・ロウグリーンLv51
種族 エルフ
職業 聖騎士
状態異常 強制信仰
体力9800
魔力10170
攻撃力5700
防御力2700
俊敏性270
知性210
取得スキル
【流動する毒の流れ】Lv10
【筋力一時的強化】Lv4
【聖魔法】Lv3
【剣術】Lv6
【体力上昇】Lv7
【男性過剰嫌悪】Lv10
称号
【神の信徒】
・流動する毒の流れ
【聖騎士】
・聖魔法
・剣術
・体力上昇
【過剰筋力】
・筋力一時的強化
【鉄の処女】
・男性過剰嫌悪
エルフだと⁈
なんということだ、エルフといったら耳長、美形じゃないのか!
まったく、けしからん!これだから最近のエルフは!
さて、ふざけるのはやめよう。
気になるのは強制信仰と言うものだ。
おそらくだが、聖騎士はあの状態異常によって、無理やり信仰させているのではないか?
だとしたら、あの状態異常を治せば戦わなくて済む。
しかし、どうやって治す?
ショック療法か?いや、ダメだ。じゃあロボトミーとかは?……もっとダメだ。
何かいい方法はないか………?
「ど…どうするんですかー!このままじゃやられちゃいますよ!」
「ちょっとね………状態異常を治す方法は…ないのか?」
「あの…」
「どうした?」
「状態異常でしたら聖魔法で治せますよ」
「ほんとか⁉︎」
「まぁ…時間はかかりますけど…」
「いや、治せるならそれでいい、あの聖騎士を治してくれ」
「えぇ⁉︎聖騎士をですか⁉︎」
「いつまで話しているつもり?さぁ、今から殺してあげるから覚悟しなさい!」
聖騎士はそう叫ぶと、リンネ達に向かって剣を振りかざし突っ込んできた。
2人は横に飛んで回避をし、回避と同時にリンネが聖騎士向かってに【光差す剣】を発動し聖騎士に向かって飛んで行く、光で出来た剣は聖騎士に直撃するが、数歩後ろに後ずさりをしただけだった。
聖騎士が後ずさりをした隙に、リンネは【虹描く輪】を発動し、周りの騎士達と聖騎士を吹き飛ばす、半分以上の騎士達が吹き飛ばされ、周りの騎士がうろたえている内にもう一回【虹描く輪】を発動する。
突然の魔法で耐えられるはずもなく、騎士達は全員倒れ込んでしまった。
「くっ、クソがぁ!聖騎士である私の実力を舐めるんじゃないわよ!」
聖騎士が絶叫すると、兜に開いた穴や鎧に開いた穴から紫色の気体が溢れ出て、紫色の気体は蛇のように動き始める。
「喰らえ…我が信能、【流動する毒の流れ】ッ!」
まるで、生きているかのように毒出来た煙がリンネを追い始めるがリンネは走りながら、少ないステップで毒の煙をかわして行く。
聖騎士がリンネに攻撃しようと夢中になっている隙に俺は聖騎士の後ろへ忍び足で近づき、聖騎士に思い切り飛び掛った!
「オラァ!おとなしく捕まれ!」
「なっ⁈きっ、貴様ッ!いつの間に!」
「リンネ!早くきてくれ!こいつを治すんだ!」
「クソッ!喰らえッ!」
聖騎士が叫ぶと、煙はリンネを追うのをやめて、俺に向かってきた、俺は聖騎士を離し逃げ出すが、毒の煙にだんだんと近づかれてゆく。
「やっ、やべぇ!リンネ!早くそいつを治すんだッ!」
「わかりました!」
「すいません!おとなしくしてください!」
リンネは聖騎士に向かって走って、思い切り飛び蹴りを喰らわせた。
聖騎士は後ろからの奇襲により、倒れ込んでしまう。その隙にリンネは【光の導き】を発動し、聖騎士の状態異常を治しにかかろうとするが、聖騎士の操る毒の煙により阻まれてしまう。
「無理です!相手のスキルに邪魔されてできません!」
「クソ、一体どうすればいいんだ…」
「ちょこまかと逃げ回って…絶対に殺してやるわ!
聖騎士の毒の煙がより激しさを増し、2人に襲いかかってくる。
リンネは毒の煙を少し吸った事により微毒状態になってしまっているが俺は周りを走り回りなんとか逃げ延びていた。
しかし、周りに倒れている騎士達は毒の煙を吸い過ぎた事でほとんどが息を引き取っていた。
聖騎士が操る毒の煙はほぼ無制限に伸び、2人を追いかけ回しているが、毒の煙が動いている間は聖騎士が立ち止まっていることに気づくが、そんな事を考えていると足元に煙が次々と突っ込んで来る。
少し吸ってしまったがあまり問題はなかった。
「よし、そろそろ本気で行くかな………ダンジョンで貯めたDPで買ったスキルを使う時が来たか」
「行くぞ、聖騎士!貴様を治す!」
さぁ、俺のターンの始まりだぜ!
聖騎士とは。
通常の兵士と違い、一人一人に特注の鎧がある。鎧の一部にその聖騎士が所属している派閥のマークが描かれてある。しかし全ての派閥は敵対関係にあるため、協力して戦うなどはしない。
派閥には【劔】【盾】【弓】【杖】の4つが存在する。
因みに、この話に登場しているミブギアさんは【劔】に所属している。