ダンジョン生成1日目
人間を卒業してしまった主人公!
果たしてこれからどうなるんだ!?
最近、終わりの方が思いつかなくてついつい適当になってしまっている。
俺が人間を卒業して1日がたったが、生活習慣にはなんら変わりない。
『おはようございます主、いい迷宮生成日和ですね』
「あぁ、そうだな」
まぁここ洞窟の中ですけどね。
それじゃあ早速ダンジョンを作っていこうじゃないか。
「迷宮生成」
するとステータス画面に似たものが出てきた。
迷宮生成
・通路
・部屋
・罠
モンスター
・通常
・ボス
・ユニーク
その他
・コアルーム改造
・実績
所持DP:1000
なんか、えらく単純なやつだな。
その他って何だよ、その他って、まぁいいか、今はダンジョンを作らなきゃいけないから一番上の迷宮生成からの通路だな。
既存の通路を一旦消して……どんな形にするか……まぁまず最初に地上の入り口に階段を生成、そこから……そうだな、迷路にさせるか。
入り口の階段から迷路状にして部屋をいくつか追加して……。
コアルームの前に一回り大きな部屋を作りそこをボス部屋とする。
「我ながら素晴らしい出来だ」
『なんというか、ありきたりすぎですぐ攻略されそうですね』
グサァ!俺の心に130のダメージ!しかし即時回復だぁ!
「ふぅ………つぎはモンスターを配置しよう」
『残りのDPは足りてるんですか?』
はっ!DPを忘れていた。残りDPはいくつだ?
迷宮生成
・通路
・部屋
・罠
モンスター
・通常
・ボス
・ユニーク
その他
・コアルーム改造
・実績
所持DP:320
うーむ、320か…何が召喚できるんだ?
〔モンスターの通常の欄を開きますか?〕
「うおっ!何だこの声?」
『迷宮生成の音声ガイドですね』
おぉ、そんなのもあるのか、よし、開くぞ。
通常モンスター一覧
【ゴブリン】必要DP25
【ゴブリンソルジャー】 必要DP30
【ゴブリンメイジ】必要DP30
【ゴブリンライダー】必要DP50
【スケルトン】必要DP50
【ハイゴブリン】 必要DP60………
むちゃくちゃ多いな!女神に見せられたスキル一覧並だよ!
うーん、何にしようかな…やっぱり最初はゴブリンか…いや、ここでゴブリン以外を選ぶのが俺!
DPギリギリのモンスターを召喚してやるぜ!
ハイ、いましたDPギリギリのモンスター
【ハイスライム 】必要DP300
これは神が俺にこいつを選べと言っているようなものだろう!
よしっ、ハイスライムッ!君に決めたぁ!
〔ハイスライムを300DP消費して召喚しますか?〕
「yes!」
〔ハイスライムを召喚します〕
すると足元に直径80cmぐらいの魔法陣が現れた、その魔法陣がグルグルと回り出し、激しい閃光が魔法陣から放たれた。
激しい光が収まるとそこにいたのは、
丸っこくて、プルプルしていて、透き通ったゼリー状の生き物?だった。
「おっ、おおぉぉぉ…」
プルプル
「こ、これがハイスライムか…」
プルプル
………かわいい。
観賞用として飼っていたい、草原の中を走り回らせたい。もっしゃもっしゃ草とか食べてるところを眺めていたい。
『主、ハイスライムは凶暴な雑食生物です、基本的になんでも食べます』
え?雑食?この子が?
何を言っているんだコアさんは、変な冗談はやめてほしいぜ。
そうだ!
「コア、俺決めたよ」
『何をですか?』
「俺、このダンジョンをスライムだけのダンジョンにする」
『………は?』
「俺、このダンジョンをスライ『それはさっき聞きました』
『スライムだけのダンジョン?何言ってるんですか?死にたいんですか?』
「いや、俺には取って置きのスキルがある、心配はいらない」
「さぁ!ハイスライム!このスキルを食らって、最強になるのだっ!」
「逆転世界ッ‼︎」
ハイスライムに向けて逆転世界を発動してやったぜ、さて、どうなるかな?
ハイスライムは伸び縮みを繰り返し、元に戻った。
……あれ?動かなくなったぞ?
『大丈夫なんですか?そのスキル』
「………多分…大丈夫…」
え?逆転世界効かなかったの?いや待て、こんな時こそ鑑定先生の出番だ。
「鑑定」
名前 無しLv error
種族 ハイスライム
体力error
攻撃力error
防御力error
俊敏性error
知性28
所持スキル
【溶解】Lv error
【食事回復】Lv error
唯一スキル
【法則変換】
【頂点】
称号
【最弱】
・食事回復
【捕食者】
・溶解
【条理に逆らう者】
・法則変換
【神】
・頂点
へあっ?!なんだこのスライム!ステータスのerrorって何だよ!しかも称号【神】ってなんだよ!
…あれ?もしかして俺が逆転世界なんて使ったからか?
うーむ…なにか特別なのかもしれないし、俺が最初に召喚したモンスターだからな……
「よし!ハイスライム!おまえに名前をあげよう!」
プルプル
さて、何にしようか………スラ太郎?無いな。
プル、無いな。田中ゴンザレス、あり得ない。そうだ、このハイスライムは捕食者ってスキルを持ってるよな、捕食者って事は大食いなはずだ、大食いをカッコ良くしたら暴食だ。
「ハイスライム、おまえの名前はグラトニーだ!」
〔実績を解除しました。〈名付けの親〉報酬として2000DPを入手しました〕
実績だと?……そう言えば迷宮生成にあった様な気がするな。だがこれでハイスライムにグラトニーと言う素晴らしい名前が付いた!
「さて、グラトニーには俺の護衛になってもらおうかな」
ピョンピョン
おぉ、飛び跳ねてる、かわいい。
『まさか、こんなスライム種ができるなんて思っていませんでした』
「ふふん、どうだ俺は凄いだろ」
『………あぁ、はいはいそうですね(棒』
「ちょっとコア、ちゃんと突っ込めよ、俺がすべったみたいだろ」
『………』
グサッ!俺の心に10000のダメージ!2日くらい寝込むぞ!
スリスリ
なんてかわいい奴なんだ、すり寄ってきたぞ。どっかに浮いてるバスケットボール見たいな奴とは大違いだ。
『………どっかに浮いてるバスケットボール?』
「いえ!なんでもありませんでありますっ!」
コアはとても怖い、俺の頭の中では、
コア>俺=グラトニー
の、法則ができた。
よしっ、今日はもう寝て明日に備えよう。
モンスター紹介
【ハイスライム】
召喚に必要なDPは300、魔法攻撃に弱い。
それに加え、体力も150と低い。
スライムの特殊スキル、【溶解】と【食事回復】により、物を溶かして体力を回復する、大胆な戦法があるが大体は負ける。
雑食なので、人間も壁もなんでも食べる。