人間☆卒業
こんにちは、binnです。
ACfaに出てくるアームズフォート、アンサラーがカッコよすぎて死にそうです。
夜を明かすためにダンジョンコアがあった部屋まで戻って来た。ダンジョンはちょうどいい温度になっていて、とても快適だ。
ただ一言言うなら、尻が痛い。地べたに直接座っているから、尻が痛い。
大事な事だから2回言ったぞ!
ちなみに、刈り取ってきたミーバはとても甘くて桃みたいな味だった、果汁でベタベタになる事以外は素晴らしい果物だろう。
ミミック先輩もいつの間にか移動して入り口付近に居た、移動する木箱っていうのもなかなかシュールだな。
そういえばダンジョンコアって重いのかな、街に持って行く時に持てなかったら見つけても仕方ないからなぁ、まずは持ってみるか。
何の警戒もなくそのダンジョンコアを手につかんで見る、ふむ、内部で光が何度も反射しているみたいでとても綺麗だ。
『第1072番迷宮核の所有者が現れました。………審議中………。
理事委員会の賛成可決により、第1072番迷宮核の所有者が決まりました。世界の意思により種族を変更します』
え?
世界の意思?理事委員会?何言ってるんだ?
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎‼︎」
頭の中に鋭く尖ったものでも入れられたみたいな物凄い傷みが襲い、そのまま目の前が真っ暗になった………
『起…………さ…』
『起……き…さい』
『起き……だ…い』
『起き……ださい』
『起きて…だ…い』
『起き…く…さい』
『起きて…ださい』
『起きてください』
『起きてください』
淡々とした口調の女の声がする、頭がズキズキと痛む、一体何があったんだ?
たしか…『起きてください』ダンジョンコアを持って…変な声が聴こえて………思い出せない……頭が痛くなってきた………
『起きてください』
でもどうしてだ?『起きてください』いったい何が起こったんだ?『起きてください』
…さっきからなんだこの声は!うるさいぞ!自重しろ!
体を起こして周りを見ると、部屋の中心にダンジョンコアが浮いていた。
『おはようございます』
するとダンジョンコアから声が聴こえてきた、どうやらこのダンジョンコアが声をかけていたようだ。
「何があったし」
動揺して考えるより先に口を出してしまった
『あなたはダンジョンマスターに選ばれました』
なんと答えてくれた、と言うかダンジョンマスターってマジかよ。
そうだ!ステータスだ、ステータスを見よう!そうすれば俺がどうなったのかわかるはずだ!
「ステータス!」
名前 無しLv1
種族 ダンジョンマスター
体力420
魔力500
攻撃力210
防御力170
俊敏性140
知性170
取得スキル
【逆転世界】Lv10
【鑑定】Lv10
【異世界言語】Lv10
【基本性能上昇】Lv10
【迷宮生成】Lv10
称号
【異世界人】
・鑑定・異世界言語
【女神の加護】
・基本性能上昇
【迷宮主】
・迷宮生成
【人間卒業】
え?
種族ダンジョンマスター?おかしくね?俺人間じゃん、え?てか人間卒業ってどんな称号だよ、俺人間卒業してんの、え?マジで?
『主に与えられたダンジョン準備時間は1年です、1年以内にダンジョンを出来る限り生成し人類どもを喰らいましょう』
「1年?」
『1年は360日です』
「俺がダンジョンを作るの?」
『主のスキル、迷宮生成を使って下さい』
なるほど、そのためのスキルか、つまり俺は人間と仲良くは出来ないということだな、オワタ 。
「うーん、そうだなぁ、人間やめちゃったのかぁ、戻る方法とか無いの?」
『私は知りません、そもそも主は人間に何か恩があるのですか?非力な人間の何が良いんでしょうか?』
「確かに人間は非力だけどさ…なんか、俺も少し前まで人間だったんだぜ?心残りはあるんだ」
『もう人間ではないのですから問題はありませんよ』
「そうだけどさぁ…やっぱり人間とは会いたいし、人間を殺したく無いんだよ」
『何故です?モンスターで人間を殺しても罪にはなりませんし、何も作らずに人間に合えば主が殺される可能性の方が高いんですよ?』
「それは…」
『あなたは人類の敵なんです、見つかれば殺される、ある時代にいた人類との共存を考えた他のダンジョンマスターはバレた次の日に殺されました、それでもあなたは人間と会いたいですか?』
「ヤバいの?人間って」
『そうです、人間は残虐非道でダンジョンマスターは撃滅対象としか見てません』
「そんなにヤバいのか、じゃあ殺されない様にしなきゃな、って事はダンジョンを作らなきゃいけないのか」
『そうですね』
「しょうがないか……んじゃあ、頑張って難攻不落のダンジョンを作って殺されない様に頑張るか!」
『主、乗り気になってくれて良かったです』
さて、明日から俺とコアのダンジョン革命が始まるぞ!
ついに主人公が人間を卒業してしまいました。
これで主人公は街に行けなくなってしまいましたね^ ^