ある冒険者パーティのお話
どうも、binnです。
最近気になっていることはPSVRです、あれどんな感じなんですかね?
そんなことは置いておきましょう、それでは、第1章第14話お楽しみください!
『主、ダンジョン準備期間は残すところあと3ヶ月になりました、主は最近になってダンジョン生成に本気になってきましたからちゃんとした機能もつけていきましょう』
「どういうことだってばよ」
『このダンジョンは42階層を突破してなお宝箱が置かれていませんからね、ダンジョンと言って良いのかすら怪しいです』
「マジか、ここはダンジョンとすら言えなかったのか…」
『人間的に考えると異常に強いスライムだらけで宝箱もない最下層のダンジョンマスターはLv1…クズダンジョンですね』
「なんで酷いダンジョンなんだ!一体誰がこんなダンジョンを!」
『あなたでしょう』
「そうでした」
『まぁそれは置いておきましょう』
「そだな、それじゃあ宝箱を置いていくか」
『言っておきますけど、宝箱はそんなに置き過ぎないでくださいね』
「なんでだ?」
『昔、あるダンジョンマスターが宝箱に強い武器を入れまくりました、するとそのダンジョンは大盛況、冒険者が昼夜を問わず集まりました、ですがそんなある日…』
『そのダンジョンマスターはある冒険者に討伐されてしまいました、しかもそのダンジョンマスターを倒した武器は自分のダンジョンから持ち出された武器だったのです』
「え、なにそれ、自分で入れた武器で殺されたの?」
『その通りです、なんと哀れなダンジョンマスターなんでしょう』
「うーん、難しいな…強すぎる武器を入れても殺される可能性があり…弱すぎても冒険者が来なくなる可能性が…なにを入れれば良いんだ?」
『そうですねぇ、例えば………何を入れましょう?』
「だよなぁ、わかんねぇな、どうするか」
『無難にスライムゼリーとかでも入れてみては?』
「スライムゼリーか…スライムのダンジョンだし、やっぱスライム系のアイテムか」
『ですね、スライムのダンジョンですしね』
「んじゃまぁ、ちまちまと置いていきますか」
〜〜〜冒険者ギルド〜〜〜
「おい!見たかよあの依頼!」
「見たぜ!アレだろ!イーゴ大森林のダンジョン!」
「でも不可侵時期なんだろ?」
「これは楽に終わりそうな依頼だなぁ」
「しかも聖騎士様もついているんだろ?攻略出来ないわけがねぇ!」
「爆鉄塊のワダスが来てくれるらしいぜ」
「この街のNo.3のお出ましかぁ」
「なんでNo.2のロウズさんが来ないんだ?」
「なんか、ナズル大陸に行ったらしいぜ」
「ふぅーん、聖騎士様もお忙しい事だ」
「なぁルッチ、お前も来るよな」
「当たり前だろ、俺たちゃこの街一番のパーティ黒風だぜ?」
「流石隠密のルッチ!カックイー!」
「よせよ、お前だって豪腕のカーシーだろ?」
「おっと、そうだったぜ」
「ハハハハハ、冗談に聞こえねぇな」
「まぁ、実際カーシーは脳筋だからね」
「ちょっとやめろよぉ〜ルッチにサンサまで」
「でも、それだからこそこの3人でやれて来れたんだけどね」
「あたりめぇよ、俺たちゃ死んでも皆一緒だぜ」
「死ぬ訳ねぇけどな!」
「ハハハハハ、その通りだ!」
「フフッ、たまにはこんなのも良いわね」
「うぉおぉー!テンション上がってキタァー!今日は飲むぞー!誰か俺と飲み比べようじゃないか!」
「おぉっと、それじゃあこの人間酒樽のダマーロ様が勝負してやろう!」
「ふんっ!もう酔いかけてるおっさんには負けねぇぜ!」
「カーシー、程々にしとけよ」
「無駄よ、あの様子じゃ潰れるまで飲むわ」
「はぁ…明日も予約してある依頼があるってのに…」
「予約ならやめちゃえば良いじゃない、今日は飲みましょうよ」
「なんだサンサ、飲む気満々じゃないか」
「えぇ、なんか今日は気分がいいわ、ほろ酔いってところかしら」
「サンサまで酔ったらお前らを部屋まで運ぶ俺の気持ちになってみろ、カーシーだけでもキツイんだぞ?」
「良いじゃない、いつもあの脳筋を運んでるルッチなら乙女の体なんて無いも同然でしょう?」
「……そうだな」
「それじゃあお金はルッチの自腹でお願いね」
「はぁ?なんで俺の自腹なんだよ?」
「一番お金を持ってるからよ」
「はぁ…しょうがないな」
「フフッ、これで飲み放題ね、一番高いお酒を頼もうかしら」
「やめろ、それだけは許さん」
「冗談よ」
冒険者ギルドとは?
大体の街に置いてある冒険者達の憩いの場、依頼やクエストなどが出されている。
依頼が一般人の出す頼み事
クエストは冒険者ギルドから出される目的
一定回数クエストをクリアすると昇格クエストを出される、それにクリア出来れば晴れて階級が上がる。
階級はF、E、D、C、B、A、Sの7種類ある。