スライムによるスライムの為のスライムの為だけのダンジョン
どうも、binnです。
家のベランダに大きな蜘蛛の巣が作られていました、引っかかっちゃたぜ!
まぁ、そんな話は置いておきましょう。
それでは、第1章第10話、お楽しみください!
『主、5ヶ月が経ちました、ダンジョン準備期間ももう直ぐ半分を終えようとしています』
「そうか…もう直ぐ半分が終わるのか…」
「そうだ!今月はダンジョン成長強化月間にしよう!」
『ダンジョン成長強化月間……ですか?』
「あぁ、ダンジョンを作りまくるぞ!」
『それは嬉しいお話です、頑張りましょう』
「そうと決まれば早速作り始めるか!」
「迷宮生成」
迷宮生成
・通路
・部屋
・罠
モンスター
・通常
・ボス
・ユニーク
その他
・コアルーム改造
・実績
さて、まずは8階層、9階層、10階層を追加していくか。
そうだな…8階層は森林にするか、なら9階層は何にするか………
『主、緊急事態です、1階層のスライムスポーンからスライムドラゴンが召喚されました』
「スライムドラゴンだと⁉︎」
『スライム類最強の生物です、物理攻撃、魔法攻撃共に普通のドラゴンと変わりありませんが、力が0か100に別れてしまうのが特徴です』
「どういうことだ?」
『スライムドラゴンは酷く複雑な生物で、飛べる代わりに走れない、走れるが飛べない。
魔法攻撃が使えるなら物理攻撃は苦手、魔法攻撃が苦手でも物理攻撃は得意。
さらには体力が多くても俊敏性が無い、知性は有っても体力が無い、スキルが多くてもその他がダメ、スキルが無くても他のものが得意などとめんどくさい生物です』
「なるほど…使いづらいな、量産したらどうだ?」
『残念ながらスライムドラゴンは1体召喚するのに5000DP消費するので量産は難しいかと』
「まじかよ…まぁ良いや、出て来たスライムドラゴンのステータスは、っと」
名前 無しLv1
種族スライムドラゴン
体力12000
攻撃力4800
防御力2500
俊敏性480
知性70
取得スキル
【溶解】
【威圧】
【弱肉強食】
【王の瞳】
【魔力暴走】
【物理耐性低下】
【物理攻撃低下】
称号
【捕食者】
・溶解
【龍】
・威圧
・弱肉強食
【種族の頂点】
・王の瞳
おぉう、すげぇなこいつ、流石ドラゴンだ。
Lv1で1階層のスライム達より強いじゃないか、これは10階層のボスに決まりだな。
「なぁコア、こいつを10階層に移動させたいんだけどどうすれば良いんだ?」
『簡単なことです、主にはダンジョン内のモンスターを自由に移動させることができます』
「そうなのか、知らなかったぜ……」
「よし!それじゃあスライムドラゴンの為の10階層を作っておくか」
9階層はもうめんどくさいから森林フロアにしよう、10階層は…そうだな…遺跡っぽいのにするか。
それが良い、うん、そうしよう。
早速作っちゃうぜ!
「迷宮生成、8階層、9階層、10階層を生成する。8階層は森林に、9階層も森林に、10階層は遺跡のイメージだ」
〔了解しました、8階層、9階層、10階層を生成します、少しばかり揺れる可能性がありますのでご注意ください〕
迷宮生成がそう言い終わると、大きな物が擦れるような音と共に新たな階層ができた。
「よし、できたな、それじゃあ先に10階層に大部屋と通路をいくつか作っておくか」
〔10階層に通路、及び部屋を設置します〕
んー、そうだなぁ、大部屋はここに置いて…通路は部屋同士をつなぐ感じでいいか。
「下準備もできたし、スライムドラゴンを10階層に召喚するか」
しかし………どうやって移動させるんだ?聞いてなかったな…うーん、念じてみるか。
「移動しろ…移動しろ…移動しろ……」
『主?何をしているんですか?』
「スライムドラゴンを移動させるんだ」
『…そうでしたか』
「移動しろ…移動しろ…移動しろ……」
『おや?見てください主、スライムドラゴンの移動に成功していますよ』
「本当か⁉︎」
『えぇ、自分の目で確かめて見てください』
「ちょっと待ってろ、見てくるぜ!」
『フフッ、わかりました…』
〜〜〜10階層〜〜〜
「すげぇ……これがスライムドラゴンか………」
そこに居たのは正しくドラゴンとしか表せられないものだった、いや本当に。
身体からは鱗のようなものが生えており、身の丈ほどありそうな翼、みる者を圧倒するフォルム、どれを取っても正しくドラゴンとしか言えない存在がそこに居た。
やったぜ!
こんなスライムがいたら百人力だぜ!これで俺のダンジョンも安泰だな!
いやー、カッコイイですねスライムドラゴン、大きさ的には約15m、普通のドラゴンよりは少し小さめですが、強さ的には変わりません!
あなたも一家に1匹スライムドラゴンはいかがでしょうか?