スライムの事実
どうも、binnです。
猫に顔を引っ掻かれました、痛かったです。
せめてスライムの様にプルプルしていれば良いのに。
『主、4ヵ月が経ちました、ダンジョン準備期間の12分の4が過ぎましたね。これからも頑張りましょう』
「おっ、もうそんなに経つのか」
『まぁ、何もしていませんしね。それぐらいは当たり前でしょう』
「やっぱり?んじゃ久々に仕事でもしますか」
「迷宮生成」
迷宮生成
・通路
・部屋
・罠
モンスター
・通常
・ボス
・ユニーク
その他
・コアルーム改造
・実績
所持DP15600
「よし、貯まってるな」
『よくそんなに貯めましたね』
「何もしてなかったからな、さて、遂にボスを置いていくぞ!」
『どうせスライムなんでしょう?あなたの事なら大体わかりますよ』
「おぉ、その通りだ!どこかに良いスライムはいないかなっと」
『それならスライムリッチはどうでしょう、スライムの力を持ちながらアンデットと同じく聖水や聖魔法などでしか倒せません』
「何それすげぇ!それにしよう!流石コアさん!」
『そこまで言われることはしていません』
「よし、スライムリッチの場所を探さなくては」
〔ボスの一覧を開きますか〕
「おーいぇーい!」
【ゴブリンキング】必要DP1200
【スケルトンルーラー】必要DP1800
【スライムゾンビ】必要DP2000
【結晶人間】必要DP2500
【浮遊魔導兵器】必要DP3500
【古代遺物・石巨人】必要DP4000
【スライムリッチ】必要DP5000………
高っか!
コスト大きすぎだろ!
流石ボスって言ったところか……しかし、古代遺物か………
厨二心がくすぐられるな!
でも俺の目的はただ一つ、スライムだけだ。
〔スライムリッチを5000DP消費して召喚しますか?〕
「いざ、召喚!」
〔スライムリッチを召喚します〕
迷宮生成が言い終わると、足元に直径1m以上あるような魔方陣が現れ、グルグルと回り出し激しく閃光を放った。
光が収まるとそこには、黒い布を纏ったような辛うじて人型に見える何かがいた。
「こ、これがスライムリッチか…?」
『はい、その通りです。どうです?あなたのご要望どおりのスライムですよ?』
「あぁ、なんと言うか…想像通りで安心した」
『それは良かったです』
「よし!どんなもんなのか見せてもらおうじゃ無いか!鑑定ッ!」
名前 名無し Lv1
種族 スライムリッチ
体力5000
攻撃力800
防御力380
俊敏性80
知性160
所持スキル
【腐食】
【不死】
【不浄なるモノ】
【物理無効】
【死霊召喚】
【死霊呪術】
称号
【不死】
・不死
・不浄なるモノ
【死霊術師】
・死霊召喚
・死霊呪術
なるほど、ボスには良いんじゃないかな。
だが、みんなに聞いて欲しいことがあるんだ。
実はだな………
今1階層で縄張り争いをしている奴らの方がステータス的に強いのだ。
うん、俺も驚いた、びっくりしたよ、いつの間にか1階層のスライムの大半がLv200を超えていたからね。
この前来た聖騎士のミブギアさんより強いぜ!
理由は【同種殺し】と言う称号のせいだろう、【同種殺し】は同種を殺した時に発生する経験値獲得量が2倍になる称号だ、1階層は縄張り争いを永遠と繰り返しているため、スライム達にとっては良い経験値獲得場なのだ。
これはいよいよスライム無双が始まるんじゃないか?
【同種殺し】、恐ろしい称号です、多分蠱毒とかと同じ原理だと思います。
さて、スライム無双が始まりそうですが、それはありませんので安心してください。
ミブギアさんも聖騎士の中では弱い方です、女だしね。