家族という同胞
「・・・お前は死んだんだ」
「そうですか。」
私は呆気なく答えた。
「あ、あれぇ?も、もう少し神妙な感じになっても良くないか?」
「バカじゃなホントに。だいたいこの暗い空間に来たら薄々きずいてくるはずじゃろうに」
「あー、確かに」
「本当に、、、バカこの!だいたいお前は・・・」
なんだかよく分からないけど私の目の前で喧嘩が始まった。
「てめぇっ、爺!それは関係ねーだろ!!それにあんただって・・・」
・・・
「貴様!!今それを言うか!!ええぃ!長年のぶんも含めて今ここで叩き潰してくれよう!!」
「上等だ!!いつまでもあんたにお節介かかれるほどガキじゃねーってことを教えてやる!!」
「え、えーと、あの?私になんか用があったんじゃ?」
「ぬっ?あ、おぉぅ、そうじゃった、これ、もうやめい。今ここで争っても仕方ない。」
「チッ、、、すまんなチビ助」
「い、いえ」
「そでじゃな、まず・・・」
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それから私は5つの事を教えてもらった。
1つは、私は死に、癒しの泉には行けないということ。
2つ目は、何故かはわからないが私には強大な力が宿っているらしい。それこそ、その気になれば国1つが更地に出きるほどに。ところが今までの実験のせいで力は封印ささっていて、今は街や村で普通に暮らしている女性よりも力がでないそうだ。
3つ目、一人の人間、そうあのメイドさんが魂の契約をしてまで私を生き返らそうとしているらしい。
4つ目は、そのメイドさんからは悪意は感じられず純粋な好意むしろ愛情を感じるらしい。何でかなぁ?
そして5つ目は、この空間のことだった。
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「んで、だ。この空間なんだが、ここは女神が作り出したもんなんだ」
「女神様?どうして?」
「それについては、話すと長いんだが」
「それについてはわしが話そう・・・」
そう言って語りだした。
「今から四百年くらい前に勇者がわしらの王国に来たんじゃ。来るだけならわしたちは歓迎し宿屋も用意しようとした宿が嫌であれば王城に泊まらせようとも考えていたのじゃ。じゃが、その勇者は何を考えたのか知らんが国女性たちを片っ端から貪り尽くし始めたんじゃ!犯されるだけならまだ優しい。身体中に刺されたあとや切られた後が残ったまま殺された者までいた。ヴァンパイア一族は皆、超越的な回復力を持っている。切られたら即再生するくらいのな。
じゃが、殺された遺体には回復した様子はなかったのじゃ。」
「それって」
「そうじゃ、あやつは聖剣を使ったのじゃ。聖剣を見せ脅し逆らったやつは犯しながら切りつけていく。その事実にきずいたわしら王族は耐えられんかった。そのときの王、、、このアホ助が戦闘にたって勇者討伐に向かったんじゃ」
「結果的には俺らの圧勝だった。戦いはてんで素人 負けるはずがなかった。そしてアイツが降りてきた。」
「アイツ?」
「女神じゃよ」
女神~
女神はこの世界において魔を討ち滅ぼすべく勇者を召喚し聖なる力を与えると言われている実在している神だ。
「それからすぐに・・・殺戮が始まった、アイツは無抵抗な住民をまるで害虫を駆除するかのように殺し始めたんだ」
「わしらは必死に止めようとしたんじゃ。そしたら女神からは」
「《貴様らが私の勇者を殺したからだ》ってな」
「勇者はわしらの同胞を殺した、いや殺し過ぎたんじゃ当然の報いのはずじゃ、じゃが」
《貴様らゴミどもは駆逐されて当然な存在だ!ゴミども死んだから勇者に刃向かう?ふざけるな!!》
「そう言ってあやつは街ごと消したんじゃ。そして、その街今のこの空間じゃ」
そう言って、手を横に降れば、、、そこには白を基礎とした真っ白い街が広がっていた・・・
「ここはわしらヴァンパイアの国、冥王国じゃ」
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~街の広場~
私たちは街の中に来ていた。どれも本でしか見たことのないもので自然と心が浮いた。
「さて、どこまで話したかのぅ?む?ああ、街を消したどこまでじゃったか」
街の中心部、噴水のあるとこまで来るとお爺さんが話し始めた。
「それから、わしらは此処に飛ばされてからしばらくの間は生きておった、しかしな、それから2ヶ月くらいたったときに突如として住人たちが倒れ始めた、それも力を吸いとられたように干からびた状態でじゃ、それは住民にどんどん広がっていって止めようがなかった。じゃがわしら王族はなんともなかった、それを不審に思った住人たちがわしら王族に対して裏切り者として反旗をひるがえしたのじゃ。」
「もちろん、俺は王様だったから住人を切るなんてまね出来なかった、だから城の周りに結界を張り侵入をさせなかったんだ。だけどそれがダメだった。」
「城の中に入れなかった住民たちは一晩で全滅した。一人のこらず干からびた状態でだ、それからの調査でわしらの血に流れていた聖属性に対抗する遺伝子でわしらは干からびなかったのがわかったんじゃ。」
「だが、それからだんだん聖属性の圧力が強くなってきたんだ。流石に王族でもきついと感じるくらいにな。もう城の中に王族の爺と3人の先代達とおれ、父に母そして俺の妻ルリアがいた。ルリアは腹に子を持っていた。女神に飛ばされる前からな。」
「ルリア嬢はのう出産直前じゃったわしらがこの先のことに悩んでいたとろこに産気ずいたんじゃ。」
「すぐに病室で出産が始まった。三時間くらいだったかな?んで、無事に子供は産まれた。だけどな運命ってやつは残酷で俺たちの幸せはすぐに消えてしまった」
「ルリア嬢は身体がもともとよくてのぅ、出産したら容態が急激したんじゃ。わしと先代達で、できる限りのことはしたんじゃが聖属性の圧力でルリア嬢はそのまま死んでしまったんじゃ、」
「そんなっ、」
「だけどなルリアの死に悲しむ暇させ無くなったんだ」
「とうとうわしらにも限界が来たんじゃこれ以上圧力が強くなれば耐えられないほどに聖属性の圧力は強くなっておった。」
「最後に残ったのは俺と爺達先代そして俺とルリアの子供だった。ヴァンパイアといえまだ赤ん坊だ今までは俺たちの力で保護していたがそれももう無理だった、だからな先代達と言ったんだ、俺の子供だけは生かしたいだから力を貸してくれってな。そしたら呆気ないほどに協力してくれたんだ。このまま死ぬくらいなら何か最後くらい派手にやりたいってな。」
「じゃが、わしらの保護を全力で全員ぶんかけても一年もてばいい方じゃった、このままじゃあの子を死なせてしまうそう思いわしらはある考えにたどり着いた、それはー」
「この空間に穴を開け、そこから赤ん坊を外に出す作戦だ。俺たちの全力の魔力で空間をねじ曲げようとしたんだ。結果は・・・うまくいったよ穴を開けその穴から赤ん坊を外に出すことも成功したんだ。そしてやり遂げた感を感じながら俺たちは眠りについたはすだったんだ」
「じゃが、今から百年ほど前に目を覚ましたんじゃ」
「どういうわけか、街全体に広がっていた聖の圧力も綺麗に無くなり俺たちのキズや魔力も回復していたんだ。不審に思いながらもずっとそのまま立ってるわけにはいかないからとりあえず顔を洗うことにしたんだ。そしてふと洗面所の鏡を見るとそこには、、、
かつて、幸せを願って外に送り出した俺の赤ん坊が映像で見えたんだ。そしてその映像は消して楽に幸せなものなんかじゃなかった。ただ意味もなく拷問され軽蔑され続けられていた、そう地獄映像だった。我が子の幸せを願ったのに、その我が子はとても酷い仕打ちを受けていた、瞳にはもう光は残ってなかったくらいに」
私達話しながら王城に来ていた
「俺は自分自信を許せなかった!冷静に考えれば外ではヴァンパイアは異端だ、魔力の流れですぐにヴァンパイアだとばれてしまうなのにな」
私達は話しにあった。鏡の前に来ていた
「自分の子供に最悪な人生を歩ませた俺はクズだ!ゴミクズ以下だ!牢屋の中で絵本をみながら夢を見る姿に胸を鷲巣がみにされた気持ちになった。俺は何をやってるんだとな」
ど、どういこと?どうして?
「俺は誓った絶対にここからでて我が子を幸せにするとな。だが結局俺は此処にいるなにもできずにな」
どういこと?なの、ねえ?
「お嬢さんや、その鏡には何が見るんじゃ?そこに写っている姿は誰じゃ?」
私が見ていた鏡の中に私が写っていた。否、それは私の今までの人生だった。
「わ、わた、し?」
「そうじゃ、お主じゃ、そして」
「俺の娘だ」
そうリリィは言った
リリィは名も無き少女の父親でした。この先どうなるんでしょうか。楽しみにしてください。