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遠き空の下  作者: 狼花
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7章‐6 死の淵からの帰還

 何が起こったのか、咄嗟に誰も分からない。静かに、何かが振るわれた。理解したのは、けたたましい悲鳴を巨鳥があげたときだ。


 2本の鉤爪が足から切断され、地面に落ちたのだ。血の尾を引きながら巨鳥は飛び回る。


 そんなことをできる人間はいまこの場にいない。聞いたことのある音。間違いない、そういう確信がある。ずっと耳にしてきた、聞きなれた音。その音とともに襲ってくる斬撃を、なんどこの身に食らったことか。容赦など決してしない人だった。


 他にあり得ない。しかし、フォルセは首を振った。


「そんな、・・・そんなわけ」

「―――どんなわけだ?」


 からかうような声。すぐ傍で聞こえた。フォルセは顔をあげ、目を見張った。


 美しい黒の髪を高く結い上げた、長身の男。手に持つのは身の丈ほどもある長刀。身につけるのは紛れもない騎士の制服。口元に浮かぶのは一見優美な、しかし鋭い刺を含んだ皮肉っぽい笑み。


 あの時氷山で失ったはずの人が、そこにいた。


「シリュウ・・・・・教官・・・・・?」

「他の誰に見える。酸素が薄くなってこの私の顔を見分けられぬほど堕ちたか、馬鹿者が」


 頭は否定していた。ここにいるわけがない、何かの幻覚だ。しかしそう思えば思うほど、そこにいるシリュウの現実味が増していく。


 シリュウはフォルセの槍を拾い上げ、差し出した。槍が勝手に浮くわけがない。確かにシリュウが持っている。フォルセはそろそろと手を伸ばし、それを受け取った。


 槍の重みがフォルセにのしかかる。シリュウが手を離したのだ。他の仲間たちも唖然とした様子でそれを見ていた。


「ほら立て。立ち方も忘れたか?」


 シリュウが手を差し伸べる。フォルセが手を伸ばすと、シリュウは自分からフォルセの手を引っつかみ、軽々と立ち上がらせた。その手は、生きている人間の温かさだ。


 ようやく、そこにシリュウがいるのだと実感できた。


「教官・・・・っ!? どうして、どうして、ですか・・・・!?」

「馬鹿者、話は後にしろ。鳥の餌になりたいか」


 シリュウは簡単に斬り捨て、刀を構えた。巨鳥が怒り狂い、自分の武器を斬り落としたシリュウに向けて突進する。


 襲われる寸前、シリュウは剣を動かした。


 動かした、としか言いようがなかった。しかし実際は、一瞬で巨鳥を幾重にも切り刻んでいた。あちこちの傷から血を噴射させた巨鳥は地面に落ち、動かなくなった。すぐ、その巨鳥は砂の粒のようになって消えていく。


 連合一の剣士と呼ばれたシリュウの技だった。


 シリュウがふうと息をついて剣を鞘に納める。みな、傷の痛みなど忘れてシリュウの傍に歩み寄った。


「おい・・・・? 本当にあんた、シリュウ・・・・・?」


 ロキシーが恐る恐る尋ねる。シリュウが肩をすくめる。


「安心しろ、足はついているぞ」

「シリュウさん・・・・・」


 セオンがその名を呼ぶ。シリュウはセオンを見やった。


「・・・・第4王子。お久しぶりだ、ご無事で何より」

「え、いえ・・・・・」

「第1王子と別れの挨拶をしそこねたな・・・・心残りだ」


 セオンも戸惑ったようにシリュウを見つめている。それに気付き、シリュウは片手を腰にあてた。


「ふむ・・・・どうすれば本人だと理解してもらえるだろうか?」

「―――私が説明すれば早いでしょう」


 唐突にそんな声が聞こえ、どこからかひとりの男性が飛び降りてきた。それは紛れもなく、シリュウの弟イブキだった。


「族長の・・・・・」


 オルコットが肩を抑えつつ呟く。イブキは無言で片手を天に向ける。と、フォルセら全員の身体が青く光った。それと同時に、傷の痛みやあの不快感が嘘のように消えていく。オルコットが肩の布を外すと、傷がきれいに塞がっていた。


「・・・・治したわけではありません、塞いだだけです。激しく動けば、また傷は開いてしまうでしょう。これは―――以前貴方がたが氷山へいらしたときの非礼の詫びです」


 イブキはとても詫びているようには聞こえない声でそう言い、しかし―――頭を下げた。


「我々【凍牙】の民が使う術には、【烈火】の民のような攻撃的なものはありません。すべて防衛のための術で、氷山にかけていた暗示や今のような治癒、そういうものしかありません」


 イブキはちらりとシリュウに視線を送る。


「氷山でシリュウが使用した『氷壁』の術―――あれは唯一の攻撃的魔術であり、術者の命を魔力に変えて発動させるゆえに禁じられたもの。本来ならばシリュウが生きているはずはなかった。しかし―――重傷を負いながらも、シリュウは生き残った。氷神ソリルが、彼を死なせなかった・・・・これには何か意味があるはずだとそう考えました。シリュウは死んではいけない。やらなければならないことが残っているのだと」


 シリュウは黙って腕を組んでいる。


「私はすぐ霊山のことを思い出しました。霊山は、【凍牙】の術がなければ決して登れぬ山です。念のために貴方がたの会話を聴かせて頂きましたが、予想どおりでした。ですからシリュウを治療し、貴方がたの援護に向かったのです」

「【凍牙】の術なしでここまで来たというのは、ある意味快挙だぞ。ここは4属性の力がなければ乗り越えられないからな」


 シリュウはそう言って微笑む。ユリウスが非難するような視線をイブキに向けた。


「あれだけシリュウさんを殺したがっていたのに、掌を返すのは簡単ですね」

「・・・・すべては氷神の御心によります。本当は・・・・・私は族長にはなるべき人間ではなかったのですから」


 氷神とは、イブキにとってそれほど大きな存在なのだ。その神がシリュウを守ったと分かり、協力しないことなどできなかった。


 イブキはフォルセに向き直り、深く頭を下げた。


「貴方に酷い仕打ちをしたこと・・・・お詫びします。申し訳ありませんでした」


 フォルセははっとして首を振った。


「いえ・・・・こうして無事ですから、お気になさらず」


 イブキはユリウスにも向き直る。


「貴方にも、申し訳ありませんでした」


 ユリウスは黙っていたが、やがて苦笑して肩をすくめた。イブキも彼の許しを得られたと悟り、力を抜く。


 シリュウがフォルセの前に歩み寄った。


「フォルセ」


 名を呼ぶと、フォルセはシリュウを見上げた。


「お前の星読みは外れていなかったぞ」


 フォルセは微妙な笑みを見せた。


「こんなときにどうでもいいですよ、そんなこと・・・・・俺はただ・・・・・」


 フォルセは言葉に詰まり、それでも続けた。


「俺はただ、教官が無事でいてくれただけで・・・・・それだけで・・・・っ」


 フォルセの瞳から涙が零れ落ちた。シリュウがフォルセの頭に手を置く。と、フォルセの中で極限状態まで張りつめられていた糸が切れた。


 フォルセは地面に崩れ落ちた。シリュウが引きずられるようにしてしゃがみこむ。


「おい・・・・・意外だな、そんなに涙もろかったか?」


 シリュウが本気で不思議そうに問いかける。しかしフォルセは涙を止めることができなかった。時と場所も理解しているのだが、泣きやみ方が分からない。


 シリュウを失った悲しさと自責の念。後悔と不安に襲われる毎日。何度、シリュウがいればと思ったことか。


「教官・・・・・教官・・・・・ッ! あああぁっ!」


 フォルセはただ泣いていた。シリュウは弟子を見つめ、それからふっと微笑んだ。


 軽くフォルセの頭を小突く。


「・・・・この馬鹿弟子が」


 シリュウの声は嬉しそうだ。それに、その目じりに涙がうっすら浮かんでいるのを、後ろで見ていた仲間たちは見ていた。


 イブキも同じように見ていたが、息をつくと踵を返した。


「・・・・私は帰ります」

「ああ、すまなかったな、イブキ」


 シリュウがそう言うと、イブキは首を振った。


「・・・・・貴方は外がお似合いです。そんなふうに・・・・貴方のために泣くような人間がいるのですから。もう氷山には戻らないでください。貴方に居心地のよい場所ではありませんよ」

「・・・・ああ」


 イブキは踵を返し、すぐに姿を消した。


 シリュウはフォルセを立たせ、口を開いた。


「ここから先は私も同行しよう。しばらく寝台生活を送って休んでいた分、働くぞ」


 セオンが微笑んで頷いた。


「有難う、シリュウさん。・・・・・本当に有難う」

「王子、礼はすべてが終わってから頂戴しますよ」


 シリュウが苦笑を浮かべ、フォルセの背を叩く。その容赦のない一撃にフォルセは激しく咳き込んだ。


「ほら行くぞ。これだけ殴られれば私が幽霊でないことは分かるだろう」

「・・・・はい、そうですね。教官は確かに教官です」


 フォルセは涙を拭い、強く頷いた。シリュウも頷き、神殿の扉に歩み寄った。


 中はひんやりとしていた。イブキが施してくれた術のおかげで傷は痛まないし、先ほどまでの不快感もない。むしろ調子が良い。ランシールが辺りを見回した。


「・・・・下からの風はありません。地下はないようです」

「上に行くだけだね」


 ユリウスの視線が、真正面にある階段に注がれる。神殿よりも、造りは貴族の屋敷のように見える。階段を真っ直ぐ上がり、踊り場で左右に分岐している。どちらを選んでも到達地点は同じである。天井からは豪華なシャンデリアが吊るされており、とても荒れ果てているようには見えない。


 まるで、今でも誰かが住んでいるように。


 2階も同じような造りになっている。広いホールのようになっており、今度は階段がない。そのかわり、正面にひとつ扉があった。


 フォルセが槍を強く掴み、ノブに手をかけた。


「・・・・開ける。何があっても対応できるようにしておけ」


 すぐ傍に控えたランシールとロキシーにそう指示し、フォルセはノブを回し、扉を押した。


 その瞬間、ふっと身体が浮くような感覚が全員を襲った。そして、室内であるはずなのに風が吹く。はっとしてフォルセが顔をあげると、そこはアーリア鉱山だった。作業員の出入りが激しく、大量の鉱石が外へ運び出されている。


 ランシールが瞬きする。


「ここは・・・・・アーリア鉱山?」

「今とだいぶ印象が違う」


 ロキシーの言葉にフォルセが頷いた。


「11年前の・・・・まだ鉱山として成り立っていたころの様子のようだ。しかし、誰ひとりこちらには気づいていない・・・・・」


 忙しく鉱員が作業をしているのだが、誰もフォルセらには気づいていない。シリュウが腕を組む。


「・・・・これはおそらく過去だろう。実際の記録の中だが、当然のこと私たちはここに存在していない。だから相手には気づかれない」

「これが当時あった実際のことって・・・・それじゃ、まさか!」


 ユリウスが顔色を失う。その瞬間、轟音が響いた。


 鉱山内から炎が噴き出し、外にいた採掘員が吹き飛ばされる。熱風がフォルセらをも襲い、彼らはなんとかその場にとどまった。


 爆発は何度も起こった。山自体が黒煙をあげ、炎に包まれる。


 誰もがその凄惨な状況に言葉を失っていた。と、少年が山道を駆け上ってきたことに気づく。ランシールが目を見張った。


「あれは・・・・」

「―――昔の俺だ」


 フォルセが呟く。15歳だったフォルセは鉱山の異変に気付き、駆けつけたのだ。


 身動きが取れずに佇んでいたフォルセのもとに一人の採掘員が駆け寄る。


『フォルセ! 危ないから離れろ!』

『何が・・・・どうして、こんな・・・・!?』


 フォルセが茫然と尋ね返す。採掘員が首を振った。


『持ち込んでいた機材が一気に爆発したんだ! 中にいた奴らは、みんなもう・・・・・!』

『機材・・・・・』


 フォルセは真っ青になった。機材の管理は母の仕事だった。その機材の不備は母の責任になる。


 すでに、技術者である母と採掘員の父の命はないだろう。


『フォルセ!』


 山道をもうひとり、青年が駆けあがってくる。これは19歳のユリウスだ。


 フォルセがよろめき、ユリウスが受け止める。ユリウスも事情をすぐに把握した。ユリウスは強く弟を抱きしめた。


『兄さん・・・・・鉱山が・・・・・母さんと父さんが・・・・・』

『見るな! フォルセ、見るんじゃない・・・・!』

『嫌だ・・・・・どうして、どうして・・・・・どう、して・・・・!』


 フォルセは嗚咽を漏らした。


 かつての自分の姿を凝視していたフォルセは息をつき、目をそらした。


 まもなく、フォルセとユリウスの母の責任が公にされ、亡くなった採掘員の遺族たちの矛先が、残った息子2人に向けられた。フォルセはほぼ放心状態で、ユリウスもさすがに耐えることができなくなり、ユリウスはフォルセを連れて家を捨て、人目を避けながら生きていくことを決意したのだ。それ以来、仲の良かったランシールでさえふたりに会うことができなくなった。


 ただ一度だけ、ランシールは狭い路地に隠れるようにしていたユリウスに会うことができた。フォルセはまだ話もほとんどできない状況だし、あの優しかったユリウスの表情は酷く強張り、ランシールを警戒していた。


『こんなところにいたんですね。良かった・・・・』

『ランシール。・・・・何か用?』


 ユリウスの声は若干堅かったが、それでもあまり普段と変わりはなかった。ランシールは気づくこともなく、ユリウスの傍に歩み寄る。


『僕の孤児院に行きましょう。あそこならきっと・・・・・ここで暮らすよりずっと良いです!』


 必死の訴えにもユリウスは頷かなかった。


『確かにずっと良い生活ができると思う。だけど君たちに迷惑をかけてしまう』

『迷惑なんて・・・・・!』

『僕らは・・・・・大量に死者を出させた女の息子だ。君たちがよくても僕が耐えられない。それにね』


 ユリウスは、ランシールが差し出した手をそっと払いのけた。


『ユリウスさん・・・・・?』

『僕はもう限界なんだ。これ以上、優しかった人たちにあんな目を向けられるのは・・・・・本当に嫌だし、怖い』


 ユリウスはフォルセを支えて後退し、ランシールから距離をとった。


『誰の手もとらないよ。キシニアのみなを敵に回しても、僕はフォルセを守って生き抜く。・・・・もう来ないでくれ、ランシール』


 ユリウスはそう言い残し、路地の薄闇に姿を消した。


 あれほど優しかった兄弟に拒絶されたことにショックを受け、ランシールはしばらく茫然としていた。その時の衝撃は、昨日のことのように覚えている。のちに、フォルセとユリウスがさすがに限界に達して死の淵を彷徨って倒れたところを、ヒンメルが助けたのだ。人間不信に陥りかけていたユリウスは思い直し、ヒンメルの手を取った。ユリウスは真っ先にランシールのところへ来て、以前の態度を深く詫びてくれた。その時のユリウスは完全にかつてのユリウスだった。


 その記憶を鮮明に思い出し、ランシールは首を振った。ランシールにしてみれば思い出したくない思い出だ。


 フォルセはすっかり鎮火した様子の鉱山入口に視線を向ける。時間の流れが現実よりだいぶ早い。


「・・・・鉱山の中に入ってみよう。あの時何があったのか・・・・・確かめたい」


 異を唱える者はいなかった。フォルセを先頭にして一行は鉱山内に入って行った。


 あれほど酷い爆発だったにもかかわらず、中はわりと原形をとどめていた。採掘員の死体や機材の破片も転がっている坑道を注意深く進んでいく。


「鉱山の構造、知っているんですか?」


 オルコットに問われたフォルセが頷く。


「昔一度、奥まで入れてもらったことがある。当時のままなら、大丈夫だ」


 鉱山内はフォルセの記憶と寸分違わぬ形を保っていた。地下へ地下へと降りていく。


 最奥へ到達すると、そこにはひとつの祠のようなものがあった。その中で紫色の光が輝いている。紫紺だ。その周囲に、明らかに爆発物と思われるものが取り付けてある。エーゼルの手の者がしかけたのだろう。


 これほどの爆発でも、紫紺は無傷だったのだ。


「これを滅ぼそうとしたのに、消すことができなかったなんて。エーゼル王子の誤算だろうね。・・・いい迷惑だ」


 ユリウスが呟きつつ、紫紺を手に取ると、それを地面に落して踏み砕いた。その瞬間、世界は真っ白に塗りたくられた。


 気づくと、神殿の一室に戻っていた。ランシールがはっと我に返ると、フォルセとユリウスが地面にうずくまっていた。ふたりとも苦しげにしている。


「大丈夫ですか」


 ランシールが駆け寄ると二人とも頷き、すぐに立ち上がった。


「なんだったんでしょうか・・・・?」


 セオンは首をかしげた。スファルが腕を組む。


「紫紺を砕いたことで現実に戻った。ということは・・・・フォルセとユリウスの記憶を紫紺が見せていた、となるのでしょうね」

「自分で自分の記憶を砕いちゃったわけだ。ごめんね、フォルセ。大丈夫だった?」


 ユリウスがフォルセを気遣うように尋ねると、フォルセは微笑んだ。


「ああ。軽い衝撃だったからな」


 ロキシーが前方を見やり、肩をすくめる。


「また扉があるが・・・・同じようになるのかね?」

「さて。だが、よほど剣神は私たちを惑わせたいようだな」


 シリュウは迷いなく進み出て、扉の前に立つ。


「さあ、行こうか」

「あんたがいると頼もしいねぇ」


 ロキシーがそう言って苦笑を浮かべた。


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