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詩みたいななにか  作者: 谷中英男
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5

 花言葉


私はその花言葉を聞いて

戦慄した

私にぴったりな

花言葉だ


私はそれを自分の手で

育てることにした


時間は流れ

花は

私の周りに咲き乱れていた


 


 家出


時計の針は午前零時を過ぎ、

明日は今日へ、

今日は昨日へと変わる


僕の気持ちは切り替わることはなく、陰惨なままだった


少しでもこの気持ちを晴らすために

誰もいないこの場所から離れるために

僕はまた家から抜け出した




 答え


なぜ僕なんだ

なぜ僕は答えなかったんだ

なぜ断れなかったんだ

なぜ僕は望むものを手に入れられないんだ

次から次へと「なぜ」が溢れて

一睡もできぬまま朝を迎えた


 過ち


誰かの悲鳴が響き渡たる

僕を呼ぶ声がする

もうどうすることもできない


僕はいつでも無力だ

寒風吹きすさぶ中

咲き乱れる波の花


僕は目をつぶってすべてを受け入れた


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