詩 神聖物
神の領域に手を出した
それは愚かな行為だった
人は その身にあわぬ力をてにいれ
ほろび きえる
一人消えた時点で 学べばよかった
しかし 愚かな者達は 自らの過ちに気づかず
犠牲者を増やしていく
人の領域を 超える事なかれ
人の手は小さい 届く範囲で満ちていれば
一つの心 穢すことも なかっただろうに
「ストーリー」
人の命を使って、神聖物を作る禁断の秘術があった。
神聖物は、普通では叶えられない願いを、いともたやすく叶えてくれる。
だから、人々はこぞって神聖物のために、何かと理由をつけて隣人を貶めていった。
そんな事を繰り返していたから、魂はけがれていったのだろう。
神聖物をすがるほど人の魂は、よどみを強くしていった。
けがれのせいで、せっかく作り上げた神聖物のふれられない、などという事もあった。