⑻Hunter’s 9
「ん?何だこの匂い。魔力の匂いが凄いぞ…行ってみるか…」
紅魔館で幽々子達を助けた後、ただただ眠かったので、1人自宅に帰ろうとしたんだが…自宅付近に物凄い魔力臭がするじゃぁ無いですか。私の知的好奇心が行け行けと叫んでいる。方角的には魔法の森なんだが…
「こんなに匂いが濃かったらアリスが気付かない訳がないよな…」(アリス人界で子供達と一緒に肝試し中)
「まぁ行くだけ行ってみるとする うわぁ⁉︎」
突然森の中から弾幕が飛び出て来た。
「不意打ちはマナー違反だろ!オイ!」
「何がマナー違反なんですか?別に明日には全員死ぬんだから良いじゃ無いですか。」
死ぬ?そうか。こいつが幻想郷狩りか。しかし何故1日早く来ているのだろうか?とにかく、敵である事に変わりはない。
「さっきからごちゃごちゃうるさいんだぜ…良い加減にしろ!恋符『マスターッ」
マスタースパークを打とうとしたら
「人の話は最後まで聞けって言われなかったの?」
一瞬にして右手首を掴まれた。
「なっ…お前」
「正解♪時間停止の能力ですっ♪」
「こっちが能力効かないのにお前は能力持ってるのかよ…」
「ずるいでしょ〜♪それが、Hunter’s 9の特権よ♪」
「は、はぁ?」
「あぁ!言い忘れてたわね。私は幻想郷ハンター第六位、レイよ。第零位から第九位までを総称してHunter’s 9って呼んでるの。まぁ第x位と第y位とかいう私達の組織から独立して2人1組で行動してるやつも居るみたいだけどね…」
「何でそんな気安く情報を喋るんだ?私達は敵だぜ?」
「いやぁだってね?貴方もう死ぬじゃん。冥土の土産にって思って。」
「なっ…」
「魔符『スターダストリヴァリエ』!」
時間停止で展開された弾幕をやっとの思いで防ぐ。
「へぇ…ただの箒で空飛んでる魔女だと思っていたけど違う様ね。」
「お陰様でっ!」
「まあ良いわ。さっさと死になさい!」
「恋風『スターライトタイフーン』!」
やばい…相手はスペルを使っていないのにこの威力!スペルが初見殺しでは無いとは思えない!スペルが出される前に押しきないと殺される…!となるとマスタースパークのお時間だがさっきの異空間破壊に6つも使ってしまって残りは予備の時限式が1個、ノーマルが1個しかない…いや、やるしか無い!どうせ死ぬかもしれないんだったら!
「抗ってみるしかないだろ!魔星『スターダストリヴァリエ』!」
「抗うとか言う割には同じスペルじゃ無いの。下らない。後その左手にある八掛炉は没収ね。」5…
「なっ!」
「それで騙せると思ったの?愚直ねぇ。所詮幻想郷、か…」
そう。それで騙せるとなんて思ってない。「アレ」にさえ気付かなければ私の勝ちだ…! 4…
「そろそろ諦めたら?もう肝心のスペルは尽きたわよ?」3…
「嫌だ!こんな所で1人寂しく死ぬなんてお断りだね!」2…
「フッ。どうせ貴方の負けよ。」1…
「貴方は私の時間停止の前には敵わない。」0!
思わずニヤッと笑みを浮かべると自慢げにスペル詠唱をする。
「いや、私の勝ちだぜ!魔砲『ファイナルスパーク』!」
「グハッ…何故…!?いったいどこから…!?」
「時限式の八掛炉をあらかじめ上に放り投げておいたのさ。タイミングを見計ってスペル詠唱すれば自動発動の優れもんだぜ?」
「そう…まぁ良いわ。どうせ貴方達は幻想郷狩りに勝てない。私は第六位よ?調子に乗らない事ね。」
「ヘイヘイ…本当にこれで第六位なのか…これより強い奴が後6人…?本当に私達は勝てるのか?それより、こいつ気になる事言ってたな。第x位と第y位だったか?一応霊夢に言っておいた方がいいな。2人で単独行動してるんだよな。タイミングをずらして攻めてくるとも限らない。一応警戒は必要そうだな。
というか眠気覚めちまったじゃねーか!しょうがないな…私も博麗神社行くか…」
翌日。博麗神社は半壊していたという。理由は定かでは無い。ただ、一つ変な噂が流れている。飲み会の最中に濃度30%の酒が持ち込まれたらしい…
さて。今回で敵の情報が開示されましたね。Hunter’s9のメンバー名前全く設定して無いですし、性格も決まってません。完全に勢いで突っ切って自爆するパターンですね。あ、番外編でも言いましたが黒装束は第零位のボスじゃ無いです。ご想像にお任せします(^^)