⑸そして異変は勢いを増す
魔理沙編
アリスの家に遊びに来ている魔理沙。皆さんこやつなんか忘れてませんかねぇ。
「おぉ!これが新作人形のまりヌーか!」
「そうよ。少しは魔理沙っぽいかしら?」
「ぽいぽい!すげぇ似てるじゃねぇか!」
「良かったぁ…///そうだ!まりヌーで第8スペルが詠唱できるようになったから模擬戦やってみない?」
「おぉ!良いな!どうせなら見せてくれよ!」
庭に行くと都合よく永遠亭のウサギがいたのでとっ捕まえて審判をさせる事にする。
「しあいかいしー。あー」←やる気無っ!
「いきなり行くわよ!魔星!『マスターリヴァリエ!』」
「おぉ…
ってうぉあ!」
このスペルの元であろう「マスタースパーク」と「スターダストリヴァリエ」の各々の威力は大体私の2/3ぐらいの威力なのだが、1番脅威なのが合体スペルという事だ。まりヌーでマスタースパークを打ちつつ、(ちゃんと周囲の揺れまで再現されている)残りの7体の人形でスターダストリヴァリエを発射しているのだ。画面が揺れる中あんな細かい弾幕を避けるのはかなり厳しい。下手すりゃEXステージボススペルぐらいの威力はある。しかも1番厄介なのが人形破壊不能の99秒耐久スペルでやんの。もちろん初見でクリアできる難易度では無く、ボム使ってもあっさり被弾。
「いや、そのスペル強すぎじゃないか!?」
「そ、そう?これでも一応出力は8割程度に留めてあるんだけどな…アハハ」
「8割!?今ので苦労したのに!?お前extraボスになれるんじゃ無いの!?」
「いやぁ…そんな褒められると照れるよ…///」
サァァァァァァァァ………………………………
いきなり突風が吹き、2人が咄嗟に腕で目を覆い、開けると…
「「え?」」2人が驚くのも当然だ。
周囲にはさっき迄は咲いていなかった花達が咲いている。しかも現在進行形で数が増えている。
「魔理沙、なんか魔法でも使った?」
「いや、私は何もしてない…筈だ…………」
この異変を機に魔理沙は思い出す。自分は異変解決をしていた事。道中アリスの家が見えたので何と無く寄ってそのまま雑談してしまった事。多分このままだと霊夢に凄く怒られる事。
「ん?どうかした?魔理沙。」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いや、どうしたのよ魔理沙!」
めちゃくちゃ青ざめる魔理沙。こう言い残してアリスの家を去ったという…
「霊夢に説教されるーーー!!!」と。
「はぁ?え、ちょ、魔理沙?え… _(┐「ε:)_ 」
アリスはこの後途轍も無い不機嫌だったと、遭遇した人物は皆語る。
まだ異変の犯人すら見当が付いておらず霊夢がダウンしてしまっている状況。本当に残り時間で解決できるのだろうか?そして、この異変は4つ目の異変を機に更に加速していく。
「ふぅ…これで改良版核爆弾の完成だな!3日連続で飯食ってないしそろそろ戻りますか…」
「そうだな、鬼は10日間は食わず飲まずでも何とかなるがお前は幾ら何でも無茶し過ぎだ。大丈夫か?ま、それよりも帰ったら酒だな!おし!帰るぞ!」
「ふぁ〜い。
ドドドドドドド…………
ん?地鳴り?」
「いや、違うだろう。ただの地震だ。気にする事はない。」
「うわっ!危ない萃香さん!掴まって!」
直前まで萃香が居た場所にデカい岩が落ちている。幾ら萃香だろうがただでは済まなかっただろう。
「ふぅ…サンキュー…幾ら地震でもたったこれっぽちでこんな大岩が落ちてくるなんて…お前の実験場老朽化してんじゃねーの?」
そう言ってふと上を見た萃香が目を見張り、大声で叫ぶ。
「おい!上見ろ!これ…山崩れてるぞ!」
「うわぁ!本当だ!逃げますよ!しっかり掴まって!」
ふと後ろを振り返るともう既に半分実験場が埋まっている。
「何なんだいきなり…こりゃ地震じゃないぞ…これは能力だ…」
しかしそんな山を1発で崩せる能力があるだろうか?2人は顔を見合わせ、ぞくりと確かに背筋に悪寒が走った。
残り7時間15分
なんだ『マスターリヴァリエ』って。ネーミングセンス無いなー。
あ、俺だわ。(*´ω`*)