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少女のお世話  作者: リクルート
3/17

友達と妹

主人公、料理、うまい。

 美鈴(みすず)も俺も食事を終え、空いた皿を台所に置いて、邪魔なのでテーブルを片付けた。そして、特にやることもないので、皿を洗おうとした洗おうとしたところ、ポケットに入れてある携帯電話が震えた。ディスプレイには友人の名前が表示されている。洗い物をやめ携帯電話に出た。

「もしもし、唯斗(ゆいと)か」

「おう、そうだ。何かあったか」

「ああ。今日はお前の家で遊ぶ約束だったろ」彼は責めたような口調だ。

「あぁ、悪い。しばらくは無理かもしれん」

「なんでだよ。彼女でもできたのか? それとも家族でも来てるとか」

 なるほど、そういう設定であれば美鈴がいても変ではないのか。なら、それでいこう。これなら彼とも遊べるし、美鈴がいても問題ない。

「あぁ、そうなんだよ。ちょうど妹がいるんだ。だから、ちょっとな」

「何! お前一人っ子じゃなかったのか」電話ごしでもどれだけ驚いているかがわかる。

「まぁな。もし妹がいても良いっていうなら、来いよ」

「もちろん行く。学校終わったら行ってもいいか」何かを期待したような声だ。

「ああ、皿洗って待ってるな」

 その言葉におおと返事が返されて電話を切った。妹という設定のことを少女に話さなくては。皿洗いしながらでもいいか。

「美鈴、ちょっといいか。こっち来てくれ」

 呼ぶと少女はこちらに来てくれた。

「なぁに」

「ああ、今から友達が来るんだが、妹ってことにしておいてくれないか」

「なんかすればいいの」

 そういえば、お兄ちゃんって呼んでるからそんなに変える必要はないのか。

「いや、とりあえず今まで通りでいい。お兄ちゃんって呼んでくれ」

 少女は少し考えて、分かったと言ってくれた。本当にわかっているかはわからないが、たぶん、しっかりとやってくれるはずだ。

 洗い物を終えて、時計を見ると学校が終わる時間だった。もうすぐ彼が来るだろう。

「美鈴、もう少しでさっき話した友達が来るからな」

 俺はたいして広くはない茶の間に座った。すると、俺の膝の上に少女が座った。普段はつけないテレビをつけてみる。テレビはCMだったらしく、車が走っていた。それを見て少女がこっちに振り向いた。

「おにいちゃんは車、乗れるの?」

「運転はできるけど、免許も車も持ってないな」

「免許ないのに運転できるのかぁ。すごいね」

 実家の庭が広いので車は運転できるようになったのだ。一般道路では運転したことはない。

 そのCMが終わると同時にインターホンが鳴った。彼が来たのだと思う。美鈴を膝から下して、ドアを開けて彼を中に入れてやる。

「お前、あんまりさぼるなよ。あいつが怒るからさ」

「今日はちょっと事情があったんだよ」

「そういえば妹来てるんだろ。どこにいるんだ」彼は期待している目をしていた。

 俺は茶の間に座ってテレビを見ている少女に目を向けた。

「あぁ、まだ小さいんだね。うん。こういうオチじゃないかとは思っていたよ」彼は少し落ち込んでいるようだった。

「まぁ、上がれよ」

「ああ、お邪魔しまーす」

 そして、彼も茶の間に座った。美鈴が彼を見ている。何を考えているかはわからない。

「美鈴、これが俺の友達だ」

「こんにちは。俺は伊予(いよ)(いつき)っていうんだ。よろしくね」

「みすずは美鈴っていうんだよ」俺の時と同じ挨拶だ。

 幼い子はなんとなく癒されると思う。彼も癒されているようだった。

「ねぇ、い、い、いーちゃん」少女は彼の名前をしっかり覚えてなかったようだ。

「いつき。美鈴ちゃん、い・つ・き、だよ」

「いつき、いつき」確認するように唱えた。

「いつき、遊んで」

「呼び捨てかい。美鈴ちゃんお兄ちゃんって呼んでくれないかい」

「みすずのおにいちゃんはゆーとおにいちゃんだけだもん」

 その瞬間彼はショックを受けたみたいに四つん這いになっていた。

「なぁ、唯斗。俺、ロリコンじゃないけど、お兄ちゃんって呼ばれたかったよ」

「知らねぇよ。別になんだっていいだろ。...それと美鈴、俺の名前はゆいとだからな」

 友人がきて美鈴が楽しそうに笑っていた。

妹(設定)これは義理妹(いもうと)ではないでしょうか


まだまだ

To be conteinew

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