友達と妹
主人公、料理、うまい。
美鈴も俺も食事を終え、空いた皿を台所に置いて、邪魔なのでテーブルを片付けた。そして、特にやることもないので、皿を洗おうとした洗おうとしたところ、ポケットに入れてある携帯電話が震えた。ディスプレイには友人の名前が表示されている。洗い物をやめ携帯電話に出た。
「もしもし、唯斗か」
「おう、そうだ。何かあったか」
「ああ。今日はお前の家で遊ぶ約束だったろ」彼は責めたような口調だ。
「あぁ、悪い。しばらくは無理かもしれん」
「なんでだよ。彼女でもできたのか? それとも家族でも来てるとか」
なるほど、そういう設定であれば美鈴がいても変ではないのか。なら、それでいこう。これなら彼とも遊べるし、美鈴がいても問題ない。
「あぁ、そうなんだよ。ちょうど妹がいるんだ。だから、ちょっとな」
「何! お前一人っ子じゃなかったのか」電話ごしでもどれだけ驚いているかがわかる。
「まぁな。もし妹がいても良いっていうなら、来いよ」
「もちろん行く。学校終わったら行ってもいいか」何かを期待したような声だ。
「ああ、皿洗って待ってるな」
その言葉におおと返事が返されて電話を切った。妹という設定のことを少女に話さなくては。皿洗いしながらでもいいか。
「美鈴、ちょっといいか。こっち来てくれ」
呼ぶと少女はこちらに来てくれた。
「なぁに」
「ああ、今から友達が来るんだが、妹ってことにしておいてくれないか」
「なんかすればいいの」
そういえば、お兄ちゃんって呼んでるからそんなに変える必要はないのか。
「いや、とりあえず今まで通りでいい。お兄ちゃんって呼んでくれ」
少女は少し考えて、分かったと言ってくれた。本当にわかっているかはわからないが、たぶん、しっかりとやってくれるはずだ。
洗い物を終えて、時計を見ると学校が終わる時間だった。もうすぐ彼が来るだろう。
「美鈴、もう少しでさっき話した友達が来るからな」
俺はたいして広くはない茶の間に座った。すると、俺の膝の上に少女が座った。普段はつけないテレビをつけてみる。テレビはCMだったらしく、車が走っていた。それを見て少女がこっちに振り向いた。
「おにいちゃんは車、乗れるの?」
「運転はできるけど、免許も車も持ってないな」
「免許ないのに運転できるのかぁ。すごいね」
実家の庭が広いので車は運転できるようになったのだ。一般道路では運転したことはない。
そのCMが終わると同時にインターホンが鳴った。彼が来たのだと思う。美鈴を膝から下して、ドアを開けて彼を中に入れてやる。
「お前、あんまりさぼるなよ。あいつが怒るからさ」
「今日はちょっと事情があったんだよ」
「そういえば妹来てるんだろ。どこにいるんだ」彼は期待している目をしていた。
俺は茶の間に座ってテレビを見ている少女に目を向けた。
「あぁ、まだ小さいんだね。うん。こういうオチじゃないかとは思っていたよ」彼は少し落ち込んでいるようだった。
「まぁ、上がれよ」
「ああ、お邪魔しまーす」
そして、彼も茶の間に座った。美鈴が彼を見ている。何を考えているかはわからない。
「美鈴、これが俺の友達だ」
「こんにちは。俺は伊予樹っていうんだ。よろしくね」
「みすずは美鈴っていうんだよ」俺の時と同じ挨拶だ。
幼い子はなんとなく癒されると思う。彼も癒されているようだった。
「ねぇ、い、い、いーちゃん」少女は彼の名前をしっかり覚えてなかったようだ。
「いつき。美鈴ちゃん、い・つ・き、だよ」
「いつき、いつき」確認するように唱えた。
「いつき、遊んで」
「呼び捨てかい。美鈴ちゃんお兄ちゃんって呼んでくれないかい」
「みすずのおにいちゃんはゆーとおにいちゃんだけだもん」
その瞬間彼はショックを受けたみたいに四つん這いになっていた。
「なぁ、唯斗。俺、ロリコンじゃないけど、お兄ちゃんって呼ばれたかったよ」
「知らねぇよ。別になんだっていいだろ。...それと美鈴、俺の名前はゆいとだからな」
友人がきて美鈴が楽しそうに笑っていた。
妹(設定)これは義理妹ではないでしょうか
まだまだ
To be conteinew