夜を越えて
どんな夢を見ていたんだ
一人だけの朝のこと
ベッドの上に座り込んで
朝日を遮ったまま想像
確かこんな感じだった
誰かに手を強く握られ
向日葵の海を
全速力で駆けていく
僕の前を走る君の
その黒い長い髪が
ふわふわと揺れるせいで
時間はスピードを上げた
夜を越えて
君とは離れ離れ
今日をどうにか生き抜いて
同じ夢をまた
見ることができたら
もう一度あの向日葵畑を
駆け抜けたい
カーテンを開けて
見下ろす街並み
小学生の手には
育て上げた向日葵
読んでいただき、ありがとうございました!