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07.小ネタ集1 / 登場人物解説・1

【強敵出現】


――今、丸斗探偵局はかつてない敵に遭遇していた…


「いい、デューク?」

「はい、局長」

「今回の作戦は今までよりも難しいかもしれないわ」

「と言いますと?」

「今までは敵の動きが遅かったから一人だけで何とかできた。でも今回は敵の体力が比較にならないほどになってる」

「それは…まぁそうですね…」

「今までの私たちの行動も原因かもしれない、って素直に言ってもいいのよ」

「いえ、過去の事よりも今どうするかが問題です」

「さすが理想の助手ね。…どう、敵はいる?」

「ええ、悠々と探偵局の部屋の中を歩いています…ドア付近と…机の近くですね」

「分かったわ。私が合図をしたらドアを開けて。」

「了解です」

「よし!」


「「こらーーー!逃がすかーー!」」


「あ、こっちに逃げた!早くタンス持ち上げて!」「あんな重いもの持ち上げれるわけ無いでしょ!」

「わーそこの私はやくドア閉めて!」「閉めたら意味ないでしょ」「私が倒すのが任務でしょ」「それは私の任務よ!」

「あんたは私でしょ!」「そこ喧嘩してる場合じゃな…わわとんだ!あそこ!」


(局長…完全に僕の能力忘れてるよね…。ゴキブリくらい時空改変で消せるのにな…)


「「「「デューク邪魔!どいて!」」」」 

「は、はい!」


=========================


【デュークの大予言】


「ちょっと散歩行ってくるから、デュークお留守番お願いね~」

「あ、局長!ちょっと待って下さい」

「どうしたのよいきなり?」

「さっき恵局長の未来を察知したのですが…」

「そっか、未来人だからこれから起きる事が分かるのか。で、どんな感じ?」

「このまま散歩にいくと…局長に恐ろしい事が起きる確率が非常に高く…」

「ふふ、何言ってるのよ!運命くらい簡単に変えちゃうんだから!それでは行って参ります!」

「あ、ちょっと…どんな事が起こるかまだ言ってないのに…大丈夫かな…」


そして散歩中…。

♪~♪~

「わっ!足元に犬のウンチが! …でも身代わり作ったからなんとか助かった…」

♪~♪~

「わわ、危うくドブにはまり掛けるところだった… 分身能力で回避成功っと」

♪~♪~

「おっとっと…階段でつまづくところだった… 代わりがいるからなんとか私のケガは避けられたわね…」


「目的地の公園に到着!ちょっとのんびりしてようっと」



…探偵局。


「デューク♪たっだい…ま…。あの…そこにいる三人の私は…なんでそんなにオコッテルンデスカ…」


「私の靴どうしてくれるのよ…」

「新しく買った私のジーンズ…」

「手の擦り傷痛いんだけど…」


「い、いやその…これは私にも不可抗力でね…ははは…」


「「「だれが不可抗力じゃー!」」」


ギャーヤメテーフギャーヘルプミー!!!


「皆様も、人の話は最後までちゃんと聞くようにしましょう」


===================


【じゃんけん】


「局長って面白いですよね」

「「どうして?」」

「今みたいに分身しても、なんか二人ともまるっきり一緒じゃなくて微妙に違うというか…」

「うーん…つまり」「双子とかそんな感じ?」

「それですね。…外見的には違いはないようですが」

「そういえば、私たちってどこか違いあるのかな…」「あまり考えてなかったよね」

「何が違うんでしょうかね…利き手も同じ、髪型も血液型も、細かい分子構造まで同じ…。そうだ、運の違いとかはどうでしょう?」

「「運?」」

「たとえば…じゃんけんでどっちが強いとか…」

「へぇ、面白いじゃないの」「いいわね、じゃんけんで強いほうがオリジナルと言う事ね」「それじゃあ私で決定じゃない?」「何言ってるのよ、あんたより私のほうが強いに決まってるわ」「私に決まってるわ!」「私よ!」

「まぁまぁ…ここは直接じゃんけん対決といったところで…」

「「望むところよ!」」


ジャンケンポン! 

1回戦:グー・グー 「あいこね…」「もう一度!」

2回戦:パー・パー 「またあいこだ」「次で決める!」

3回戦:チョキ・チョキ 「またか…」「真似しないでよ…」

4回戦:グー・グー  「貴方が真似してるんでしょうが」「勝手に決めないでよ!」


「50回戦突破しちゃってる…」

「なかなか決まらないわね…よし、こうなったら!」

「わわ…局長がもう一人…」

「よし、多分私よりジャンケンに強いと思われる分身1号!ジャンケンに挑むのよ!」「ラジャ!」


ジャンケンポン!

結果:チョキ・チョキ 「あれ!?ちょっと何よ、あんたじゃんけん強いはずじゃないのよ!」

「へへへ~こっちもじゃんけん得意な私2号を送り込んだのだった!」


「ぐぬぬ…こうなったら分身2号!ついでに私も参戦!」


(わわ…局長が5人、6人、10人…どんどん増えていく…とりあえず時空改変で部屋を十分に広くとらないと…)

―――時空改変中―――

(…よし、10倍は広くなった!これで大丈夫だろう!)


しかし、デュークの読みは甘かった。夕暮れ…


「…あの…局長…」  アイコデショ!アイコデショ!

「「「「「何よデューク!」」」」」×約5000  アイコデショ!アイコデショ!

「そろそろ決着をつけて頂かないと…時間が…」  アイコデショ!アイコデショ!

「「「「「まだオリジナルが誰か決まってないんだから邪魔しないで!  アイコデショ!アイコデショ!

     せーの、ジャンケンポン!…あいこか…」」」」」×約6000  アイコデショ!アイコデショ!

(うう…こうなったら時空改変をしてジャンケンの結果を…)  アイコデショ!アイコデショ!


「「「「「言っておくけど、時空改変で結果つけようとしたら承知しないわよ(ギロッ)」」」」」×約7000 アイコデショ!アイコデショ!


「は、はい…」 アイコデショ!アイコデショ!

(帰ろうにもこの8,000人の局長でぎゅう詰めになって動けない… わぁまたあいこになってどんどん数が…。うぅ…局長の胸で息苦しい…どかさないと)  アイコデショ!アイコデ…!


「「「「「ちょっとデューク!どこ触ってるのよー!」サワッテンノヨー!」サワッテンノヨー!」」」×約10000

「ひぃ、すいませ~ん!」

(誰か助けてーー!)



…その後、結局誰が勝ったかは「二人」以外誰も知らないのであった。


≪登場人物解説≫


丸斗恵(まるとめぐみ) / ♀

 丸斗探偵局の局長。紫色の短髪にジーンズと言うラフでボーイッシュな格好である。

 普段は面倒臭がりの怠け者、探偵局の中でのんびりと過ごす毎日を過ごしている。しかしいざ依頼が舞い込むと、それを解決に導くべく持ち前のリーダーシップや正義感を思う存分発揮する。悪をくじき弱気を助けるその姿勢で、部下や仲間たちからの仕事に関する信頼は厚い一方で、普段の性格が災いして言い争いも日常茶飯事の様子。

 自分そのものを大量に増殖させることができる『増殖能力』の使い手。その数に制限は特に無いようで、数限りなく増えた自分自身を駆使した捜査や肉弾戦を得意とする。時に自分の体を犠牲にするトリッキーな戦法をとることも。


・デューク・マルト / ♂

 丸斗探偵局の助手。黒の長髪に燕尾服と、恵とは対照的なガーリッシュな好青年。いつも黒縁の眼鏡をかけているが、度は入っていない伊達眼鏡である。

 「頭脳明晰」と言う言葉が形となって表れたような存在で、いつも真面目で物腰も柔らかい。しかし普段はだらしない怠け者の局長に我がままを言われたりとんでもない指令を出されたりといつも振り回されている。時々言い争いになることもあるが、押しが弱くいつも負けてしまう。

 そんな彼だが、実は『時空改変』と言う恐ろしい能力を有しており、神羅万象、理論上この宇宙にあるものは何でも思い通りに操ることが出来ると言う。まるで神様をも思い起こさせる能力だが彼はそう呼ばれることを嫌っており、本人も使いどころをしっかりと弁えた上で、局長などの指令で発動することが多い。

 未来からこの世界にやってきた、元は「犯罪組織」に所属していた、など何かと過去に謎が多いようだが……?

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