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20.聖夜は再び 後編

一方。


「プレッツェンさんは貴方に誘拐されてたのね!」


西洋風の男性、プランサーに頼まれた探し人の依頼。辿って行くうちに恵とデュークは、時空の隙間に真実を見つけた。今にも泣き出しそうな男、プレッツェンは怒り心頭の女性に首元を抑えられ、身動きが取れなくなっていたのだ。


「それがどうした!」


売り言葉に買い言葉のように返す女だが、恵も負けてはいない。


「…私が相手よ!」


そう言った途端、女の背後にもう一つの影が現れ、プレッツェンに構えていた手刀に拳の一撃を加え、隙を一瞬だけ作った。それを見逃さずデュークが指を鳴らすと、人質の姿は消え、彼の元に移動した。余りにも鮮やかなやり方に驚く女は、それが何を意味するのか、指を鳴らした主を見て驚愕の顔と共に気付いた。


「デューク…!」


その時、突然女の体は動きを封じられた。隙だらけの彼女の体は、増殖探偵によって抑えつけられ、身動きが取れなくなってしまった。腕を動かそうにも、二人の恵はそれを固い床に押さえて離さない。諦めて勘弁しろ、というその言葉に、従う外なかった。そして、そのままの姿勢で尋問が始まった。


「貴方、どうしてあの人にあんな事を?」


そう言う恵に対し、女は顔をしかめて答えた。


「あれが…人に見えるか?」

「違うの?悪いけど、今の私にはそう見える。匂いは違うみたいだけど…」

「だったら分かるはずだろ!」


そして、次の言葉に恵は信じられないと言う顔を向けた。それもそうだろう、いきなりあの男性―プレッツェン―の正体が、サンタクロースのトナカイだと言われたら。しかし、それを肯定したのは名指しされた本人であった。

デュークの元を離れた彼は、次第に光に包まれていく。眩いきらめきに恵が眼を閉じた時に変化が生じたようだ。再び眼を開けた時、そこにいたのは人間ではなく、立派な角を持ち、首に鈴をつけた一頭のトナカイだったのである。


「ほ…本物…」


唖然とする恵たち。しかし、彼女たちを突き離すチャンスはその時にいくらでもあるはずなのに、その女性はその権利を行使する事は無かった。どこか諦めの心が残っていたからかもしれない。


「恵…とか言ったな…。お前も、サンタを信じるのか?」


突然出たその問いに、恵ははっきりと言った。サンタクロースはいる、と。


「だって、いない証拠なんてどこにもないでしょ?目で見たものだけを信じちゃいけないっていうのが常識だもん。ね、デュー…」


その時、局長は気付いた。自分の傍にいる女性の眼に、涙が溜まり始めていた事に。その表情を見て、何かが吹っ切れたか、何かの糸が切れた涙である事を確信し、そっと自分の分身を解いて彼女を自由にした。一瞬トナカイは驚くも、そのまま女性は泣き崩れた。そして、その涙は次第にうれし涙へと変わり始めた。その理由は、デュークが教えてくれた。自分のいる未来世界では数少ない思想の持ち主であるからだ、と。


「そうか…やっぱりクリスマスもサンタさんもいないの?」

「いえ、クリスマス自体はあるのですが、もうそこにサンタはいません」

「え…!」


泣き続ける女性に、トナカイが近寄り、優しく撫でている。あれだけ酷い事をしたのに、彼は許してくれると言っているようだ。ごめんなさい、と言いつつ、そのフカフカの毛皮に抱きつく女性。


「…あのような光景を、大人が消してしまったのです。恵局長が一番嫌う方法で」

「それって…大人がサンタクロースを…」

「今もその傾向は現れているような事が、さらに進行してしまったのです」


クリスマスというイベントを題材にした様々な大企業による商戦、恋人同士の祭りと言う流れに移転しつつある実情。それがやがてある時に一つの限界に達してしまった。クリスマスという言葉があれば十分という流れが生まれ、太った髭の老人は不要品として扱われ始めてしまったのだ。彼に頼って玩具を貰うという考えはもってのほか、自分の意志で手に入れるべきだ。社会を挙げて、サンタクロース排斥運動が始まってしまった。

肥え太る大人たちによって子供たちが搾取されると言う醜すぎる未来の惨状に、夢を大事に持つ恵局長は言葉が出なかった。


「…恐らく彼女は、ずっとその夢を忘れずに居続けたのでしょう」


その言葉に、ずっと泣いてばかりであった女性が動いた。


「デュークの言うとおりだ。さすが犯罪者だ…」


反論しようとした恵だが、それは自ら我慢した。真実を言っているのに怒っては、過去の存在として示しがつかない。悪い大人の見本だ。


「私はずっと信じた。誰にも理解されなくても、ずっと信じていたんだ。

 それなのに…それなのに、サンタは来てくれなかった」


デュークは、彼女の脳内にあるチップにあるデータが埋め込まれている事を既に認知していた。このような時空の隙間に新たな空間を創りだすものだが、このサイズを見る限り、明らかに正当な方法で手に入れる事が出来るものではない。それに、タイムスリップ用のデータも、違法に複製された劣化品である事も見抜いた。他にも空間座標測定や手の構成を変える簡易型プログラムなど、どれも通常では手に入れる事の出来ないものばかりだ。

法を犯すまで、彼女は思いつめていたのだ。そしてこれらを手に入れた時、女性の計画は実行に移された。


「サンタがいないって皆が言うなら、私がそれを私に証明する…」


そして、サンタのソリに目を付け、牽引用のトナカイの一頭を誘拐した。空間座標でサンタのソリの位置を測定、そこにいたトナカイたちの動きを監視し、仕事を終えた一頭のトナカイが動いた直後に捕らえた、という。それは、トナカイことプレッツェンの口からも同じような言葉が出た事で証明される。しかし、もうそれは実行に移される事は無い。彼女がやって来たこの世界には、サンタを信じ続ける人がまだ大勢居る事が分かったためである。

そこまで深い考えでサンタの事を想うまでになっていた犯人を、恵はとても成敗する気にはなれなかった。しかし、困り顔のトナカイ同様、この事態をどう解決すればいいのか分からなかった。それは、隣にいる助手も同様。彼らの手には、少々大きすぎる問題であるのだ…。

こうなれば、自分が時空改変を使うしかない。そう考え、デュークが局長に助言を求めようとした時。彼の脳内に、もう一人の自分の声が響いた。彼女に会わせたい人がいる、と言うのだ。どういう事だ、と聞き返そうとした時。


「ホゥ、ホゥ、ホゥー!」


どこかで聞いたような笑い声、ただしトーンが高く、少し落ち着いている。その方向を見て、全員の顔は驚きに包まれた。これは決してデュークの時空改変の影響では無い、本当にトナカイのひくソリが空を飛んでいるのだ!7頭の勇ましい足が、空気を鋭く掴んでいる。そりには探偵局にいたはずのもう一人のデュークと黒猫のブランチ。その後ろには、白い大きな袋。そして、ソリの一番前側に座り、巧みにトナカイたちを操っているのは…


「さ…サンタクロース!?」

「違う…あの人は…」


彼女は知っていた。彼女の名前はヨウルマー。サンタクロースの奥さん、そして偉大なる魔女なのだ。


―――――――――――――

「貴方が恵ちゃんね、素晴らしい助手をお持ちのようで」


初めて触れるヨウルマーの手は、まるで太陽の日差しのように暖かかった。優しい眼に、思わず恵にも笑みがこぼれる。彼女の後ろで、二人のデュークとブランチは互いにその経験を並列化…分かりやすく言うと、語り合った。


「じゃあ、プランサーさんも…」

「そうですニャ!ヨウルマーのおばちゃんに頼まれて、丸斗探偵局に相談に来たんですニャ!」

「人間の姿に変身できるようになったなんて驚いたよ…。ソリを引っ張る以外にも、サンタのアシスタントをしてるそうなんだ」

「そうか…」


そう言ってトナカイの方を見ると、ひときわ屈強なトナカイが彼に向けてウインクをした。それを受け、恵と共に事態を見守っていた方のデュークも敬礼のポーズで返す。

そんな中で、ヨウルマーはある準備をしていた。白い袋の中から取り出したものが何か、一番分かっていたのは多分恵かもしれない。

「lena」…レナと書かれている金色のシールを付けた箱を持ち、彼女はプレッツェンの傍で恐々と様子を見ていた女性の方へ向けて歩きだした。トナカイの影に隠れようとした女性に、ヨウルマーはこう言って箱を渡した。


「メリー・クリスマス、レナちゃん」


レナ。見ず知らずの自分の名前をも、ヨウルマーは既に把握していた。間違いない、本物のミセス・サンタだ。しかし、あれだけ悪い事をやって来た自分には、プレゼントを貰う価値なんてない。そう言おうとしたレナを、ヨウルマーは優しく抱きしめた。


「ごめんね、ずっと貴方の元に行けなくて。本当にごめんなさい…」

「え…でも私…」

「ううん、貴方は良い子よ。ずっと私たちの事を信じてくれてきたんだもの」


サンタの袋は、恵たちが知っているものよりもボロボロで小さかった。「生意気な子供」が多くなりすぎた未来においては、それに入る量しかサンタクロースは存在できないのだ。しかし、そんな厳しい状態でも夢を信じ続けている人がいる。それだけでも、ヨウルマーは嬉しいのだ。

そして、もう一度レナはプレッツェンにあのような酷い事をした事を謝った。彼も彼女を許してくれた事は言うまでもない。


「ねえ、レナはプレゼントに何を欲しがってたの?」

「「きょ、局長…」」

「え、今開けちゃって…」


押しの強さが戻って来た恵に戸惑うレナだったが、ヨウルマーの笑顔が彼女を後押しした。トナカイたちやブランチも見守る中、包み紙を丁寧に取り、箱を開けた。その中に入っていたのは…


「これ…スニーカー!?」


レナの顔が、次第に明るく元気な色になり始めた。元々は活発な少女であった彼女が欲しかったものは、どんな硬い道でも素早く、まるで飛ぶように走る事が出来る高級品のスニーカーだったのである。デューク曰く、余りにも便利、合理的になり過ぎた未来においては現代の様々な技術が憧れとなっている事も多いと言う。ただ、ちょっとだけレナの顔が困惑の色を見せた。自分が欲しかった物に比べて、少々値段が安く、そして二番目や三番目辺りに狙っていた品物だった。その理由は、ヨウルマーが良く知っていた。


「私たちを信じてくれたのは嬉しいけど、悪い事は駄目。これはその分のマイナスよ」


しかし、今回のマイナスは彼女の思いを打ち消すまでには至らなかったようだ。


―――――――――――


「ねえ、デューク」


恵は一つ、彼に聞きたい事があった。


「えーと、ヤンマーさんだっけ?」

「ヨウルマーさんですよ、局長…」

「ああそれそれ、なんで大晦日に私たちの所に来たの?」


どこかの慌て者のサンタはクリスマス前にうっかりやって来てしまったらしいが、今回はどう見ても慌て者ではない。しかし、それでも今回は大晦日になってしまう理由があったらしい。


「吹雪が…?」

「ルドルフのお鼻の灯りも消えちゃうほどの吹雪が吹いちゃって…」


久しぶりに戻って来たプレッツェンと触れ合うトナカイの中で、ひときわ輝く赤い鼻を持つのが先導係のルドルフである。どんな吹雪でも前方を照らしてくれるのだが、彼女曰く最近の地球環境の変化はそれすら見えなくしているらしい。


「ニャるほど、どおりで俺のところにサンタさんが来なかったわけだニャ☆」


ここに来て突然良い子ぶる彼だが、当然遅い訳で。ヨウルマーがプレゼントを持って来たのは、なんと恵の方であった。驚く彼女だが、この事件を鮮やかに解決してくれた報酬だ、という彼女の言葉に、喜んで頂く事にした。


「え、中身開けるの!?」

「当たり前だろ、私のも見たじゃないか」


反論しようとしたが、不公平だと文句を言われると開けざるを得ない。レナと同じように中身を覗くと、そこに入っていたのが何か、と続く所だが、その中身は読者の方に想像して頂きたい。とにかく恵が非常に喜び、ブランチが悔しがり、その様子を見たレナに明るい心が完全に戻るというものだったのは確かだ。


―――――――――――


…そんな中で、ヨウルマーは二人のデュークを呼んだ。話したい事があると言うのだ。


「「…ごめんなさい」」

「謝らなくていいのよ。貴方達は悪くないわ」

「でも…未来世界で貴方がたの進路を妨害しているのは」「間違いなく僕の…」

「昔の話は昔の話、今は今。貴方は必死に罪を償おうとしてるんでしょ?」

「「はい…」」

「心配しないで。いくら吹雪を起こしても、サンタもトナカイもみんなへっちゃらだから」

「「すいませんでした…」」


「でも、まだ許すわけにはいかないわ。

 私に嘘をつかせちゃうくらいなんだから、まだまだプレゼントを貰えるには早いわね」

「それは、承知の上です」「これだけは、申し訳ないですが…」

「そうね…誰かの心を暗くする事なんて、私も大嫌い。悪い嘘もあるけど、明るい嘘もあるのよ。大丈夫、恵ちゃんの秘密は絶対誰にも言わないわ。勿論、デューク君もね」

「世界中の子供たちの名前が書いてある今年のリストに」「局長の名前が入っている事の意味、です…」

「それが、貴方の罪の償いかもしれないわ。色んな世界で悪い事をやってきた分、恵ちゃんをしっかり支えて、皆の笑顔を守る」

「「そうですね…分かりました」」

「うん、よろしい!

 これで、今年のクリスマスプレゼントは、全部終了ね」

「あ、あの…」「最後に質問を一つだけしても…」

「どうしたの、二人とも?」


「「サンタクロースって、どんな方ですか?」」


「貴方達には絶対気付かれない、でも皆の事を決して忘れない。

 そんな優しくてお茶目な、素敵な人よ」


―――――――――――


こうして、丸斗探偵局今年最後の業務は終わった。

サンタのソリに乗せてもらい、丸斗探偵局一行とレナは異世界を抜け出した。そして、その後4人…いや、デュークはまだ二人の状態を維持しているので5人は、空に向かって消えて行く不思議なソリと、それを引っ張るトナカイたち、そして彼らに軌跡を見せてくれた不思議な女性ヨウルマーを手を振って見送った。


「さ、この足でちょっくら除夜の鐘を聞きに行きますか!」

「除夜の…鐘?」

「え、未来ってそれもないの!?」


淡々と進む未来においては、様々な伝統すら消えかけているらしい。このまま未来へ帰って自首しようとしたレナに恵は待ったをかけた。


「どうせこのまま未来に帰ってもつまらないでしょ?だったら、私たちといい事しない?」

「え…」

「局長、いいんですか?」「また僕たち、サンタさんに会いにくくなりますよ」

「いいのよ、少しくらいは!ね、今年と来年の跨ぎ、一緒に体験してみよう!」


「俺も賛成ですニャ!」


人間万事塞翁が馬、という。災い転じて福となす、ともいう。人生、何が起こるか分からないというものだ。レナはそれを改めて心に感じ、恵の手を引っ張り、天高く飛ぶスニーカーで今年最後を迎える道を走りだした。


―――――――――――


「「あの…そろそろ一人に戻っても…」」

「だーめ。たまにはいいでしょ、私みたいに分身出来る気分、結構楽しいでしょ?」

二人…いや三人。大晦日の夜、除夜の鐘を聞きに行く一行の後ろから、局長と二人になった助手はにぎやかに歩いていた。そんな中、恵は気になる事があった。

「ところでさ、ちょっと聞きたいんだけど…結局あの人、何者だったの?」

サンタさんの奥さんだと言うのは恵もこの事例以前に聞いたことがある。しかし、彼女の名前もレナの名前も、皆知ってたんでしょ?デューク曰く、ソリに乗せてもらったブランチやデュークの能力すら言い当てたという。間違いなくただの人ではない。彼女は一体何者だろうか。その問いに、二人の助手は恵の両耳それぞれに向けて言った。


「「僕の力を持ってしても、絶対に切り出す事の出来ない立派な大木、ですね」」

「へ…?」


デューク自身も完全な詳細を聞き出すことはできなかったが、ヨウルマーさんやその旦那さんは、僕以上の時空改変能力の持ち主なのだろうと彼は考えている。


「ちょうど今いるこの時代でも、サンタクロースの時間の感じ方は、普段の僕たちとは完全に違っているという報告もなされているそうですね」

「…確かに私も聞いたことあるな…」


それを証明するかの如く、かつてデュークが悪党であった頃にどんなにプレゼントを届ける任務に支障を与えても、次の日には子供たちの元にプレゼントが届けられていました。地割れや吹雪、時にはプレゼントそのものを消し去る。どんな手段を使っても全く意味をなさなかった。

「打つ手なし、って奴ね…。ま、あの頃のデュークはまさかこんな形で和解が出来るなんて思ってなかったでしょうね」

「「でしょうね」」


そしてもう一つ。彼がヨウルマーを越える事は出来ないと考えた理由は彼女の志にあった。彼女の生まれは世界でも有能な魔女の家系。しかし、そんな有能な血を持つにもかかわらず、彼女はあまりそれを多用しない。

「その理由、局長はご存知ですか?」

「…どうして?」

「魔法が何でも出来すぎるから、だそうです」


魔法と言うものは、今いる科学を遥かにしのぐ力を持つ。それゆえ、ほぼ何でもできる万能の武器にもなる。しかし、それはすなわちそこに至るまでの過程そのものを否定してしまうと言う事になる。なにか一つの物を作り上げるまでどんな道筋をたどっていけばいいか。それを把握することは、より高度なものを作る時に重要な要素となる。


「なるほど、何が言いたいか分かってきた。デュークの考えって、ヨウルマーさんと同じね」

「そう言う事です」「よき先輩の話を聞く事が出来ました」


そして、最後にもう一つ。

「それは、恵局長が一番知ってますよ」「大人はむやみに子供の夢に介入してはいけない、ですよね」

「…さすが、我が自慢の助手」

「「ありがとうございます、局長」」


「二人ともー、もう少しで除夜の鐘鳴りますニャー!…ってひぃぃぃ…」

「うわ…遠くからでも結構響く…これが鐘の音か…」


耳を押さえながらも、いよいよ今年の終わりを告げる鐘の音色が聞こえ始めた事に興奮する二人。それを追いかけ、三人も足を早め始めた。


「ちょっと待ってー! …それじゃ、デューク。メリークリスマス」

「アンド」

「ハッピーニューイヤー」

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