17.ネコ屋敷を攻略せよ・3 ~開幕!?ネコ裁判~
ん…カラス部隊からの報告?ちょっと待つニャ…。
侵入者は追い払われたニャ?まぁ当然だニャ、この俺の軍団に勝てるわけがないニャ。所詮人間、この街のだいたいの動物は俺の子分みたいなもんだし、敵う訳がないニャ。
それにしても、さっきのネコの…えーと、こういう時って…う、うるさいニャ!スパイくらい人間の捨てた雑誌で読んで知ってるっつーニャ!こっちも油断してたかもしれないニャ…。あの女が呼んで来たのかニャ…いや、それは無さそうだニャ。そもそもあの女、俺たちがいニャきゃ今頃行き倒れてたわけだし、逆らえるわけニャいよなー。いつでも美味しい飯作ってくれるわけだし。
…そんな事言ってる間に、気付いたらもうだいぶ明るいニャ…。ふぁぁ、さて、ちょっと寝る事に…ん、なんか首元に変なのがくっついて…
んあぁ…なんかふニャーっとして…ふぁぁぁ…
==================
…ん…良く寝…ってアレ?ここってどこ…
ん!?これってもしかして、人間たちの言う鉄格子!?ちょ、なんでだニャ!おいそこの人間!説明しろだニャ!
「あ、ようやく起きたみたいね」
ニャんだおいそこのメス人間!さっさとここから出すニャ!って手に持ってるのって…いてっ!!
「五月蠅いわね、さっきからニャンニャン鳴いて。囚猫なんだから少しは静かにしなさいよ」
ひっ、ま、まさかこれって人間の言うむ、ムチ…ちょ、どうなってるんだニャ…。
「全く…あの家の強制執行でこんなに罪猫がいるとはね…」
「お待たせー」
「あ、お待たせ。どう、次の裁判」
もう一人人間が…ん?あれ、なんか変だニャ…。顔も同じなら姿も同じ…。
「あれはもう駄目ね、あんなに人里で暴れたんじゃ」
「死刑決定、か」
「うんうん」
え、もう一人…三人も…ってあれ、どうなってるニャ…ってうわ、凄い声…これが噂で言うツキノワグマの鳴き声かニャ!?
ひええ…ここはつまり動物の刑務所…ってちょっと待つニャ!俺が何悪い事したんんだニャ!
「さっきから五月蠅いわねあそこの猫…」
「どうしたんだろう」
「きっとお腹がすいてるのよ」「なんだ、そうか」
「「「あははははは♪」」」
なにのんきに笑ってるニャ!くそー、早くここから出すニャ!このこのこの…ってあ、あれ…体が宙に…
「あまり暴れちゃ駄目よ、囚猫の癖に」
…フニャ!?え、さ、さっき外にいたはずなのに…匂いも同じ…
「そうか、貴方が次の被告猫ね」
え、もう一人!?匂い…同じ!?ど、どうなって…
ってちょっと、俺をどこへ連れて行く気だニャ!早く離すニャ!離s…
ギニャー!!ど、どうなってるニャ!?牢屋に入れてあるの、全部俺の子分ばかりじゃニャいか!本当に皆捕まってしまったんだニャ!?ちゃんと説明…
「「「相変わらず五月蠅いわね、この猫」」」
「「「そうなのよ、さっきからずーっと」」」
…オナジニオイガムッツ…ポカーン…
=========================
「只今より、第4928回、動物裁判を始めます。被告…猫は前に」
ひ、被告猫ってニャんだ…だから悪い事なんて一つも…
え…どうなってるニャ…裁判官…でいいのかニャ…それ以外全員同じメスの人間じゃニャいか…。こんな事、ぶっちゃけありえニャい…。
「罪状を述べます。この「親分」と呼ばれる猫…こちらでは被告と呼びますが、彼はここ数年の間、一人の人間の女性を監禁し続け、虐げてきた疑いがあります」
ちょ、それってつまり俺が悪いって言ってるのと同じじゃニャいか!ウソツキもいい所だニャー!いいからこの縄を外して自由に…
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
静粛に!
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
…ひ、ひぃ…同じ声で怒られると怖いニャ…しゅん…
「それでは、証言者の方どうぞ」
「はい、あの猫は私たち人間をずっと舐め切った態度で見ていました。可愛いから自分たちを決して捨てる事は無いだろうと」
…にゃ、ニャんでその事を…
「それなのに、あの猫はそれに対して虐げる事、利用する事ばかり考えていて、それに対する見返りは無きに等しいものでした」
ちょっと待つニャ…でも俺はあの人間をあそこに住まわせて…
「確かに彼は女性を家に住まわせていたと言う反論があります。しかし、それを踏まえても横暴な態度を考えるべきではないでしょうか」
お…横暴…俺のどこが…
「いつも美味しいご飯を作ってくれていると言う感謝の念。家に入れてくれる感謝の念。それを一切考えていなかったと言えます」
感謝…人間で言うありがとうかニャ…
「このような猫をこのまま放置しておくわけにはいきません」
!?
「「「「「裁判長、私たちは彼に有罪の判決を望みます」」」」」
え、ちょ、ちょっと待つニャ…俺がゆーざい…ということは死刑!?
「有罪!」「有罪!」
待ってくれだニャ…俺が…俺が悪かったニャ…
「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」
ひぃ…待つニャ…お願いだから…
「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」
ご、ごめんニャさい…お、俺が悪かったニャ…
「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」「有罪!」
う…ニャアアアアアアア!!
「静粛に!!!
…判決を言い渡します」
…もう駄目だニャ…皆捕まってしまったし、俺があんな事したせいで、もう皆死刑になっちゃうニャ…。
それに、あの人間にも、なんにも恩返しできてニャかったし…
「判決は…」
さよならだニャ…。
「無罪です。」
…ふぇ?
「そ、貴方は無罪。死ぬ事もないし、罪も背負われない」
…え、あ、あれ…
「局長…もう少し裁判の様子を再現してください…あれはちゃちすぎますよ…」
「えー、余りやり過ぎると後々大変なのに…親分、大丈夫?」
さっきまでの建物じゃない…家の中?
一体どうなってるんだニャ…